スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

研究発表会

日本植物学会の高校生ポスター発表に参加しました

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 9月17日(土)、京都府立大学下鴨キャンパス歴彩館で開催された日本植物学会第86回大会・高校生ポスター発表に高校2年生3名が参加しました。
 今回は「里山の循環をより良く~キノコは食べるダケじゃない~」という研究の経過発表で参加し、さまざまな研究者の方に見ていただいて助言をいただくことができました。また、他校から参加したチームにも同様のテーマで研究されている学校もあり、研究発表
を見せてもらいながら交流することもできました。期せずして、大学院生として学会に参加していた本校卒業生の先輩も発表会場に足を運んでくれ、アドバイスもいただきました。
 フラッシュトークなど、普段のポスター発表ではなかなか経験できない発表も体験でき、生徒たちにとっても励みになりました。まだまだ研究途上ですが、これからの進捗に期待しましょう。

SSH生徒研究発表会に参加しました。

  • SSH生徒研究発表会に参加しました。
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 8月3・4日(水・木)、神戸国際展示場で開催された令和4年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会に、高校3年生3名が代表して参加しました。昨年度は第一部のみ、半数ずつの学校が集まっての分散開催でしたが、今年度は久々に全国からSSH校・経験校が集まっての開催となり、活気にあふれていました。
 本校は今年もサギソウの研究で参加し、「サギソウは蜜を再吸収するのか」というテーマでポスターセッションを行いました。他校の生徒さんや引率の先生方、審査委員の先生方に向けて発表し、質疑応答するという過程で、自分たちの研究をもう一度振り返り、足りなかったところや表現の甘かったところを再確認することができました。また、説明がていねいであったとお褒めの言葉もいただき、今後研究を続けていきたいと考えている生徒たちにとって大変な励みになりました。
 代表校には選出されませんでしたが、非常に実りの多い2日間でした。感染症拡大の折ではありましたが、やはり直接顔を合わせて意見交換ができるというのは、生徒にとっても得るものが非常に大きかったように思います。高校3年生の生徒たちもこれで研究に一区切りをつけ、次の代へ引き継がれることとなります。来年度、どの研究で参加できるか、今から楽しみです。

SSH運営指導委員の先生方によるポスター発表指導を受けました

  • SSH運営指導委員の先生方によるポスター発表指導を受けました
  • SSH運営指導委員の先生方によるポスター発表指導を受けました
  • SSH運営指導委員の先生方によるポスター発表指導を受けました
  • SSH運営指導委員の先生方によるポスター発表指導を受けました

 6月4日(土)、高3生4人による「サギソウは蜜を再吸収するのか」についてのポスター発表を行いました。今回の発表は、8月に開催されるSSH生徒研究発表会に向けて、SSH運営指導委員の先生方に指導していただくのが目的です。

 前半は山本奈央さん、後半は阿部航大君が発表を担当しました。
 発表後、SSH運営指導委員の先生方からは、「結論に至るまでの議論を発表時に明確にしてほしい」、「他の研究者が同じ研究実験を行っても同一の結果が導き出される再現性が重要なので、いつどこでどうしたかという情報を資料にも記載し、詳細に報告してほしい」、「仮説、引用文献を明確に示し、先輩達が残した実験データを活用、実験の新規性の部分を明確にし、自分達の実験結果にフォーカスしてまとめてほしい」などの指導をしていただきました。

 さらに、「今後も体系立てて調べ、探究学習の面白さをもっと極めてほしい」との激励をいただきました。

 SSH運営指導委員の先生方からの指導をしていただいた後、今回、発表を担当した阿部航大君は、「SSH運営指導委員の先生方から、内容について、体系的に指摘をしていただいたことによって、気づきがたくさんありました。それらのことを改善し、チームで協力して、より完全な研究発表に仕上げて行きたいと思います。」と、8月のSSH生徒研究発表会の本番に向けての抱負を語ってくれました。

令和3年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会を開催しました

  • 令和3年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会を開催しました
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  • 令和3年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会を開催しました
  • 令和3年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会を開催しました

 2月19日(土)、なら100年会館中ホールにおいて「令和3年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会」を開催しました。この発表会は文部科学省から平成24年度よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されている本校生徒が、日頃の研究活動の成果を発表するものです。本来であれば他校の先生や保護者を招いて行いますが、感染症拡大防止のため、中学3年生のみが参加して開催しました。

 開催にあたって、兵庫県立大学大学院理学研究科の後藤忠徳教授より、「身近な地下世界の調べ方~災害・環境・遺跡を探る~」を演題に基調講演をいただきました。後藤忠徳教授は本校卒業生であり、地下探査を専門にされています。微弱電流を使った非破壊探査を行うことによって、古墳などの遺跡を発掘することによって起こりうる環境破壊を避け、古墳自体を現状のまま後世に残すことができることや、地すべり地域の土壌に含まれる水分量などを測定し、地すべりを早い時期に検出し、災害対策につなげられること、また、奈良学園内の里山に生息している絶滅危惧種のエンシュウムヨウランの生息域の特徴を地下構造の面から調査した結果について、わかりやすくご講演いただきました。

 生徒研究発表では高校2年生による優秀研究発表が行われました。研究テーマは「チョコレートガナッシュの乳化安定性に油脂の違いは生じるか」、「湿度が及ぼす静止摩擦係数への影響」、「サギソウの蜜の再吸収は起こるのか」、「水酸化鉄(Ⅲ)コロイドによるヘドロの分解」の4件の理系課題研究がチームごとに行われました。発表を受けて、会場の生徒からも内容に深く切り込んだ質問があり、専門家の先生方からも、さらに研究を進めるためのご指摘をいただきました。

 続いて、SS発展コースの生徒達による活動報告が行われました。女性が今よりもっと活躍できる環境づくりを応援する「日経ウーマノミクス・プロジェクト」に参加し、「産休・育休の認識を広める~私たちができること~」のプレゼンテーションで高校生の部で優秀賞を受賞したことや、放置された竹林による森林への侵食を防ぐため、竹の有効利用を考えた「竹・柿渋のミツロウラップの防カビ効果」の研究成果を発表したこと、吉野郡川上村での研修の報告、本校に他校の生徒達を招いて行われた「近畿SSH環境報告フォーラム」の活動報告などを発表しました。

 また、本校の卒業生による生徒支援組織「矢田の丘里山支援チーム」からの活動報告があり、その中でメンバーからは「私たちの自然保全活動を、持続可能な循環型の人的支援システムにしていきたい」と話がありました。

 最後に、本校SSH運営指導委員長をしていただいている京都大学大学院地球環境学堂の柴田昌三教授からは「たいへん良くなってきています。よりわかりやすく、自分たちの得た研究成果を外に発信する能力をさらにみがいてほしいと思います。今後も頑張ってください。」と全体講評をいただきました。

サギソウの研究が「文部科学大臣表彰」に選ばれました

  • サギソウの研究が「文部科学大臣表彰」に選ばれました
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  • サギソウの研究が「文部科学大臣表彰」に選ばれました
  • サギソウの研究が「文部科学大臣表彰」に選ばれました

 8月20日(金)、オンラインにて行われました「令和3年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会 第2部」に、高校Ⅲ年生の生徒6名が参加しました。先日行われた第1部で、各分野の代表校として全国SSH校から選ばれた6校が、10分間のオンライン上でのプレゼンテーションを行うものです。第1部は各校で生徒3名までの参加と制限がありましたが、第2部は本来の研究班の6名全員が役割分担をして参加しました。
 発表に際し、生徒たちは、事前にいろいろな先生に発表を見てもらい、ポスター発表とプレゼン発表の違いを理解しながら、修正点を直していきました。また、10分間の発表にもかかわらず、質疑応答にすばやく的確に答えられるように100枚以上のスライドを作成していました。午前中に全6校の発表が終わった後、午後の表彰では、本校の「校内サギソウ(Habenaria radiata)群落の送粉者の研究」が文部科学大臣表彰の栄冠を勝ち取ることができました。
受賞の際の講評では、継続的な研究でありながら今年度も発展的に取り組めている点、自分たちの研究と先行研究との違いなども明確にできている点を評価していただいた一方、統計的な比較を適切にしてほしいなどの課題もいただき、次年度以降の研究につなげていきたいと思います。生徒たちは受賞後のインタビューで、「8年にわたる研究において、先輩方が残してくれた詳細なデータがあったことが今回の受賞につながったと思います」と述べていました。ていねいな分析を行うには、まずは詳しいデータが必要だということを、身をもって感じたようです。これから生徒たちは目標を大学受験に向け、その先に進んでいくことになりますが、この経験をいろいろな場面で役立てていってほしいと思います。

◆9月10日(金)の奈良新聞朝刊に掲載されました。

https://www.nara-np.co.jp/news/20210910213102.html

20210910奈良新聞朝刊「SSH生徒研究発表会文部科学大臣表彰」 (2).jpg

スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会 第1部に参加しました。

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  • スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会 第1部に参加しました。
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 8月5日(木)、神戸国際会議場で行われた「令和3年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会 第1部」に、高校Ⅲ年生の生徒3名が参加しました。この発表会は、全国のSSH校が一堂に会して2日間のポスターセッションを行う場でしたが、感染症対策のため、今年度は分野ごとに分かれて、1日ずつ行われることになりました。
 本校は生物B(植物•農学)分野に「校内サギソウ(Habenaria radiata)群落の送粉者の研究」でポスターセッションを行い、午前の部、午後の部を通して、発表をしてご意見をいただいたり、他校の発表を聞かせていただいたりと、充実した一日を過ごすことができました。この研究班は、昨年度も研究発表会に出場する予定としておりましたが、感染症拡大防止のために全体で集まって行われるいろいろな発表会が中止やオンライン開催となってしまい、なかなか対面での発表の機会に恵まれなかったのですが、2年越しの機会を十分に楽しみ、全力を尽くせたようです。
 また、午後の全体会において、本校の研究が生物B分野の代表に選ばれ、8月20日(金)に行われる第2部のプレゼン発表に進むことになりました。大舞台に向けて、生徒たちもさらに気を引き締めてがんばって参ります。

京都大学サイエンスフェスティバル2020で優秀ポスター賞を受賞しました

  • 京都大学サイエンスフェスティバル2020で優秀ポスター賞を受賞しました
  • 京都大学サイエンスフェスティバル2020で優秀ポスター賞を受賞しました

 3月13日・14日にオンラインで実施された京都大学サイエンスフェスティバル2020において、本校の発表「校内サギソウ群落の送粉者の研究」が優秀ポスター賞に選ばれました。長い期間にわたって先輩から引き継いできた研究をさらに発展させ、地道に努力した結果を評価していただきました。
 今回受賞した高校3年生のメンバーは、今夏のSSH生徒研究発表会での発表を最後の区切りとして頑張り続けますが、同時に、後輩たちに研究を繋いでいくというミッションもあります。次代でのさらなる研究の発展にも期待したいものです。
 なお受賞については、京都大学のホームページでも取り上げられています。(https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-04-09

「SSH研究発表会」を行いました

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 2月27日(土)、「SSH研究発表会」を行いました。今回は新型コロナウィルス感染防止対策のため会場を第1体育館に移しての開催です。はじめに、河合校長から「今日の発表は"深く考える"がキーワードです。発表を聴く中学3年生の皆さんも、課題研究ジュニアを通して深く考えることを経験したはず。高校生になったらいい発表をするぞという意欲で課題研究に取り組んでください」と挨拶がありました。
 まず、大阪教育大学 教員養成課程の深澤優子准教授による基調講演「科学の楽しさや魅力を伝えるために」が行われました。学生が手作りした科学教材や実験実演を通して、子どもから大人まで幅広く科学の魅力を伝える「モダン科学館」の取り組みから、興味のあるテーマに取り組むことの大切さや、ターゲットに合わせて伝え方を変える必要性などを解説してもらいました。
 続いて、37件のSS課題研究から選ばれた3件の優秀研究が中間報告を発表しました。最初はB組の班の研究発表「テンションの強さとボールの跳ね返りの関係」です。物と物が衝突した時、硬いものにぶつかる方がよく飛ぶように思われますが、テニスラケットのガットは少しゆるく張った方が、ボールはよく飛びます。そこで、さまざまな強さに張ったガットとボールを使って跳ね返り方がどのように変化するかを調べました。次にD組の班が「身近なものの消臭効果を調べる」を発表しました。最後の、E組の班の発表は「ダンゴムシの交替性転向反応」です。オカダンゴムシが分岐を左右ジグザグに曲がる性質を持っていることを踏まえ、迷路に刺激物を設置したときの移動経路の変化を調べました。
 理系課題研究が終わり、続いてSS研究チームによる「校内サギソウ群落の送粉者の研究」の発表です。今回の研究では、スズメガの訪花が夜間に録画した映像で初めて確認されています。発表を見て下さった先生からは、「7年にわたる研究の積み重ねで中身が深まってきましたね。スズメガが本当に有力な送粉動物であることを証明するには、体に花粉が付いていることを確かめる必要があります」とコメントとアドバイスをいただきました。
 そして、SS発展コースの生徒たちが今年の研修報告と、1年の振り返りを行いました。今年度は、新型コロナの影響で例年のベトナム海外研修が実施できませんでしたが、青森県白神山地、兵庫県豊岡市、和歌山県串本町への3件の国内研修を実施しました。森里海の連環学習を通して得た気づきについて発表しました。
 最後に、京都大学大学院地球環境学堂の柴田昌三教授から「どれも興味深い研究でした。研究発表の内容は年々進化していますが、進化すべき点はまだまだ残っています。しかし数ヶ月の研究で成果をまとめ、今日この場でしっかりと発表されたことに心から敬意を表します。深澤先生の講演にあったように、知りたいことが何かをはっきりさせ、人に伝えることを大切にしてください」と全体講評をいただきました。

FESTAT(全国統計探究発表会)キックオフプログラムに参加しました

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 高校Ⅱ年生特進文系コースの生徒が、学校設定科目「文系科学探究」の一環として、同じくSSH指定校である香川県立観音寺第一高等学校主催のFESTAT(全国統計探究発表会)のキックオフプログラムに参加しました。
 FESTATでは、統計の使い方について学んだ全国の生徒たちが、香川県の会場に集まってポスター発表を行う予定でしたが、感染症拡大防止の観点から今年度はオンライン開催となり、基調講演を「キックオフプログラム」として実施するものとなりました。今回はこのキックオフプログラムに、統計処理について学んでいる文系コースの8つの班の代表者が参加し、これからの「統計学」についての知見を広めました。
 まず、主催である観音寺第一高等学校の校長先生のあいさつの後、動画やリアルタイムの配信による各参加高校の自己紹介がありました。自己紹介ではそれぞれの研究発表のタイトルや内容が紹介され、次回のFESTAT本番に向けてそれぞれの意気込みが語られました。また、基調講演として行われた、慶應義塾大学環境情報学部教授の安宅和人先生による「"withコロナ時代"を考える」と題した講演を拝聴しました。安宅先生は2012年からヤフー株式会社のCSOとしても活躍されており、ビッグデータ戦略に関わる公職にも多数就かれています。今回の講演では、コロナウイルスの広まり方のデータの示し方に始まり、AIと倫理について、知性について、と、「データを扱うこと」のみにとどまらない広い視野で語っていただきました。講演の最後には「未来は目指すものであり創るもの」という言葉をいただき、生徒たちは、これからの時代をどう生きていくべきか、という新たな指針も授けられたようでした。
 本校では今後、各班の発表会を行い、選抜された2班に、9月13日(日)に実施される本番のFESTATにオンライン参加し、動画での発表、全国の生徒たちとのワークショップなどを行ってもらう予定になっています。各班、じっくりと練られた研究と発表を期待しています。

「集まれ!理系女子」科学研究発表会に参加しました

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 12月14日(土)に奈良女子大学にて開催された「集まれ!理系女子 女子生徒による科学研究発表会関西大会」(国立大学法人奈良女子大学理系女性教育開発共同機構・奈良女子大学附属中等教育学校主催)に、高校2年生SS発展コース女子6名が参加しました。
 前半に行われたポスターセッションは、これまでにも何回か経験してきていますが、自分たちの研究分野を専門的に行っている大学の先生に直接見ていただいて指摘をいただく機会はあまりなかったので、生徒たちはこれまで以上にさまざまなコメントをいただいたようです。特に、自分たちの研究において論理が明確でない部分や、これまで自分たちでは考えもしなかった着眼点に気付くことができ、これから課題研究を完成させるにあたっての大きな糧となるでしょう。また、招待発表で参加していた奈良女子大学や大阪府立大学の大学院生のブース見学に行く機会も得られ、専門的でレベルの高い発表を見て、将来の自分を重ね合わせる研究者志望の生徒もいました。
 後半は、同じ研究分野の課題研究を行っている他校の生徒たちや大学の先生とワークショップで交流し、それぞれの研究で苦労していることやその打開策などを話し合いました。普段では、このような機会もなかなか得られないので、貴重な経験になりました。
 さまざまなコミュニケーションを通して、研究をより良いものにしていくという、とても大切な過程を学ぶことができた日となりました。これらの経験を生かし、3学期以降の課題研究のまとめも充実したものにしていってほしいものです。

奈良県と京都大学連携事業「京都大学への架け橋」に参加しました

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 9月22日(日)、京都大学国際科学イノベーション棟シンポジウムホールで行われた、京都大学と奈良県との連携協定に基づく高大連携事業「京都大学への架け橋」に、SS発展コース・SS研究チーム生徒18名が参加しました。
 当日は、以下の奈良県内4校(発表順)が研究探究活動の発表を行い、本校からも3名のSS研究チームが発表を行いました。

・奈良学園高等学校「コイ科淡水魚類ニッポンバラタナゴを救え!-産卵宿主ドブガイ(イシガイ科)の簡易垂下養育装置の考察-」
・県立奈良高等学校「炎の色の並び方 ~炎色反応の規則性PART 3」
・県立畝傍高等学校「弓道を科学する」
・県立青翔高等学校「二上山におけるナラ枯れ被害について」
 
 本校の発表に対しては、大学の先生や大学院生の方々、参加した他校の生徒のみなさんから、垂下飼育装置の大きさを決めたのはなぜか、この研究が今後ニッポンバラタナゴの保全にどのように役立っていくのかなどの質問をいただき、発表生徒も落ち着いて応答できました。また、他の参加者も、他校の発表に対して活発に質問していました。講評では京都大学の西嶋名誉教授より、こんなに活発に質疑応答が出る発表会も珍しく、大変喜ばしいことだという評価をいただきました。
 イベントの後半では「京大における研究活動~高校生の学びとのつながり~」というテーマで、3名の博士後期課程の大学院生の方々にパネリストとして参加していただき、研究者としての将来のことも含め、いろいろなアドバイスをいただける機会を得ました。3名とも、好きなことをとことんやり抜くことが自分の原動力になっているとのお答えで、聞いていた生徒たちも将来に向けて目指すべき道も見えてきたのではないかと思います。
 なお、発表会後の審査により、令和2年3月14日(土)に開催される「京都大学サイエンスフェスティバル2019」の奈良県代表校に本校が選出され、ポスターセッションに参加することになりました。SS研究チーム3名は、これまで以上に研究に力を注いでいきます。

平成30年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会を開催しました

  • 平成30年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会を開催しました
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 2月16日(土)、なら100年会館中ホールにおいて「平成30年度奈良学園中学校・高等学校SSH研究発表会」を開催しました。この発表会は文部科学省から平成24年度よりスーパーサイエンスハイスクールに指定されている本校生徒が、日頃の研究活動の成果を発表するものです。
 開催にあたって、京都大学大学院工学研究科の後藤忠徳准教授より「地震の予知はなぜ難しいのか?」を演題に基調講演をいただきました。多くのプレートがぶつかり合う日本列島では、常に地震の脅威に晒されています。そのような状況の中で、そもそも地震とはいったい何なのか、確実な地震の予知がどうしてできないのか、予知の精度を高めるためにどのような研究や調査がおこなわれていのか、将来的には正確な地震の予知をすることが可能なのか、などについて、わかりやすくご講演いただきました。
 生徒研究発表では、高校2年生のSSH(理)系とSS発展コースの合計4組の発表がおこなわれました。SSH系では「高電圧下における諸現象の研究-プラズマボールの製作-」と「板の素材の違いによる振動の仕方の変化について」をそれぞれ研究テーマとしたチームの発表がありました。SS発展コースでは「ドブガイ(イシガイ科)の垂下飼育について-ニッポンバラタナゴを持続的に養育するために-」と「奈良学園に生息するラン科植物2種の生態学的研究」をそれぞれ研究テーマとしたチームの発表がありました。発表を受けて、会場の生徒からも内容に深く切り込んだ質問があり、専門家の先生方からもさらに研究を進めるためのご指摘をいただきました。
 続いて、SSHベトナム海外研修に参加した生徒から、昨年12月に5泊6日で実施された研修報告がありました。ハノイ大学を始めグエンシュ高校の生徒との交流、地元の方々との交流を通して、生活文化の違いや歴史背景の違いなど、多くの学びが報告されました。また、本校の卒業生による生徒支援組織「矢田の丘里山支援チーム」からの活動報告がありました。その中でメンバーからは「私たちの自然保全活動を、持続可能な循環型の人的支援システムにしていきたい」と話がありました。
 最後に、本校SSH運営指導委員長をしていただいている京都大学大学院 地球環境学堂の柴田昌三教授から「研究課題がブレないように、今後も頑張ってください」と全体講評をいただきました。

第4回全国ユース環境活動発表大会の近畿大会に出場しました

  • 第4回全国ユース環境活動発表大会の近畿大会に出場しました

 11月18日(日)の午後、SS発展コースの生徒5名が、標記大会に出場しました。当日は参加25校から選ばれた13校が、自分たちの環境保全の取組を10分ずつプレゼンテーションしました。
 本校は、SS発展コースの生徒たちが協力して取り組んでいる「校内サギソウ群落の保全プロジェクト」について発表しました。発表生徒は、他校の生徒が明確な環境保全目標を持ち、地域の課題に地域の人達と協働して取り組む姿に接して、大きな刺激を受けていました。審査の結果、2019年2月9日(土)~10日(日)に国連大学のウ・タント国際会議場で開催される全国大会に「京都府立綾部高等学校」と「兵庫県立神戸商業高等学校」の2校が出場することになりました。
 本校は「優秀賞」をいただきましたが、今日学んだことを今後の活動に生かし、より発展させて、来年の3月に参加予定の「日本森林学会」での高校生ポスター発表に臨もうと誓い合っていました。 

SS発展コース生徒が「京都大学への架け橋」で研究発表をしました

  • SS発展コース生徒が「京都大学への架け橋」で研究発表をしました
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  • SS発展コース生徒が「京都大学への架け橋」で研究発表をしました

 9月23日(日)、京都大学理学6号館で、奈良県と京都大学との連携事業「京都大学への架け橋」が開催されました。12:30に県下の公立高校と私立高校計5校が集まり、各校から1件ずつの研究発表と、京都大学の大学院生3名とのディスカッションが行われました。

1 研究発表(各20分)
 「サギソウ(ラン科)の真の送粉者を探る !」 【奈良学園高等学校】
 「機械のココロから見る人間の心」 【奈良県立畝傍高等学校】
 「超音波を利用した非接触感覚入力モジュールの開発」【奈良女子大学附属中等教育学校】
 「ムラサキの生存ストラデシー」 【奈良県立奈良高等学校】
 「遠心力による吸水」 【奈良県立青翔高等学校】
 ご講評 京都大学 西嶋光昭 名誉教授

2 京都大学大学院生等とのディスカッション
 テーマ「京大における研究活動」~高校生の学びとのつながり~
 <パネリスト>
 笹原 千佳さん(地球環境学舎地球環境学専攻 博士後期課程1回生)
 高橋 侑生さん(法学研究科 法政理論専攻 博士後期課程1回生)
 田中 駿祐さん(理学研究科物理学・宇宙物理学専攻博士後期課2回生)

 生徒研究発表者達は高校2年生が中心で、はじめての研究発表者も多く、西嶋先生や大学院生の方からの質問にうまく応答できない場面もありましたが、様々なアドバイスや応援のメッセージをいただいた他、ディスカッションでは各々のご専門の研究生活の様子をうかがうことができ、自分たちの研究をさらに深めていくエネルギーをいただくことができました。

平成30年度SSH全国生徒研究発表会に参加しました

  • 平成30年度SSH全国生徒研究発表会に参加しました
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  • 平成30年度SSH全国生徒研究発表会に参加しました
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 8月8日(水)・9日(木)の2日間、神戸ポートアイランドにある国際展示場で、標記発表会が開かれました。4,000名を超える多くの来場者を迎えて、全国208校のSSH校等と海外からの招聘校26校、計234校のポスターセッションは、 熱気に満ちあふれていました。
 本校からは、SS研究チ-ムの高校3年生3名が参加し、「エンシュウムヨウラン(ラン科)に寄生する双翅類昆虫の生態学的研究」を発表しました。
 8日(水)の午前は、東京理科大学 特任副学長 秋山 仁 先生の基調講演「You can be a scientist from today!」を拝聴し、身近にある数学の研究テーマの面白さを教えて頂きました。午後には、本校の一般生徒28名が発表会の見学に訪れ、併せて校長先生からの激励もいただいて、発表生徒達の説明にもさらに力が入りました。
 翌8月10日(木)の午後に、成績発表が行われ、「ポスター発表賞」を受賞することができました。参加7年目にして初の受賞で、たくさんの「Good job!」シールも頂き、発表生徒達は高校3年生まで研究を頑張った達成感で満たされました。今後は、審査委員の先生方からいただいた課題を後輩達に引き継いでもらい、次年度こそは全体発表を勝ち取ってもらいたいと、笑顔で会場を後にしました。
 応援をいただいた多くの先生方や生徒のみなさん、そして保護者の皆様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

平成29年度奈良学園高等学校SSH研究発表会を開催しました

  • 平成29年度奈良学園高等学校SSH研究発表会を開催しました
  • 平成29年度奈良学園高等学校SSH研究発表会を開催しました
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 2月17日(土)、なら100年会館中ホールにおいて「平成29年度奈良学園高等学校SSH研究発表会」を開催しました。文部科学省から平成24年度よりスーパーサイエンスハイスクールに指定されている本校生徒が、日頃の研究活動の成果を発表しました。
 開催にあたって、京都大学大学院地球環境学堂の柴田昌三教授に「竹類研究と里山研究、そして地球環境学、森里海連環学-私の研究履歴-」を演題に基調講演をいただきました。
 先生が竹類に魅せられた経緯と、研究生活のさまざまなエピソードをお話いただきました。その中で、あらゆる科学的研究において、常に考えさせられるのは、人間の生活を優先させると、どうしても自然が壊れるという事実を、研究者が今後、どのように解決していくのかが大切であるというお話をしていただきました。また、研究生活だけには限らず、何かを一生懸命に長くやり続けることが必要であること、最初から計画ばかり作ろうとしていると、計画のための計画になってしまい、やろうとしていることの本質から逸脱してしまう可能性があることなどについて、貴重なお話をいただきました。
 
 生徒研究発表では、SSH系とSS発展コースの高校2年生による発表が行われました。
 SSH系では「快適な制汗剤を作る」をテーマに研究発表を行いました。またSS発展コースでは「地下水脈を求めて -地下探査Ⅴ-」と「校内に自生する希少ラン科植物2種の生態学的研究」について、継続的に探求してきたテーマについて、その研究内容を継承したメンバーが、さらに深い洞察に基づいて、その研究成果を披露しました。さらにSS研究チーム生徒研究発表では「福島市内における非除染地区で見られたこの6年間の線量率低減の状況比較」をテーマに、福島市の信夫山に絞り込んだ独自のアプローチによる放射能汚染や風評被害についての研究成果が発表されました。
 次に、SS発展コースの生徒による「SSHベトナム海外研修」についての研修報告がありました。昨年12月に実施された研修では、ハノイ大学を始めグエンシュ高校生徒との交流、お世話になった地元の人々との交流など、国や言語を越えたグローバルな交流の様子が写真と共に報告されました。
 本校SSH卒業生による生徒支援組織「矢田の丘里山支援チーム」の活動報告が続き、最後に奈良県地域振興部教育振興課の山口彰博主任主査より全体講評を賜り、滞りなく発表会を閉会しました。

平成29年度 奈良学園高等学校 SSH研究発表会の開催について

この度、下記の日程で、本年度のSSH活動の研究成果の発表会を開催いたします。
詳しくはpdfファイルをご覧ください。

まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル

  • まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル
  • まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル
  • まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル
  • まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル

 10月28日(土)、「けいはんなプラザ」(京都府相楽郡)で開催された「まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル」に、本校からSS研究チームの生徒18名が参加し、講演の聴講とポスターセッションでの課題研究の発表を行いました。
 前半は、「地球の動物住民で最もウルトラ能力を持ったベニクラゲの生物学」と題して、京都大学フィールド科学教育研究センターの久保田 信 先生のご講演を拝聴しました。ご講演では、ベニクラゲの生態や再生を中心にお話しされ、またベニクラゲの歌もお聴かせ頂くなど、大変面白く学ぶことができ、生徒達も興味を持つことができました。
 後半は、イベントホールで「ポスターセッション」が行われ、本校を含め県内及び京都府下の中高生が日頃の研究成果を発表しました。本校からは、①地下水脈を求めて~地下探査Ⅴ~、②木が雨に与える影響について、③福島市内における阿武隈川河川敷で見られたこの6年間の線量率低減の傾向―非除染地区における傾向を探る―、④希少ラン科植物サギソウの送粉戦略を解き明かす、の4つの研究の発表を行いました。今回のポスター発表は参加生徒の多くにとって初めての発表経験となるものでしたが、生徒達はいつしか緊張も忘れ、未熟ながら熱いまなざしで一生懸命研究について説明し、たくさんの来訪者が本校生徒の発表に耳を傾けて下さいました。
 今回の発表では、上手く伝えられたことや失敗したことなど、多くの経験が糧となり、人に伝えることの楽しさと喜びを実感することができました。

SS発展コース生徒が奈良県と京都大学連携事業「京都大学への架け橋」に参加しました

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 9月23日(土)、京都大学理学研究科6号館で、標記、高校生の研究発表会が開かれました。
 県内のSSH校5校を含む京大連携校6校の発表があり、本校からはSS発展コース生徒11名が参加し、うち3名が「地下水を求めて」について発表しました。以下は発表をした生徒の感想です。

○今回の「京大への架け橋」が私にとっての初めての研究発表となりました。練習はしっかり積んだつもりでしたが、いざ発表台に立つと緊張してしまい声が震えてしまいました。しかし、発表しているうちに緊張がほぐれ、自分の力を出すことができました。また他校の発表は、とてもレベルが高く、よい刺激になりました。ほかにも京都大学の大学院生から特にパワーポイントの構成に関する貴重なアドバイスも頂くことができました。今回の経験を生かして次の発表をよりよいものにしたいと思います。

○僕たちにとって初めての発表で緊張もしましたが、練習通りに上手くいったと思います。
また、京大の講義室で発表をする機会は滅多にないものなので、とてもいい経験になりました。
実際に発表をしてみてわかったこと、他校の発表を見て感じたことなど、学んだことがたくさんありました。その学んだことをこれからの研究発表に活かし、より良い発表ができるよう努力したいと思います。

平成29年度SSH全国生徒研究発表会に参加しました

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 8月9日(水)・10日(木)の2日間、神戸ポートアイランドにある国際展示場で、標記発表会が開かれました。4000名を超える多くの来場者を迎えて、全国206校のSSH校と海外招聘校25校、計231校のポスターセッションは、 熱気に満ちあふれていました。
 本校からは、SS研究チ-ムの高校3年生4名が参加し、「地下水脈を求めて 地下探査Ⅳ」を発表しました。
 9日(水)の午前は、国立研究開発法人 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクトリーダーの髙橋政代さんに「iPS細胞で明日を作ろう」と題する基調講演をしていただき研究の面白さを教えて頂きました。午後からは、本校の一般生徒26名が発表会の見学に訪れ、併せて校長先生からの激励もいただいて、発表生徒達の説明にもさらに力が入りました。
 翌8月10日(木)の午後に、成績の発表が行われました。惜しくも受賞は逃しましたが、どこのチームよりも多く「いいね!」シールを頂き、本校の発表生徒達は高校3年生まで研究を頑張った達成感で満たされ、審査委員の先生方からいただいた課題を後輩達に引き継いでもらい、次年度こそは入賞を勝ち取ってもらいたいと、笑顔で会場を後にしました。
 応援をいただいた多くの先生方や生徒の皆さん、そして保護者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

つくばで福島調査の研究成果をポスター発表してきました!

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 去る3月14日(火)~16日(木)に茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)で開催された第18回「環境放射能」研究大会で本校のSS研究チーム(放射線研究グループ)の高1生の2名がポスター発表をしてきました。
 この大会は、KEK放射線科学センターと日本放射化学会α放射体・環境放射能分科会が主催し、日本原子力学会保健物理・環境科学部会、日本放射線影響学会、日本放射線安全管理学会の共催で開催され、東電福島第1原発事故後の福島各地での計測調査結果が多数発表される放射線専門の研究者が集われる研究大会でした。本校の生徒たちは2011年から毎年この研究大会で発表を重ねてきました。
 生徒たちは先輩たちから原発事故後の福島での現地調査を受け継ぎ、今年は、福島市内の渡利地区を中心とした阿武隈川河川敷で見られたこの5年間の空間線量率の経年変化をポスター発表しました。阿武隈川周辺について、先輩たちのデータと自分たちが実際に計測してきたデータを総括して、河川敷、遊歩道、隣接する住宅地の3エリアに分類し、それぞれのエリア平均を定量的に比較することで、空間線量率の低減の傾向とその理由の考察をモデル化して報告してきました。
 全ての発表の中で高校生は本校だけでしたので、実に多くの研究者の皆さんが聴きに来てくださり、多くのアドバイスやご指摘を具体的に頂戴しました。今回は会期中の連日のポスター発表ということもあり、毎日緊張して発表会場に入りましたが、実に多くの研究者のかたからコメントをいただく貴重な機会となり、今後の生徒たちの研究に大きなヒントをいただくことができました。

奈良SSHフェスティバルに参加

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 奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)のミレニアムホールにおいて、3月12日(日)、「奈良スーパーサイエンスフェスティバル2017」が開催されました。

 同フェスティバルは、奈良県下でSSHに指定されている5校の生徒が一堂に会し、それぞれの研究成果をまとめたポスターセッションと講演会を通して交流を深めることを目的として行われているもので、今回が9回目の開催となります。本校からはSSH系生徒22名(2年生12名、1年生10名)とSS研究チーム4名、計26名の生徒が5つのポスターセッションで参加しました。

 10時の開会宣言後、11時30分まで生徒によるポスターセッションが行われ、続いて12時30分まで、上智大学理工学部機能創造工学科准教授の久森紀之先生による「からだが支える運動器(骨・関節)の開発」という演題でのご講演を拝聴しました。そして最後に、奈良先端大学院大学副学長の片岡幹雄先生から全体講評をいただいて閉会しました。

 SSH系を選択した高校2年生は、4月に行われる私学のSSH発表会が最後の公式行事となりますので、そのための良い経験となりました。フェスティバル終了後は、記念撮影をして、別れを惜しみつつNAISTを去りました。

平成28年度 奈良学園高等学校SSH研究発表会を開催しました

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 なら100年会館中ホールにおいて「平成28年度 奈良学園高等学校SSH研究発表会」を開催しました。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校である本校では、今年も研究活動に意欲を燃やす生徒たちが、その成果や取り組みについて発表しました。

 今年は大阪教育大学の深澤優子准教授を講師に迎え、「理科の魅力を伝えられる先生を育てる ―大学生の物性研究と科学教育の体験―」という演題で基調講演をお願いしました。深澤先生はイオンビームを利用した物質の表面構造解析や医療利用に関する研究をされており、単調な実験でも研究結果を積み重ねると科学はおもしろくなる、というお話は、実際に研究に取り組む本校生徒にとっても大変意義深い内容でした。

 続く生徒研究発表では、SSH系とSS発展コースの高校2年生による発表が行われました。SSH系では「アルコール発酵」と「コダカラソウの成長を抑制する要因について」を、SS発展コースでは「地下水脈を求めて -地下探査IV-」と「校内に自生する希少ラン科植物2種の生態学的研究」について、それぞれが仮説をもとに実験結果から考察する、貴重な研究成果を披露しました。

 次に、SS発展コースの生徒による「SSHベトナム海外サイエンス研修」についての研修報告がありました。昨年12月に5泊6日の日程で行われた研修では、ハノイ大学やグエンシュ高校生徒とのグローバルな交流によって、様々な気づきを得た手ごたえを感じさせました。

 続いて本校SSH卒業生による生徒支援組織「矢田の丘里山支援チーム」の活動報告があり、最後に奈良県地域振興部 教育振興課の山口彰博主任主査より全体講評を賜り、滞りなく発表会を閉会しました。

「奈良植物研究会」第335回例会が本校で開催されました

  • 「奈良植物研究会」第335回例会が本校で開催されました
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  • 「奈良植物研究会」第335回例会が本校で開催されました
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天候に恵まれた11月26日(土)10:00から、奈良植物研究会第335回例会が本校の学校林を使って開催されました。

松尾校長のあいさつの後、午前中は講師の吉田宏先生(御所実業高校)と本校教諭 澄川の案内で、学校林の観察会が行われました。
卒業生の「矢田の丘里山支援チーム」7名もTAとして参加し、学校林の整備状況や、花期は過ぎていますがラン科植物の結果状況等を観察していただきました。全校生徒によるシイタケ実習のホダ場の様子や、棚田の様子も見て頂き、本校の取組を評価していただきました。
午後の部には、本校SS研究チームと科学部生物班の生徒も参加し、吉田先生と御所実業高校の生徒さんによる、ラン科植物の簡易無菌播種の実習、並びに「ホタルミミズ」の採集と発光観察会が行われました。
ラン科植物の簡易無菌播種は、1時間半程の実習で培地を仕上げることができ、2~3種のラン科植物の種子を培地に播種した参加者は、口々に「これからのランの成長が楽しみです」と語っていました。

最後に、ホタル広場に移動して、みんなで「ホタルミミズ」の採集をしました。かつては幻のミミズと言われていた本種も、糞塊を調べることでどこにでもいるミミズであることが分かってきましたが、本校の生息密度は奈良県でも有数であると吉田先生からコメントをいただきました。ほとんどの参加者がホタルミミズを実際に採集することができ、その後、生物準備室の暗室に移って、全員がミミズの神秘的な発光を確認することができました。

このような素晴らしい機会を与えて下さった、吉田先生と奈良植物研究会の皆様に感謝したいと思います。ありがとうございました。

まほろば・けいはんなサイエンスフェスティバルに参加しました

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11月12日(土)、「けいはんなプラザ」(京都府相楽郡)で開催された「まほろば・けいはんなサイエンスフェスティバル」に本校のSS研究チームとSS発展コースの生徒14名が参加しました。

前半は、「人として人とつながるロボット」と題して、大阪大学の小川浩平先生のご講演を拝聴しました。ご講演では、ロボットは人にとって社会的な存在として認知される必要があることを述べられ、「人間社会の一員として役割を担いながら、調和的に人と共存できるアンドロイドは実現可能なのか?」を研究テーマとして取り組んでおられるアンドロイドの様々な条件下(制限下)での社会・科学的実験についてお話し下さいました。
そして「創造性は自由に発想することで生まれ膨らむのではなく、むしろ制限から生まれるのであり、したがって、与えられた制限(課題・環境・状況)においてベストを尽くすことが重要である」ということを学ぶことができました。

後半は、イベントホールで「中高校生ポスターセッション」が行われ、本校を含め県内及び京都府下の計11校の中高生が日頃の研究成果を発表しました。
本校からは、①福島市内における阿武隈川河川敷で見られたこの5年間の線量率低減の傾向、②校内に自生する希少ラン科植物2種の生態学的研究、③プラナリアと自然分裂、④木が雨に与える影響、⑤奈良学園里山の地下探査、の5つの研究の発表を行いました。
たくさんの来訪者が本校の生徒の発表を熱心に聞いてくださり、生徒たちは熱いまなざしで一生懸命質問に答えていました。また、学校での授業を終えてから参加した本校生徒達の応援も大きな力になりました。

今回の発表を経験して、生徒たちはそれぞれに新たな課題を見いだすと共に、研究成果を人に伝えること(発信)の楽しさと喜びを実感することができました。

奈良県と京都大学連携事業「京都大学への架け橋」に参加しました

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9月25日(日)、京都大学農学部総合館で、標記、高校生の研究発表会が開かれました。

県内のSSH校4校から5件の発表があり、本校からはSS発展コース生徒9名が参加し、うち2名が「学校林に自生する希少ラン科2種の生態学的研究」について発表しました。質疑応答では、参加者から多くの質問が飛びだし、熱気に満ちあふれた時間となりました。
また、その後の各研究発表の代表者及び大学院生3名によるパネルディスカッションでも、パネラー間で活発な質疑応答がなされ、講評をお願いした京都大学大学院工学研究科の乾 晴行教授からもお褒めの言葉をいただきました。

参加したSS発展コースの生徒達は、ベトナムでの課題研究発表が12月に控えており、各校の発表のノウハウや、パワーポイントを使うヒントを得ようと、真剣に聞き入っていました。ここで得た成果を、本番のSSHベトナム海外サイエンス研修で活かしてもらえればと思います。

SS研究チームが日本地質学会・東京桜上水大会で学会発表をしました

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9月11日(日)、高校2年生SS研究チームの4名が日本地質学会・東京桜上水大会の高校生ポスター発表に参加しました。

同学会での発表は、「奈良学園里山の地下探査Ⅳ 水脈を探して」というテーマで、2年連続の参加になりました。

本校には、3本の沢水が流下していますが、夏期に表層水がなくなり、生物の生殖活動や稲作にも大きな影響が出ています。しかし、その沢水の下流には、小さな湿地があり、沢水が涸れても湧水が見られるので、学校の里山には必ず地下水脈が存在すると考えています。この研究は、その水脈を探り当て、そこから表層へ水を汲み出すことができるように水環境を整備することを目的とした研究で、先輩から後輩へと4年間の継続研究の成果を報告しました。
 30人ほどの大学の先生、地質関係の企業の研究者の方々にブースにお越し頂きました。前日宿泊先のホテルで発表練習を頑張った成果もあり、専門家の先生方の前でも自信を持って発表できていました。また、たくさんのご指導を頂き生徒達は熱心にメモを取り今後の研究に活かしていきたいと言っていました。
これからもいろいろな困難な課題にぶつかると思いますが、一つ一つ地道な研究の中で仮説を解明していく喜びを味わって欲しいと思います。
 

第80回 日本植物学会沖縄大会の高校生研究ポスター発表に参加しました。

  • 第80回 日本植物学会沖縄大会の高校生研究ポスター発表に参加しました。
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9月17日(土)、沖縄県宜野湾市にある沖縄コンベンションセンターで、標記発表会が開かれました。学会に出席されている多くの研究者の先生方から直接ご指導いただける、またとない機会です。全国の高校から20のテーマが発表され、1時間という短い時間でしたが、ポスターセッションは、 熱気に満ちあふれた時間となりました。

「近畿地方初記録種エンシュウムヨウラン(ラン科)の生態学的研究」と「奈良県レッドデータブック絶滅寸前種サギソウ(ラン科)の生態学的研究」を発表しました。

高校3年生のこの時期まで研究を頑張った発表生徒4名は達成感で満たされ、研究者の先生方からいただいた専門的な課題を後輩達に引き継いでもらいたいと、一生懸命レポートをまとめて沖縄を後にしました。

平成28年度 SSH全国生徒研究発表会に参加しました

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8月10日(水)、11日(木)の2日間、神戸ポートアイランドにある国際展示場で、標記発表会が開かれました。
3000名を超える多くの来場者を迎えて、全国202校のSSH校と海外招聘校24校、計226校のポスターセッションは 熱気に満ちあふれていました。

本校からは、SS研究チ-ムの高校3年生4名が参加し、「近畿地方初記録種エンシュウムヨウラン(ラン科)の生態学的研究」を発表しました。また10日(水)の午後には、本校の一般生徒38名が発表会の見学に訪れ、併せて校長先生からの激励もいただいて、発表生徒達の説明にもさらに力が入りました。

翌11日(木)の午後に、成績の発表が行われました。惜しくも受賞は逃しましたが、本校の発表生徒達は高校3年生まで研究を頑張った達成感で満たされ、審査委員の先生方からいただいた課題を後輩達に引き継いでもらい、次年度こそは入賞を勝ち取ってもらいたいと、笑顔で会場を後にしました。

SSH研究発表会を実施

  • SSH研究発表会を実施
  • SSH研究発表会を実施
  • SSH研究発表会を実施
  • SSH研究発表会を実施

奈良県文化会館において、平成28年度「奈良学園高等学校SSH研究発表会」を開催しました。文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールに指定されている本校生徒が、日頃の研究活動の成果を発表しました。

最初に本校の卒業生で、京都大学大学院工学研究科の後藤忠徳准教授による「深海底の科学〜未知の世界への挑戦と生物・資源の不思議〜」と題した基調講演がありました。有人潜水調査船「しんかい6500」による海底資源探査をはじめ、熱水鉱床などさまざまな可能性を秘めた深海について興味深い話をうかがいました。

理科課題研究発表では、校内選抜で選ばれた優秀論文「植物油の精製」と「植物の成長に対する糖の吸収の影響」の発表が行われました。

続いてSSH系生徒ならびにSS研究チームが登壇。「文化的水景観を生み出す命----大和郡山の金魚」「奈良学園学校林に自生する希少ラン科植物に関する研究」と題した発表を行いました。
生徒たちは実験で失敗を経験しながらも、調査したデータや資料などを元にしっかりと考察。それぞれが探究心をもって課題に取り組んだ成果を発表しました。

次に昨年12月に実施された「SSHベトナム海外サイエンス研修」で得た体験を発表。ハノイ工科大学や海外日系企業などでの研修など、貴重な国際交流体験を語りました。

続いてSSHのOBで組織される「矢田の丘里山支援チーム」が活動を紹介。
最後に奈良県地域振興部 教育振興課 課長補佐・井上恵充氏に全体講評をいただき、研究発表会を終了しました。

全国ビオトープコンクール授賞式・発表会(東大)

  • 全国ビオトープコンクール授賞式・発表会(東大)
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全国学校・園庭ビオトープコンクール2015において、本校は「ドイツ大使館賞」を受賞しました。

1月31日(日)、標記コンクールの上位5賞(文部科学大臣賞・環境大臣賞・国土交通大臣賞・ドイツ大使館賞・日本生態系協会賞)の授賞式と発表・交流大会が東京大学・伊藤謝恩ホールで行われました。
本校からは、4名(卒業生で矢田の丘里山支援チームの2名とSS研究チームの高校2年生1名、引率教員)が参加しました。

授賞式と上位5賞の発表会は、秋篠宮殿下と眞子内親王様ご臨席の下で行われ、わずか10分間の取組み発表でしたが、私たちの活動をお耳にとめていただくことができました。大変に緊張しましたが、またとない機会をいただいたことに感謝しています。

交流会では、役員の方々や上位5賞を受賞した本校以外の2幼稚園と1小学校、1大学の皆さんとも親しく交流させていただき、これからも頑張っていこうというエネルギーをいただきました。
慌ただしい一日でしたが、すばらしい日となりました。

まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバルに出展

  • まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバルに出展
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  • まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバルに出展
  • まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバルに出展

10月31日(土)、「けいはんなプラザ」(京都府相楽郡)で開催された「まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル」に参加しました。

前半は、大会議室で「ヒトの進化~脳と寿命と家族と脂肪~」と題して、京都大学霊長類研究所教授の濱田穣先生の講演がありました。
濱田先生は、「ヒトの脳がなぜこれほどまでに大きく発達してきたのか」について体脂肪との関係に注目し、脳の発達に必要な時間と経験が、ヒトの養育と家族の形成につながっていくことを説明されました。

後半は、イベントホールで「ポスターセッション」が行われ、本校以外に県内からは奈良北・青翔・西大和学園・奈良学園登美ヶ丘・帝塚山・奈良女子大附属・奈良高校、京都からは洛北・桃山・南陽・木津高校の計12校が参加。研究成果をまとめたパネル展示の前で、来訪者とのセッション形式で発表を行いました。

本校からは、①福島市内の除染効果の調査や街頭アンケートなどを行った「福島市内における経年変化」、学校林の里山環境整備を通しての調査や研究、②「校内地下探査~地下水脈を求めて~」、③「富栄養化の起源を探る~里山から大和川までの水質調査」、④「学校林に自生する希少ラン科植物の研究」、⑤「学校林に生息する二ホンアカガエルの生態学的研究」、⑥フィールドワークによる金魚養殖池の調査「金魚のレジシエンス~伝統ある大和郡山の産業~」の6つの研究の発表を行いました。

たくさんの来訪者が本校の生徒の発表を熱心に聞いてくださり、生徒も丁寧に質問に答えていました。

日本動物学会発表で優秀賞

  • 日本動物学会発表で優秀賞
  • 日本動物学会発表で優秀賞

9月19日(土)、高校2年生SS研究チームの2名が日本動物学会 新潟大会の高校生ポスター発表に参加しました。

同学会での発表は、「学校林に生息するニホンアカガエルの生態学的研究Ⅱ」というテーマで、3年連続の参加になりました。
標記のニホンアカガエルの研究は、2年連続で学校のSSH研究発表会でも報告しているテーマで、先輩から後輩へと3年間の継続研究の成果を報告しました。

たくさんの方々にブースにお越し頂きましたが、特にカエルを専門とする11名の先生方からのご指導は長時間に亘って熱が入りました。
研究を続ければ続ける程新たな疑問や研究テーマが出てくる生態学研究の奥深さに、生徒達は感動と感嘆の表情を浮かべていました。

航空機での日帰りという強行軍でしたが、優秀賞をいただき、付添教員と3名で熱い議論を交わしながらの帰途となるなど、本当に得るものの多い、ありがたい1日となりました。後輩へと、今後も続く継続研究の成果が楽しみです。

日本地質学会長野大会で発表

  • 日本地質学会長野大会で発表

9月13日(日)高校2年生SSH系 地下探査班の3名は日本地質学会長野大会(小さなEarth Scientist のつどい)に参加しました。
以下は参加生徒の感想です。

午前中は,地質を専門とされている研究者の発表を聴講しました。専門用語がたくさん出て意味がわからない内容もありましたが、研究の動機や着眼点がすごいと思いました。

そのあと、地質関係の企業のブースでいろいろとお話を聞く機会ができました。自分たちの研究でどう解釈して良いかわからないことなどを聞いてもらい、たくさんアドバイスをいただきました。

また、自分たちのやっている研究と同じ手法を用いて仕事をし、社会貢献をされていると聞いて、少し誇らしい気持ちになりました。
午後からは自分たちの研究をポスターで発表する「ポスターセッション」に参加しました。

人前で発表するのは今回が初めてで、しかも地質の専門の先生方の前で発表するのはとても緊張しました。しかし、先生方は大変優しく、発表やポスターにおいて大事なことは何か、今後どのように研究を深めていくべきかなど、本当にたくさんアドバイスをしていただきました。

また、全国の高校生の研究やポスターの作り方を見てとても参考になり刺激になりました。
1泊2日の厳しいスケジュールで体力的には大変でしたが、本当に参加できて良かったです。この経験を活かしてさらに研究を深めていきたいと強く思いました。

日本植物学会でポスター発表

  • 日本植物学会でポスター発表
  • 日本植物学会でポスター発表

9月6日(日)、日本植物学会が新潟市の朱鷺メッセで開催され、SS研究チームの高校生1名が参加しました。学校の文化祭と日程が重なり、チームの全員で参加できなかったことは残念でした。

発表は、「校内に自生する希少ラン科植物の研究」というテーマでしたが、はじめてのプレゼンテーションでもあり、かなり緊張して開始時間を迎えました。

しかし、始まってみると、多くの先生方がブースを訪れて下さり、優しくアドバイスをして下さったり、気楽に観察動画を評価していただいたりで、あっという間に持ち時間が過ぎてしまいました。

今年から始めたばかりの研究で、まだまだ課題は多いですが、先生方から大きなエネルギーをいただき、これから「がんばるぞ!」という気持ちがみなぎってきました。

「ハイスクール放射線サマークラス」で審査員特別賞

  • 「ハイスクール放射線サマークラス」で審査員特別賞
  • 「ハイスクール放射線サマークラス」で審査員特別賞

SS研究チーム(放射線研究チーム)が、「第32回みんなのくらしと放射線展」(8/8(土)~9(日)大阪科学技術センターで開催。大阪府立大学主催、文部科学省など後援)のプログラム「ハイスクール放射線サマークラス」で審査員特別賞をいただきました。

このプログラムでは、各学校による放射線の調べ学習や実際に取り組んでいる内容を学校対抗でプレゼンテーションする対抗戦が催され、近畿の各高校が15分間プレゼンテーションをし、その後5分間の質疑応答、そして大阪府立大学の先生方からその発表について講評をいただくという形式で実施されました。

参加校は近畿の9校(大阪府立生野高校、大阪府立泉北高校、京都府立鴨沂高校、京都府立桃山高校、京都市立堀川高校、京都光華高校、奈良県立奈良朱雀高校、福井県立若狭高校、本校)でした。

本校は、2011年以降、毎年、福島へ伺い、「福島市内における原発事故後の経年変化」について、計測調査やご当地の皆さんからの聞き取りを通して学んでいます。
コープふくしまの100家庭を対象とした各家庭の食事の放射線検査でも、もう最新のデータでは放射性セシウムの検出は一軒も出ていないことを話題に、私たちの日常生活で普通に摂取しているカリウムによる内部被曝を野菜ジュースに換算したらどうなるかということを試算して本催しでは発表しました。

データ処理や誤差を小さくするための手法面での改善など懇親会の場でも専門家の先生方からアドバイスをいただき、生徒たちは今後の研究のヒントを多くいただくこともでき、来年のプレゼン大会へ向けて意気込んで帰路につくことができました。

<当日のプレゼンの様子>

SSH生徒研究発表会で研究成果を発表

  • SSH生徒研究発表会で研究成果を発表

文科省から指定を受けた全国のスーパーサイエンス・ハイスクール(約200校)が、大阪に集まりました。
会場(インテックス大阪)では、8月5日、6日の両日にわたって、各校によるポスター発表、全体講演、全体発表校の選出などが行われています。主催者は、文科省と科学技術振興機構です。

今日(5日)は、本校からも約60名の生徒が参加しました。本校は、里山に生息しているニホンアカガエルの産卵について、気温、水温、降雨との関係を研究成果として発表しました。

各SSH校は、生物、物理、化学、数学等の分野の研究を、それぞれのブースで熱く説明していました。

これらの生徒たちが、近い将来において日本の科学・技術を担ってくれるのだと思います。

SSH全国生徒研究発表会の見学会を実施

  • SSH全国生徒研究発表会の見学会を実施
  • SSH全国生徒研究発表会の見学会を実施

8月5日(水)、生徒41名(中学生27名、高校生14名)が参加して、SSH全国生徒発表会ポスターセッションの見学会を実施しました。今まで、横浜で行われていた大会が、初めて大阪で開催されることになり、実現した見学会です。

会場のインテックス大阪には、全国のSSH指定校と海外からの招聘校による200を超えるブースが設けられ、科学の様々な分野に渡る研究成果が発表されました。どのブースでも熱心な発表が行われており、見学した生徒たちは同年代の高校生の研究活動に大いに刺激を受けていました。

提出されたワークシートの感想によると、研究テーマの目の付け所、実験・観察の工夫、さらには発表の姿勢などに学ぶところが多かったようです。

生徒たちがこの見学会で得たものを、中学生は自らが取り組む「卒業論文」に、そして高校生は「SS課題研究」に生かしてくれることを期待したいと思います。           

アメリカの学会誌に論文掲載(サギソウの送粉)

  • アメリカの学会誌に論文掲載(サギソウの送粉)

アメリカの昆虫学会誌 Entmological News に本校生の池内優奈さん、京大助教の末次健司先生(本校卒業生)、本校の澄川教諭の共同論文が掲載されました。

主な内容は、サギソウはガによって花粉媒介が行われると考えられてきましたが、奈良県の自生地では、チャバネセセリ(写真)によって送粉されることが明らかになったということです。
福岡県で行われた研究では、セセリチョウ科のイチモンジセセリが送粉者として働いていることが分かっています。

よって、セセリチョウ科は、広い地域でサギソウの重要な送粉者として寄与している可能性が示唆されました。

放射線に関わる研究成果を発表(日本放射線安全管理学会)

  • 放射線に関わる研究成果を発表(日本放射線安全管理学会)
  • 放射線に関わる研究成果を発表(日本放射線安全管理学会)

6/18(木)~19(金)に東京工業大学(大岡山キャンパス)で開催された日本放射線安全管理学会第12回シンポジウムで、本校生4名(SS研究チームの高3生、高1生、中3生)が発表してきました。

シンポジウム初日は専門家の先生方による「福島農業再生に向けた課題」の研究討論でしたが、2日目は「高校生と専門家が語る放射線」をテーマに特別セッションが開催されました。

このセッションには、東京都立戸山高校、本校が研究交流している福島県立福島高校、本校の3校が招待されました。セッションは、「各校20分ずつの口頭発表」「各校の高校生同士の意見交換」「専門家と高校生の意見交換」の3部に分かれ開催されました。

戸山高校からは「霧箱を用いてα線β線の定量的な見分けが付くか」、福島高校からは「高校生による外部被曝調査結果の報告」「食品の安全性を広めるためには」、本校からは「放射線量と人々の心の観点からの福島における経年変化について」を口頭発表し、意見交換しました。

大学や研究機関の専門家の先生方からのご指摘やご助言を賜り、また、お互いの研究を高校生同士が意見交換することができ、今後の研究の方向性により具体的なご指導をいただけ、とてもよい刺激を受けて帰ってきました。

セッションが全て終わると、専門家の先生方と昼食をともにし、東京工業大学の先生方のご配慮で、原子力工学系の加速器施設と中性子の実験室、化学工学系の新素材開発の実験室を順に見学し、先生方から最先端の研究の実際をご講義いただきました。

すばらしい発表旅行になりました。日本放射線安全管理学会、東京工業大学の先生方に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

奈良SSHフェスティバルに参加

  • 奈良SSHフェスティバルに参加
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本日(3月15日)、「奈良スーパーサイエンスフェスティバル2015」が奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)のミレニアムホールで開催されました。

このフェスティバルは、奈良県のSSH校5校の生徒が集い、ポスターセッションと講演会を通して交流を深める催しで、本校からはSSH系生徒14名とSS研究チーム7名の、計21名の生徒が6つのポスターセッションで参加しました。

10:00からの開会式では各校の生徒代表による学校紹介があり、その後、11:30まで生徒によるポスターセッションが行われ、11:30~12:20まで、京都大学デザイン学ユニット准教授 荒牧英治先生による「ことばが救ういのち」という演題でのご講演を拝聴しました。そして、最後に荒牧先生から全体講評をいただき、閉会となりました。

SSH系を選択した高校2年生にとっては、今日の発表会が最後の公式行事となります。全員で一生懸命、他校の生徒さんや先生方に自分たちの研究成果をアピールし、記念撮影をした後、別れを惜しみつつ大学を後にしました。

平成26年度奈良学園高等学校SSH研究発表会を開催しました

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文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH、平成24年度)の指定を受けている本校は2月21日(土)、奈良県文化会館小ホールで「平成26年度奈良学園高等学校SSH研究発表会」を開催し、基調講演と生徒の研究発表及び研修報告の2部構成で3年目の活動を報告しました。

基調講演では、「君にもチャンスはある! ―地層研究と地学教育研究:二足のワラジを履いて―」のテーマで、大阪教育大学教員養成課程の廣木義久教授にご講演いただきました。廣木教授は自身の研究内容と論文を通して、新しく普遍性のあるアイデアを出す"サイエンス"ならではの視点を生徒に伝えてくださいました。そして、研究には様々な分野があり、いろいろな人との出会いの中にチャンスが隠れていることや、相対性理論を発見したアインシュタインと同じ脳ではアインシュタインを超えることはできないことなどを話されて、「君だからこそできることはある。君でなくてはできないことがある。既知の科学世界の外には無限の未知の世界が広がる。だから『君にもチャンスはある』」とエールを送ってくださいました。

生徒による研究発表では、高校2年生理系の2グループが「植物の成長に対する糖の吸収の影響」と「水一尺のレジリエンス~歴史都市・大和郡山の水田と金魚池の関係から未来を創る~」を、SS研究チームの2グループは「学校林に生息するニホンアカガエルの生態学的研究Ⅱ」と「福島市内における放射線の現況について―外部被曝と内部被曝の両側面から―」をテーマに、計4グループが各研究の成果を発表しました。また、SSH系生徒が「SSHベトナム海外サイエンス研修」の報告を行い、さらに、SSHのOB組織「矢田の丘里山支援チーム」がチーム活動について紹介しました。

最後に、独立行政法人科学技術振興機構理数学習推進部(先端学習グループ)の塩澤幸雄主任調査員から「今の高校生が担う次世代で科学系イノベーションが起こせるように、様々な分野の話ができる仲間を作り、課題研究を通してめげない力、繰り返しチャレンジする力を養ってほしい」とご講評いただきました。

今年もご来賓をはじめ、SSH事業等に取り組む県内外の高等学校の先生方、本校のSSH事業にご尽力ご協力いただいている先生方にご来場いただき、感謝申し上げます。さらに、SSH事業の運営指導委員の先生方には、生徒の発表に対して貴重なアドバイスを多数いただき、重ねて御礼申し上げます。

「まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル」に参加

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11月8日(土),本校SSH系およびSS研究チームの生徒たち21名は,「けいはんなプラザ」で開催された奈良高校主催の「まほろば・けいはんなSSHサイエンスフェスティバル」に参加しました。

まず前半は,「地球温暖化問題への科学者の挑戦~世界の最前線からの報告とCO2地中貯留計画~」と題して,RITEシステム研究グループリーダーの秋元圭吾先生とRITECO2貯留研究グループ主席研究員の薛自求先生のご講演をお聞きし,最先端の研究や取り組みについて,大変興味深いお話をお伺いすることができました。

そして後半、いよいよ参加生徒たちの出番である「ポスターセッション」が行われました。
奈良県および京都府下のSSH指定校をはじめ計13の高校が日頃の研究の成果をポスターにまとめ,来訪者とのセッション形式で発表を行いました。本校からは,6つの研究のポスターの発表を行いました。

「真剣にお話を聞いて頂き,緊張したけれどうれしかった」と,ある生徒の感想です。

参加校は,京都からは洛北・桃山・南陽・田辺・木津高校が、奈良からは奈良北・青翔・西大和学園・奈良学園・奈良学園登美ヶ丘・帝塚山・奈良女子大付属・奈良高校の13校でした。

日本動物学会で「優秀賞」を受賞

  • 日本動物学会で「優秀賞」を受賞
  • 日本動物学会で「優秀賞」を受賞

9月13日(土)、SS研究チームの高校1年生3名が東北大学まで出かけ、日本動物学会(仙台大会)の高校生ポスター発表会に臨みました。

参加校は、北海道から九州までの31校(55発表)で、過去最大の参加校・発表数となりました。

学会に所属されている第一線の研究者からのコメントを頂けるとあって、どこの学校も真剣に発表を行っていました。
本校は、8月のSSH生徒研究発表会で高校3年生が発表した内容を発展させた「学校林に生息するニホンアカガエルの生態学研究」をテーマに発表を行いました。

2時間にわたる研究発表でしたが、多くの研究者の先生方からコメントをいただき、終わったときには3人ともヘトヘトになっていました。

表彰式では、「優秀賞」をいただきましたが、この研究を発展させていくためには、これからどのような姿勢でどのような研究テーマで継続していけばよいか、本当に多くの学びをいただいた一日でした。

生徒達は、学校に帰ったら今日の成果をみんなに伝え、来年の学会の新潟大会ではよりよい成果を発表できるように研究を継続したいと誓っていました。

「SSH生徒研究発表会」(横浜)で熱弁

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8月6日(水)と7日(木)の2日間、SSH全校(216校)が一所に集い、日頃の研究成果を競う「平成26年度 SSH生徒研究発表会」がパシフィコ横浜で開催されました。

本校からは、SS研究チームの高校3年生3名と高校1年生1名の計4名が参加し、「学校林に生息するニホンアカガエルの生態学的研究」をテーマにポスター発表を行いました。

6日(水)には森本校長先生も応援に駆けつけて下さり、生徒達は一生懸命自分たちの研究成果をアピールしました。しかし、指定3年目の学校73校から4校が選ばれて、全校の前で研究発表を行う最終審査には、残念ながら残ることができませんでした。

2日間、力を出し尽くした生徒達は他のSSH校の発表から多くのことを学び、次回こそは、さらによりよい発表ができるように研究を継続していくことを誓い、帰途につきました。

「日本水大賞」で「審査部会特別賞」を受賞しました






 日本水大賞委員会・国土交通省主催の第16回(2014年)「日本水大賞」で、本校の「芦川の環境保全と生物多様性保全活動の取組」が「審査部会特別賞」を受賞しました。

 授賞式は6月17日(火)に東京の日本科学未来館において、挙行されます。



 受賞理由として、「敷地の立地環境を活かした実践的な教育であるとともに、在校生のみならず、卒業生や地域の子供たちを巻き込んだ持続可能な循環型の人的支援システムを構築していることは高く評価できるものであることから、審査部会特別賞に相応しいと判断しました。」とのコメントをいただきました。



詳しくは、下記HPに掲載されています。

www.japanriver.or.jp/taisyo/no16/jyusyou_itiran.htm

平成25年度奈良学園高等学校SSH研究発表会を開催しました

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 文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH,平成24年度)の指定を受けた本校は、2年目の活動を報告する「平成25年度奈良学園高等学校SSH研究発表会」を、奈良県文化会館小ホールで開催しました。

 発表会は、基調講演と生徒による研究発表の2部構成で行い、基調講演には、京都大学大学院地球環境学堂の柴田昌三教授を講師にお招きして、「フィールド研究を通して未知の世界を覗く―探検大学・京都大学の研究者が行っている竹開花に関する生理・生態の追究―」をテーマに講演していただきました。

 柴田教授は自身が竹に魅了されて、研究することになった動機や、開花周期の長い竹のうちメロカンナという竹に着目し、仮説を立て調査し検証した結果から、生徒にフィールドワークの重要性と、体力、知識、洞察力、経験、修業を積む大切さを伝えてくださいました。

 続いて、生徒が取り組んだ研究の中から選ばれた4本の発表と、研修報告として「SSHベトナム海外サイエンス研修」の報告を行いました。

 発表された研究は、高校2年生の理科課題研究から「海洋細菌の海域別調査―海洋ビブリオ属細菌の培養―」と「奈良学園校内地下探査」の2本、SS研究チームによる研究から「奈良県レッドデータリスト絶滅危惧種ニホンアカガエルの生態学的研究」と「福島市内における経年変化について―放射線量と人の心の両面から探る―」の2本でした。それぞれ研究の動機や研究方法、結果および考察について、調査活動して得たデータや資料の比較などを交えて発表し、興味深い内容となりました。各発表の後、生徒からの熱心な質問や、ご来場いただいた先生方から貴重なアドバイスをいただきました。

 最後に、独立行政法人科学技術振興機構理数学習支援センター副センター長の植木勉様と、奈良県地域振興部教育振興課教育振興・私学係主査の永井工仁様からご講評をいただき、仮説を立てて検証する研究の基本ができていたことや、"オール奈良学園"で取り組んだことなどを評価していただきました。

 本校と同じようにSSH事業に取り組む北海道や静岡、徳島の高校の先生方、本校のSSH事業にご尽力ご協力いただいている多くの大学の先生方、そして、ご来場いただいた、保護者の皆様に感謝申し上げます。

日本動物学会での発表で優秀賞を受賞

  • 日本動物学会での発表で優秀賞を受賞
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9月26日(木)から28日(土)の3日間、日本動物学会第84回岡山大会2013が岡山大学津島キャンパスで開催され、最終日の9月28日(土)の午後に高校生ポスター発表会が企画されました。本校からはSS研究チームの高校2年生3名が参加し、日頃の研究成果を発表しました。全国のSSH校をはじめ、60本の発表が行われる大きな発表会になり、会場は開始早々から高校生の熱気があふれていました。

本校の発表テーマは、「校内の環境保全活動ならびに奈良県絶滅危惧種ニホンアカガエルの生態学的研究」で、優秀賞を頂きました。会場では、何人もの両生類研究の先生方から貴重なアドバイスをいただき、「帰校後は、いただいたアドバイスを早速実践に移そう」と、生徒達は語り合っていました。

また、この研究活動の様子を読売新聞奈良支社に取材していただき、同日付の朝刊に取り上げていただきました。 [新聞記事]

第2回SPP講座(中学人権講演会)を開きました

  • 第2回SPP講座(中学人権講演会)を開きました
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  • 第2回SPP講座(中学人権講演会)を開きました
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本校第一体育館で「第2回SPP講座(中学人権講演会)」を行いました。(SPPについてはこちらをご覧ください) 本校では昨年に続き、今年も夏休みを利用してSS研究チーム(放射線研究チーム)の高校生4人、中学生13人が福島県立福島高等学校(福島県のコアSSH指定校)での研究交流会に参加しています。そこでお世話になった福島高校教諭の原尚志氏と環境省 福島環境再生事務所 除染情報プラザの青木仁氏をお迎えし、東日本大震災と福島原発事故で甚大な被害を受けた福島県の現状について講演していただきました。

講演に先立ち、SS研究チームを代表して高校2年の久保明也くんと嶋田純也くんからこれまでの研究報告が行われました。2011年から毎年JR福島駅前で行っている聞き取り調査から見える福島の人々の意識変化や、JR奈良駅前でのアンケートで見えてきた福島に対する風評被害の実態を報告しました。

続いて青木先生による講演では、福島原発事故がもたらした環境汚染の状況とその健康被害について解説。避難指示の出たエリアや周辺農地の汚染状況、農作物から計測された放射性物質量などのデータを用いて、福島で生産された食品の安全性を証明されました。小児への健康被害についても、現段階で17万人中28人に甲状腺異常が見られ、うち13人が手術をしたものの、他の地域での発症率を調査しながら特別高い数値ではないだろうと推測。環境汚染が健康へ影響を及ぼすレベルではないとし、さらに現在全国8県、100市町村で懸命に行われている除染活動の進捗状況と、その成果を話されました。

原先生からは、震災発生後の学校の状況や、福島原発事故をきっかけに始まったSS部による放射線調査の取り組みについて紹介がありました。生徒に実施された放射線への意識調査結果からは福島で生きる高校生の気持ちが読み取れ、被曝当事者である不安や放射線被害の真実を知りたいという思いを個々が抱きながら、皆共通して「自分たちの手で復興したい」と思っていることを強調されました。

最後の質疑応答では「安倍首相が福島の汚染水はコントロールされていると話していましたが、現場で研究をしているお二人はどうお考えですか」「除染の終息はいつなのでしょうか」など多くの質問が生徒から挙がり、福島を取り巻く問題への関心の高さが見受けられました。二人の先生方にはそれぞれの立場から丁寧にお答えいただき、生徒にとって今回の講演が福島への理解を深めることのできた有意義な時間となったようでした。

高校対抗プレゼンテーションで最優秀賞を受賞しました!

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 SS研究チーム(放射線研究チーム)が、「第30回みんなのくらしと放射線展」(8/23(金)~25(日)大阪科学技術センターで開催。大阪府立大学主催、文部科学省など後援)のプログラム「ハイスクール放射線サマークラス」で最優秀賞をいただきました。このプログラムでは、高校生が行う放射線の授業・高校対抗プレゼンテーションが催され、近畿の各高校が15分間プレゼンテーションをし、その後5分間の質疑応答、そして大阪府立大学の先生方からその発表について講評をいただくという形式で順に進みました。参加校は近畿の6校(大阪府立生野高校、大阪府立泉北高校、京都府立鴨沂高校、京都府立桃山高校、奈良県立奈良朱雀高校、本校)でした。

 本校は、「福島市内における原発事故後の経年変化」について、事故後6ヶ月、17ヶ月、21ヶ月に福島を訪れて自分たちが得たデータ(福島市内各地の空間線量率の経年変化(計測結果より)、福島市の人々の思いの変化(聞き取り調査より))をもとに発表しました。講評では、「きょうのこのためだけに計画されたものではなく、長年の研究の上に成り立つすばらしい研究だと思いました。また、桃山高校の質問の内容も鋭い点があり、それに答える回答も完璧だったと思います。」と高評価を得ました。

今夏も国立科学博物館で実験を出展しました!

  • 今夏も国立科学博物館で実験を出展しました!
  • 今夏も国立科学博物館で実験を出展しました!

 本校では、これまで「青少年のための科学の祭典」(日本科学技術振興財団主催、文部科学省など後援)の全国大会、奈良大会、姫路大会、淡路大会、豊岡大会などに実験を出展してきました。生徒が自ら実験を演示したり、また来場された子どもたち・親子連れに実験指導をしたりしました。3年前からは、東京・上野の国立科学博物館で夏休みに開催される「サイエンススクエア」に実験を出展しています。

 今夏は8/13(火)~15(木)の日程で、本校のSS研究チーム(放射線研究チーム)・科学部・科学館を愛する生徒の会の合同チームで、「ゲルを科学しよう!」というテーマで実験を出展しました。紙おむつに使われている吸水性高分子の科学、スライムの溶解などを中心に、来場された皆さんに保冷剤や磁石にくっつくスライムを作って持って帰ってもらいました。

日本理科教育学会で放射線についての研究成果を発表しました!

  • 日本理科教育学会で放射線についての研究成果を発表しました!
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 SS研究チーム(放射線研究チーム)が、8/10(土)~11(日)に北海道大学で開催された「日本理科教育学会・第63回全国大会」でこれまでの研究成果を発表しました。本校からの発表は2本で、中高生ポスター発表で1本、一般口頭発表で1本でした。一般口頭発表は本校教員の発表でしたが、その大部分を生徒達に時間をいただき、生徒自らが発表しました。発表した研究題目は下記です。

中高生ポスター発表
「中学生・高校生から見た福島 ―事故後6ヶ月・17 か月・21 か月での変化について―」

一般口頭発表
「中学生・高校生が福島で可視化できたこと
  ―事故後6ヶ月・17 か月・21 か月における放射線量と人の心―」

ポスター発表では、これまで3回にわたり福島市内を訪れて調査した、福島市内における空間線量率の計測結果の経年変化、阿武隈川河川敷における土壌のγ線スペクトル、聞き取り調査結果などをグラフや図解を交えて発表しました。また、一般口頭発表では、ポスター発表の内容について、放射線について何が可視化できたのかを発表しました。学会に参加されていた先生方・大学生の方々の中には素粒子や放射線をご専門とした方々もおられ、質疑応答やポスター解説する中で、これからの研究のヒントをいただいたり、学びの多い発表旅行となりました。

SSH生徒研究発表会に参加してきました(パシフィコ横浜)

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8月7日(水)、8日(木)の横浜での生徒発表会に向け、6日(火)にSS研究チームの生徒4名が学校を出発しました。

6日(火)
午後2時過ぎに横浜の会場に到着し、手続きの後、ブースでの発表準備をしました。リハーサルを済ましたあとホテルでさらに夜遅くまで発表の練習を繰り返しました。

7日(水)
本番の日、まずは全体会場での開会式、講演があり、場所を移していよいよポスター発表の開始です。広い会場で、全国の200校を超えるSSH校の発表が一斉に始まります。奈良学園の発表ブースの前にも、全国の高校生がほぼ途切れることなく聞きに来てくれました。本校のポスター発表テーマは「校内の生物多様性保全の取組と奈良県レッドデータリスト絶滅危惧種ニホンアカガエルの生態学的研究」です。長時間の発表会なので4人が持ち時間を決めて発表をしましたが、5時に発表を終えたときには全員くたくたになっていました。その後、全体会場に行き、SSH3年校の代表発表校の決定を聞き1日目は終了しました。

8日(木)
2日目は、いよいよSSH校の指定3年目となる代表発表校4校の全体発表でした。どの学校の発表もレベルは非常に高いものでした。発表の中には、本校の研究内容と密接につながるものもあり、大きな刺激を受けるとともに、大変勉強にもなりました。全校による短時間のポスター発表をはさんで、閉会式となりました。

4人の生徒たちにとっては、自分たちの研究を発表することによって、たくさんの質問、アドバイスを受け、多くのことを得たと思います。他校の発表を聞くことも同様に学ぶことが多かったと思います。