スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

里山環境研修

中1第2回環境研修を行いました

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  • 中1第2回環境研修を行いました
  • 中1第2回環境研修を行いました

 2月3日(金)、奈良学園中学校・高等学校の環境学習を長年支援していただいている和歌山大学システム工学部教授の養父志乃夫先生を講師にお招きして、中学1年生を対象に環境研修を行いました。

 最初に大教室にて養父先生から「森里海の連環学習」の講義があり、「環境に負荷をかけない暮らしはどうしたらよいか、今日はそのことについて考えるきっかけをつかんでほしいと思います。」と、お話がありました。続いて本校教員より、再生可能エネルギーについての長所と短所、日本における地熱、バイオマス、風力、太陽光、水力の利用割合などについての講義がありました。

続いて、奈良学園の再生可能エネルギーの発電利用についての講義で説明された、NGプラザ屋上の太陽光パネルと学園広場にある風力発電装置、里山更新のために伐採され今後バイオマス発電に利用する予定の薪の束などを実際に見学しました。

 里山では、高2SS発展コースの先輩から菌の植え方のレクチャーを受けた後、先輩たちにサポートしてもらいながら、気にいったホダ木を選び、木の重さを測りました。ホダ木には自分の名前を書いたタグを打ちつけ、あらかじめ開けてもらっている穴にシイタケの菌を植えつけました。先輩たちの話では、細いホダ木は早くシイタケが発生し、太いホダ木はシイタケの発生は少し遅くなりますが大きくて良いシイタケができるそうです。シイタケが大きくなるまでに2~3年くらいかかるそうで、今日、中1生が植えたシイタケの収穫は中3か高1になった頃になるそうです。生徒達は、ホダ木の重さに驚きながら、シイタケが木の栄養を吸って木の重さがどう変わって、どんなシイタケができてくるのか観察するのが楽しみですと話していました。

中学1年生 第1回環境研修を行いました

  • 中学1年生 第1回環境研修を行いました
  • 中学1年生 第1回環境研修を行いました
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 里山のある本校では、環境について考えるきっかけとして、中学生を対象とした環境研修を実施しています。7月30日(土)、中学1年生を対象に入学後初めての環境研修を行いました。研修を始めるにあたって、毎年指導してくださっている和歌山大学システム工学部教授の養父志乃夫先生から、「学ぼう 発見しよう 里山づくり」と題した講義をしていただきました。長年にわたる自然環境保全・修復の研究を踏まえながら、人と里山のかかわりや、里山に入る際の心得についてお話をしてくださいました。

 講義のあとは、4グループに分かれて本校敷地内で環境保全実習を行いました。作業内容は、水路の環境修復とホタル幼虫の餌となるカワニナの移植、棚田での生き物観察、里山の営み観察、ため池の泥除去などです。真夏の暑い日差しの中、熱中症に気をつけながら、生徒たちは採集網を振ったり重い土のうを運んだりと、それぞれの作業に集中していました。また希望する保護者の方々にも参加いただき、生徒の活動の様子を参観いただきました。

 実習にあたっては、日本ビオトープ管理士会京阪奈支部の皆さんや、日本樹木医会有志の皆様、普段お世話になっている庭樹園の職人の皆様のご協力をいただきました。また、卒業生で構成される矢田の丘里山支援チームや、高校2年SS発展コースの生徒たちが中学1年生のティーチングアシスタントとして指導にあたりました。ご協力くださった皆様、ありがとうございました。

中1第2回環境研修を行いました

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 2月15日(火)、本校の環境学習を長年支援していただいている和歌山大学システム工学部教授の養父志乃夫先生を講師にお招きして、中学1年生を対象に環境研修を行いました。

 最初に地学教室にて養父先生より、「森里海の連環学習」の講義がありました。「皆さん、木は何でできているか知っていますか?」と、養父先生から生徒達に問いかけがあり、「木は私達のはいた息などに含まれる二酸化炭素を吸って光合成をして大きくなっています。温室効果ガス削減のためにも木はなくてはならない存在です。今日、皆さんが菌を植え付けるシイタケは木の炭素などの栄養を吸って大きくなります。そのシイタケを皆さんが食べて、息をはいて二酸化炭素を出し、木はその二酸化炭素を吸って、また光合成をするという循環が生まれます。今日は、いかに炭素や酸素が循環しているかの実体験をしてもらいます。」と、お話がありました。

 また、奈良学園は太陽光パネルと風力を使った発電にも取り組んでいますが、この日は風力発電についての研修も受けます。養父先生は「生活も科学です。今日の研修で、どうやって循環型社会を創造して生活を守っていくかを考えるきっかけにしてもらえればと思います。」と、話されました。

 次に、TA(ティーチングアシスタント)として参加する高校2年生SS発展コースの先輩たちの紹介があり、そのTAに率られて里山に移動しました。教員から菌の植え方のレクチャーを受けた後、TAにサポートしてもらいながら、気にいったホダ木を選び、木の重さを測ります。そして、そのホダ木に自分の名前を書いたタグを打ちつけ、あらかじめ開けてもらっている穴に菌を植えつけていきます。養父先生のお話では、太いホダ木はシイタケの発生は少し遅くなりますが、大きくて良いシイタケができるそうです。そのお話を聞いて30キロ近い、一人では持てないくらいの太くて重いホダ木を選んでいる生徒もいました。TAの説明によると、シイタケが出てくるまでに3年かかるそうで、今日、中一生が植えたシイタケの収穫は中三か高一になった頃になるそうです。生徒達は、ホダ木の重さに驚きながら、シイタケが木の栄養を吸って木の重さがどう変わって、どんなシイタケができてくるのか観察するのが楽しみですと話していました。

 菌を植えたホダ木を森の中に置いて、最後は学園広場にある風力発電機へ向かいます。奈良学園に設置されている風力発電機は一般的な風力発電に使われているものより発電効率が良いもので、そのブレード(羽)のしくみについて、TAが図を使って、わかりやすく説明してくれました。風力発電機の柱には現在の発電量や、今までに蓄積された発電量が電光掲示盤で示されていて、この日は5.8ワットから8.2ワット程度の発電量が示されています。TAの話では、10ワットでスマートフォンの充電ができ、20ワットで炊飯ができ、50ワットで扇風機をまわすことができるそうです。TAにうながされて、この風力発電機を使って実際にタブレットの充電を生徒自身が行いました。生徒達は生活で必要な量の電気を確保するのはたいへんなのだなと実感する研修になりました。

稲刈り

  • 稲刈り
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 10月23日の土曜日,高1のC組とD組の生徒達が稲刈りを行いました。鎌の扱い方や稲の束ね方,稲架(はさ)掛けのコツなどを教わりながら,収穫作業に汗を流しました。
 はじめは,まだ水の残る田んぼに素足で入るのも恐る恐るでしたが,慣れてくるにしたがいワイワイと楽しげに作業をしていました。3人一組となり,交代で稲を刈ったり,協力して稲の束をくくったり,稲架掛けをしたりと,だんだんと手際も良くなっていきました。稲架掛けでは稲の束をあえて均等に分けず,大きい側と小さい側を互い違いに掛けていくことでずれにくくなることを教えてもらいました。例年よりも実りが多いとのことでしたが,すべて刈り取ることができました。「農作業」と呼べるほどの本格的なものではありませんが,生徒にとっては初めての体験であり,稲刈りの大変さや収穫の喜びを実感してもらうことができました。

「中1環境研修」を行いました

  • 「中1環境研修」を行いました
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 7月31日(土)、中1生にとって初となる環境研修を行いました。前半では体育館で講義を受けました。開始前に河合保秀校長が「広い敷地と豊かな自然環境は我が校の大きな特徴です。持続可能な社会をつくるために何ができるのかを自分ごととして捉え、課題発見力を養う大切な1日にしてください」と述べました。

 その後、毎年SSHの取り組みにご指導くださっている和歌山大学システム工学部の養父志乃夫教授より「学ぼう 発見しよう 里山づくり」をテーマにご講義を頂きました。里山や耕作地の減少など、都市郊外の自然環境の変化がいかにして日本や世界の経済や食糧事情とつながっているか、スライドを交えてご説明いただきました。

 後半は組ごとに校内各所の再生エリアへ赴き、環境実習に取り組みました。第1グループは青雲館前の水路に土のうを入れて流れを生物が繁殖しやすいよう修復し、第2グループは棚田周辺を飛ぶシオカラトンボなどの水生昆虫を捕まえて観察しました。第3グループは学校林に生息するいろいろな生物を観察し、第4グループは先日の大雨で崩れたため池の補修を行いました。庭樹園の方々やビオトープ施工管理士、樹木医の皆様に各グループをご指導いただいたほか、SS発展コースの生徒たちもティーチングアシスタントとして手伝ってくれました。

 生徒たちははじめこそ長靴やタモ、土のうなどの使い慣れない道具に手こずっていましたが、校内に生息する生物を発見すると楽しそうに作業に取り組みはじめました。ホタルの幼虫のエサとなるカワニナが水路からたくさん見つかり、「ここにもいた!」とクラスメイト同士で仲良く見せあっていました。

田植え

  • 田植え
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 6月18日に高校1年生A・B組が、校内里山にある棚田にて、田植えを行いました。本校では、校地内に放置されていた棚田を整備・再生し、高校1年生の環境科学実習として毎年田植え・稲刈り・脱穀の作業をクラスごとに分担して行っています。本校の棚田では「農林22号」というコシヒカリやヒノヒカリの祖先に当たる品種を栽培してきましたが、近年の実りが芳しくなかったため、苗が十分な数そろわず、今年は系統保存のために別に育てることとし、今年度の里山での栽培は、食卓でもなじみのある生徒の多いヒノヒカリの苗を使用しました。実習ではビオトープの指導でもお世話になっている養父教授や太田ビオトープ管理施工士のレクチャーのあと、班を小分けにして密を防ぎながら田植えを行いました。米という身近な存在から、環境を保全することを考えるきっかけを学び取ってほしいと願っています。

第2回環境研修を実施しました

  • 第2回環境研修を実施しました
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  • 第2回環境研修を実施しました
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 1月22日(金)、本校の環境学習を長年支援していただいている和歌山大学システム工学部の養父志乃夫教授を講師にお招きして、中学1年生を対象に環境研修を行いました。

 まずは、地学教室にて養父教授より「森里海の連環学習」の講義がありました。私たちの生命は自然環境と大いに関係があり、すべてが循環していると教えていただきました。コナラのホダ木を手にした教授から「この木は今、とても重みがあります。今日は皆さんにこのホダ木へシイタケの植菌をしてもらいます。3年後にはシイタケがたくさんできる代わりに、この木はボロボロになるんですよ。そのくずを虫が食べて、また新たな生命へと繋がっていきます」と、話がありました。

 次に、SS発展コースの高2生がTAとして合流し、雨天だったこともあり一緒にサイエンス館の玄関前に移動し、実習を行いました。気に入ったホダ木を1本選びとってその重さを計り、あらかじめ空けられていた穴に手作業で菌のカプセルを埋め込みました。3年にわたって校内の里山で栽培を行うため自分の名前を書いたタグを丁寧に打ち付けて、たくさんのシイタケがなるように願いながらスタッフに引き渡しました。

 その後、大教室前へ移動し、TAの先輩より「太陽光発電と風力発電」について説明を受けました。それぞれの特色を教わり、再生可能エネルギーのメリットやデメリットについて知識を深めました。最後は大教室の屋上に設置されているソーラーパネル装置の見学です。太陽光のエネルギーがそのまま電気エネルギーとなって教室の照明等へと変換されている事実を知り、生徒たちは感嘆の声をあげていました。

「ホダ木が想像以上にずっしりとしていて、驚きました。植菌前に木の重さを計ったので、これからシイタケができる過程でどのように重量が変わっていくのか気になっています」(中1B生徒)
「私たちも今日と同様にシイタケの植菌をして3年後に収穫しました。両手サイズの大きなものが採れた友人もいましたので、楽しみにしていてほしいですね。今日の学びを環境学習のきっかけとしてほしいですね」(高2生徒TA)

校内にある棚田で稲刈りを行いました

  • 校内にある棚田で稲刈りを行いました
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 10月16日(金)、高校1年生理数コースF組の生徒が、環境科学実習の一環として、学校の里山にある棚田で稲刈りをしました。本校では、校地内に放置されていた棚田を再生・整備し、実習に活用しています。
 この日は、和歌山大学システム工学部の養父志乃夫先生もおいでいただき、「奈良学園の里山は、生物多様性を観察しながらいろいろな環境問題を考えていくきっかけになります。この棚田は、農薬をまいていないし、化学肥料も入っていません。自然の力だけで育った稲です。そんな棚田なので、トノサマガエルやアカガエル、トンボがいて、たくさんの水草が生えています。こういうのは田んぼをしないと守れない。トノサマガエルやアカガエルも田んぼをすることによって、むしろ生息地を守ってあげることができるわけです。こういう意味で、この田んぼは食べるためにだけやっているのではない。本当はそういった目的でやっているのです」と説明してくださいました。
 稲刈りが初めてという生徒も多く、鎌の持ち方・使い方・稲株の持ち方などを先生や講師の先生方に教えていただき、実習が始まりました。慣れてくると、稲を刈る生徒・稲束をつくる生徒・ハザ木まで刈った稲を運搬する生徒と役割分担ができ、要領よく進めることができるようになりました。ご飯として食卓にあげるためには、まだこれから脱穀と籾すり・精米をして白米にする必要があります。
 ただし、今回収穫した稲は、系統保存のため、そのまま来年に種籾として利用することとなりました。本校で例年育てている稲は、病虫害に強い「農林22号」というコシヒカリの親品種を使用していますが、イノシシによる食害が目立つようになり、種籾が少なくなってきているためです。卒業までに十分な収穫が確保できるようになれば、この日の実習を思い出しながら口にできるかもしれません。主食である米を得るためには、手間と労力が必要であるのか、この実習を通して体感できたのではないでしょうか。
 稲刈りはこの日の7時間目の授業であったので、授業後に里山まで担任の先生が迎えに来てくださり、森の教室で終礼を行いました。彼らにとっても自然豊かな奈良学園での思い出深い1日になったのではないでしょうか。


 

第1回環境研修を実施しました

  • 第1回環境研修を実施しました
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 7月25日(土)、中学1年生とその保護者を対象に第1回環境研修を実施しました。当日はあいにくの天候でしたが、長らく本校の環境研修をご担当いただいている和歌山大学システム工学部の養父志乃夫教授をはじめ、日本ビオトープ管理士協会京奈和支部や日本樹木医会有志のみなさまにお越しいただきました。また、本校卒業生である矢田の丘里山支援チームや、SS発展コースの高2生もTAとして参加しました。

 まずは全員が第一体育館に集まりました。はじめに河合校長が中1生たちに「本校は広大な敷地面積を持っています。この特色を活かして本校では環境学習に力を入れています。どうかみなさん、この研修で持続可能な社会を作るために自分に何ができるのか、当事者意識をもって考えられるようになってください」と挨拶しました。

 続いて和歌山大学システム工学部の養父教授による講演「学ぼう 発見しよう 里山づくり」です。本校の豊かな自然環境を紹介した上で、全国的な農地や身近な生物の絶滅、増え続けるエネルギー消費量や気温変動について、写真やグラフを交えて解説してくださいました。また、「人間の社会や経済も、すべて自然あってのものです。持続可能な暮らしについてひとりひとりが学び、環境研修を通じて、科学の扉を開く準備をしてください」とお話されました。

 講演が終わると、中1生はクラスごとに分かれて環境実習に移りました。晴天であれば校内の棚田や水路、森の教室などで作業を行う予定でしたが、雨天のため屋内でのプログラムとなりました。A組とB組は、「虫博士になろう!昆虫クイズ」と題して、アメンボをはじめとする身近な昆虫についての知識をクイズ形式で学びました。C組とD組は蝶の幼虫の食草をテーマに、香りのサンプルを使って草木のペア探しや名前当てのゲームを行いました。加えて、全クラスが里山についてのDVDを鑑賞し、知識を深めました。

 また保護者のみなさまには本校敷地内の里山見学ツアーにご参加いただきました。里山に生きる山野草や動物、放置されていた跡を再生させた棚田など、限られた時間ではありましたが、本校の豊かな自然環境を実際に目にしていただく貴重な機会となりました。足元の悪い中ご参加いただきありがとうございました。

追記 奈良新聞に、環境研修のようすが掲載されました。
https://www.nara-np.co.jp/news/20200730092025.html

高Ⅰ環境科学実習(田植え)を行いました

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 6月26日に高校1年生が、校内にある棚田にて田植えを行いました。本校では、校地内に放置されていた棚田を整備・再生し、高校1年生の環境科学実習として毎年田植え・稲刈り・脱穀の作業を行っています。
 事前指導では、校地のある地域は斑鳩の里の食料庫として古くから農耕が行われていたと考えられていることを伝え、現在、生物基礎で学習している生態系の分野にからめて、農業は果たして環境によいものかどうかを考える機会をもちました。地理で学んだ焼畑農業や、農薬を大量に使うことが生態系にどのような影響を与えるのかなど、いろいろな科目で学んだことをどう応用させるかを考えながら、プラスの面、マイナスの面も含めて、持続可能な社会を作るためにはどう行動すべきかを議論しました。
 実習では、今年は感染症対策のため、多数の卒業生TAに実習補助に参加してもらい、例年以上に班を細かく分け、密集を防いで指導しました。棚田ではまず講師の先生や卒業生TAから里山の話を聞き、その後、苗の植え方を教わりました。本校の棚田では「農林22号」という病気に強い品種を育てています。この品種はコシヒカリやヒノヒカリの祖先にあたる品種で、味もさっぱりしたものですが、草丈が高いため機械化にはあまり向いておらず、現代ではなかなか栽培されていないものです。一昨年はイノシシの獣害に遭い、昨年は籾の発芽率が非常に低かったため、本校で引き継がれている系統の籾がかなり少なくなっており、今年はたくさんの米が収穫できるよう、いつも以上に気持ちを込めながら、数少ない苗を棚田に植え付けました。
 米という身近な存在から、環境を保全することを考えるきっかけを学び取って欲しいと願っています。

イネの脱穀を行いました

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 12月4日(水)に、校内の棚田で収穫して乾燥させていた稲から籾を脱穀する作業を行いました。6月の田植え、10月の稲刈りに続き、環境科学実習の一環として毎年高校1年生が担当していますが、近年は残念ながら脱穀と授業のタイミングが合わず、生徒たち自身で脱穀を行うのは数年ぶりの作業となりました。講師の先生から足踏み脱穀機の使い方を教わり、リズミカルに踏み込みながら脱穀の作業を進めていきました。小学校のときの農業体験で経験したことのある生徒もおり、手際よく進められた生徒も見受けられましたが、中には、脱穀機が逆回転してしまったり、うまく握れずに稲藁ごと取られてしまったりする場面もありました。それでも30分もすれば、収穫したすべての穂から、たくさんの籾を収穫することができました。
 今日収穫された籾は、籾すり、精米を経て、やっと普段食べている白米となります。それぞれの生徒がすべての作業に関わったわけではなく、クラスごとに分担して各作業にあたっているので、一貫した大変さはなかなか感じにくいかもしれません。しかし、機械化されているとはいえ、当たり前のように食べている白米も、一つ一つ大変な作業の上で作りあげられていることを感じることができたのではないかと思います。

校内にある棚田で稲刈りを行いました。

  • 校内にある棚田で稲刈りを行いました。
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  • 校内にある棚田で稲刈りを行いました。
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 10月2日(水)に、校内にある棚田の稲刈りを行いました。本校では、校地内に放置されていた棚田を再生・整備し、環境科学実習の一環として、毎年高校1年生が田植え、稲刈り、脱穀をクラスごとに輪番で行っています。本校で例年育てているイネは、病虫害に強い「農林22号」というコシヒカリの親品種を使用していますが、台風の影響やイノシシによる食害が目立つようになる時期を前に稲刈りをしています。
 最初に講師の先生からイネの刈り方を教わり、それぞれ4人グループを作ってイネを刈る役、刈り取ったイネを束にする役、束にしたイネを運ぶ役に分かれて棚田に入りました。まだぬかるんでいる田んぼに足を踏み入れ、その歩きにくさに苦労している生徒もいれば、スイスイと入っていき手際よくイネを刈り取る生徒も見受けられました。刈り取ったイネを受け取る生徒の中には、体操服を泥だらけにしながら大きな束を運んでいく生徒もいました。今日収穫したイネは、乾燥させてから脱穀の作業に入ります。普段何気なく食べている米ですが、手作業だと大変な過程を経て食卓に上がっていることを、ほんの一端ですが感じることができたのではないかと思います。

第1回環境研修を開催しました

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 7月27日(土)、中1生を対象にした第1回目の環境研修を実施しました。今回のテーマは「学ぼう発見しよう里山づくり」で、和歌山大学システム工学部の養父志乃夫先生に講師を務めていただきました。
 はじめに松尾校長が、生徒らに「今回の研修を通して『自然と人との関係』と『環境保全』という2点について考えてほしい」と述べました。研修の前半は、大教室での講義で、養父先生がグラフや写真を使って、生徒らに生きものや環境について説明、地球全体の課題として考えることを述べられました。
 後半は生徒らが実際に本校の里山に入り、屋外研修をする予定でしたが、雨天のため屋内でのプログラムに変更となりました。里山に生息する蝶や棚田での米づくりをテーマにしたDVD鑑賞、クイズを解きながら楽しく昆虫について理解を深める講義、本校の太陽光発電システムについての説明、といった内容で生徒らは知識を深めました。最後はまとめレポートの作成で締めくくりました。

第2回環境研修(中1)を実施

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 2月22日(金)、中学校1年生の第2回環境研修を行いました。今回も講師に和歌山大学・システム工学部の養父志乃夫教授をお迎えし、TA(ティーチングアシスタント)としてSS発展コースの先輩や本校の卒業生がサポートにあたりました。
 まず最初に、養父先生から、森・里・海がお互いにつながっている自然と生命の循環について教えていただきました。「すでにこの季節に台風が発生しています。気づいている人もいるだろうけれど、確かに温暖化に伴う気候変動が急速に進んでいるようです。だからこそ、未来を担うみなさんが、地球全体のことを考え、環境における循環について考えてもらいたいのです」と養父先生からお話がありました。次に教室の前に立てかけられたシイタケを栽培するための2本の「ホダ木」を、生徒に2人がかりで持ち上げてもらいました。1本はまだシイタケが植菌される前の木。もう1本はシイタケが何本も生えている木です。持ち上げた生徒から「シイタケの生えた方は、すごく軽い!」と驚きの声が聞かれました。シイタケは成育していくために木の栄養や水分をどんどん吸収していくことで、ホダ木が軽くなっていくことを学びました。
 続いて、班ごとに分かれて野外での実践体験学習です。校内の里山「森の教室」で、1人1本の「MY(マイ)ホダ木」を選びます。ホダ木に自分の名前を記したプレートを打ち込み、木に開けられた穴にシイタケの形成菌カプセルを埋め込みました。形成菌から立派なシイタケに成長する数年後には、どれだけ木が軽くなっているのかを比較するため、事前に1本ずつ重量を計測し記録しました。遅くとも生徒たちが中学3年生になった頃には、おいしそうなシイタケを収穫することができるはずです。「鍋に入れたらおいしいかな」「私は焼いて食べてみたい」などと、2年後の食卓の話で盛り上がっていました。
 さらに、校内に設置されている風力発電施設を見学しました。風力発電は自転車の発電装置と同じく電磁誘導の仕組みで電気を発生させています。その仕組みや構造について、TAの先輩から教えてもらいました。生徒からは「風力発電している施設があることは知っていたけれど、今日の話を聞いて、エコな発電装置についてすごく興味がわいてきました」と話してくれました。

中1生の環境研修を実施

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  • 中1生の環境研修を実施
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 7月28日(土)、中1生とその保護者の方々を対象にした環境研修「学ぼう 発見しよう 里山づくり」を実施しました。10年継続している恒例の研修です。前半は和歌山大学の養父志乃夫先生の講義の聴講、後半は本校の里山にて環境をテーマにした活動を行いました。
 講義では養父先生が里山の生態系や、里山の減少と生物への影響、また地球の温暖化などについて解説されました。宅地開発などにより農地や林地が減少し、生物が生息できる場所が減りました。絶滅危惧種の植物や動物が増え、地球の温暖化が進んだ今、環境を守る方法を実際に考えることが大切だというお話でした。スライドに写されたグラフなどを見て、生徒たちは未来の地球について真面目に深く考えたと思います。
 後半の里山での環境活動は、クラス単位で行動。川の水量を調整するための土を運んだり、虫網で虫を捕ったりしました。保護者の方々には、しいたけの栽培コーナーや水の調査を進めている井戸などもご覧いただきました。
 講義の前の挨拶で、松尾孝司校長が話された「環境を守ることの素養」が、また一つ磨かれた日でした。

校内にある棚田で生徒が田植えを行いました。

  • 校内にある棚田で生徒が田植えを行いました。
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 6月19日に高校1年生が、田植えを行いました。校内に放置されていた棚田を再生・整備し、環境科学実習の一つとして、毎年田植えを行っています。
 まず、講師の先生から棚田や里山の役割のお話を聞き、その後、苗の植え方を教わりました。生徒たちは恐る恐る裸足で田んぼの中に入って行き、ヌルヌルした感触や歩きにくさを実感していました。身動きがとりにくい中、苗を植え付ける作業に苦労していたようですが、中には植え付けが楽しかったためか、時間いっぱいまで何度もチャレンジする生徒がいました。慣れない作業でしたが、皆、上手く植え付けることができました。
 苗は虫害に強い、農林22号というコシヒカリの親品種を使っています。秋に、たくさんの米を収穫できることが楽しみです。

中1 第2回環境研修を行いました

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2月2日(金)、中学校1年生の第2回環境研修を行いました。和歌山大学 養父志乃夫教授からの指導は今年で8回目となり毎年お世話になっております。

 まずは菌についての座学からスタート。シイタケの植菌に使う《ホダ木》について、植菌前と椎茸が出来た後では栄養を吸収し、木の重さが全然違うことを実際に持って体感し、身近にも生命の循環があることを学びました。事前知識を学んだら次は実践のために野外へ。シイタケの植菌と風力発電の見学に分かれて順番に巡りました。
 奈良学園に備え付けられている風力(及びソーラー)発電は、自転車などと同じ電磁誘導の仕組みで発電して、ささやかながらエコに貢献しています。ボタンを押すといつでも発電量が見れるので、帰宅時などに自然発電に興味を持ってボタンを押す生徒も増えるのではないでしょうか。
 シイタケの植菌は校内の外れにある『森の教室』にて行いました。まずは1人が1本ずつ、《MY(マイ)ホダ木》を選びます。女子でも20kgもある木を選ぶ子もいて、木選びにもこだわりが感じられました。選んだ木は重量を測って自分の名前のプレートを打ち込みます。あとはマイホダ木に『形成菌』のカプセルを埋め込むことでシイタケが出来ます。通常は植菌から椎茸が食べられるサイズになるまで2年くらいかかりますが、質の良い形成菌とホダ木なので、1年で食べられるサイズまで成長が見込まれます。「焼いてポン酢で食べたい!」と早くもシイタケが出来て食べることを想像している生徒もいました。
 地元の方や奈良学園卒業生の「里山支援チーム」のお手伝いの人にお礼を述べ、環境研修は終了しました。

第1回環境研修を実施(中1)

  • 第1回環境研修を実施(中1)
  • 第1回環境研修を実施(中1)
  • 第1回環境研修を実施(中1)
  • 第1回環境研修を実施(中1)

 中学1年生とその保護者を対象に、毎年実施している「環境研修」の今年度第1回目が、7月29日(土)に実施されました。

 まず大教室にて昨年に引き続き和歌山大学システム工学部教授の養父志乃夫先生を講師にお迎えし、「学ぼう 発見しよう 里山づくり」をテーマに、地球の気候変動や日本の食糧自給率の変化、そしてそれに伴う未来の課題についての講演をしていただきました。

 お話の中で急速に進む地球温暖化に伴う気候変動によって生態系が大きく変化していること、そして今後、その変動がさらに進む可能性があり、深刻な状況になることが具体的なデータで示されました。特に日本における食料の自給率の低下は著しく、自律的に食料を確保出来ない状態であることをもっと自覚すべきであることが話されました。
 その上で今、中学生の生徒たちが大人になった時に、こうした課題にどう立ち向かうかをぜひ考え、さらに次の時代につなげていける社会を創り上げてほしいと伝えていただきました。

 里山には、これからの環境問題を前向きに解決していくためのヒントがたくさん含まれており、この環境研修の中で、里山に触れて、しっかりとそれぞれが自然の大切さを感じ、環境問題について、さらには自分自身の将来について考えるきっかけにとしてほしいと、お話がありました。

 本校は敷地の約半分近くを山や森、せせらぎ、溜池、その環境を利用した棚田などで占められています。講座の後、各クラス別に別れ、その豊かな山里環境をじっくりと体感してもらうために全員、本校内の広大な山里へ向かいました。
 
 棚田では、虫取り網を使って、トンボやチョウの捕獲をしました。この棚田も長く放置されていたものを、本校が近年になって、再整備したものです。
 また昆虫だけではなくニホンハッカなどの珍しい植物などについても観察しました。水流を制御するための土嚢づくりや、それをみんなで泥だらけになりながら積み上げる体験もしました。真夏の太陽と湿度の高い山里の中で、水分補給にも気をつかいながら、生徒たちは汗をいっぱい流して、普段の授業では勉強できない体験学習を楽しみました。

 「虫の名前とか、植物の名前とか、スッと出て来るのって、かっこいいと思う。そうなりたい」という意見や、「街のマンションとかに住んでたら、このような環境って触れないからわからないですものね。でもこっちの方が、きっと本物の地球の環境だなって思います」などの声が聞かれました。

里山にて植生実習を実施(高1)

  • 里山にて植生実習を実施(高1)
  • 里山にて植生実習を実施(高1)

 6月20日、23日に高校1年生が、校内にある里山にて植生実習を行いました。
 生物基礎で学習した「生物の多様性と生態系」から、生態系の保全について学習するために、植物を眺めながら里山を歩きました。
 授業では、階層構造、ギャップなどを学習しましたが、実際の里山の植生の中で、その内容を感じ取ることで、理解がより深まりました。普段、何気なく見ていた木々も1つ1つ説明を受けながら見ていくことで、違いがわかり、里山を身近に感じたようでした。50分かけてゆっくり歩いたためか、ほどよい疲労と充実感がありました。

棚田にて田植えを実施(高1)

  • 棚田にて田植えを実施(高1)
  • 棚田にて田植えを実施(高1)
  • 棚田にて田植えを実施(高1)

 6月20日、22日に高校1年生が、校内にある棚田にて田植えを行いました。
 校内の里山に残されていた棚田を整備・再生し、毎年田植えを行っています。まず、講師の先生から棚田や里山の役割のお話を聞き、その後、苗の植え方を教わりました。生徒たちは恐る恐る裸足で田んぼの中に入って行き、ヌルヌルした感触や歩きにくさを実感していました。
 身動きがとりにくい中、苗を植え付ける作業に苦労していたようです。慣れない作業でしたが、皆、上手く植え付けることができました。秋に、たくさんの米を収穫できることが楽しみです。

第2回環境研修を実施しました(中1)

  • 第2回環境研修を実施しました(中1)
  • 第2回環境研修を実施しました(中1)
  • 第2回環境研修を実施しました(中1)
  • 第2回環境研修を実施しました(中1)

 2月3日(金)、中学1年生を対象とした第2回目の環境研修を実施しました。
 この日は、各クラスでグループに分かれ、校内にある風力発電装置の見学と、菌類の学習としてシイタケ菌の植菌を行いました。今回も講師に和歌山大学・システム工学部の養父志乃夫教授をお迎えし、TA(ティーチングアシスタント)としてSSHの先輩や本校の卒業生がサポートにあたりました。

 まず養父教授が環境研修の目的を説明され、シイタケ菌を植え付ける実際の榾木(ほだぎ)を見せながら、物質循環についてお話されました。木は人間が輩出するCO2で光合成を行い、シイタケはその木から養分を吸収。成長したシイタケを人間が食べるという生態系の循環をシイタケ栽培の体験を通して学び、今後5年間観察します。講義の後、裏山にある「森の教室」へ移動し、それぞれが自分の榾木にネームタグを打ち込み、シイタケ菌を植菌。木の重さを計って、シイタケの栽培によって今後木の重量がどのように変化していくかも観察していきます。
 風力発電の見学では電磁誘導を利用した風力発電のしくみについて学習。実際に風力エネルギーの数値を観測し、先生やTAが発電に必要な風力の目安などを解説しました。また風力発電のメリットにも触れ、火力発電のように地球温暖化の原因となるCO2を発生しないこと、原子力発電のように災害時のリスクを伴わないことなども説明。生徒たちは身近にある風力発電に触れ、再生可能エネルギーについて興味を持つきっかけを得たようでした。

第1回環境研修を実施(中1)

  • 第1回環境研修を実施(中1)
  • 第1回環境研修を実施(中1)
  • 第1回環境研修を実施(中1)
  • 第1回環境研修を実施(中1)

中学1年生とその保護者を対象に「持続可能な循環型社会の仕組み」を体験的に学ぶ「第1回環境研修」を、7月30日(土)に実施しました。研修は講演と里山での実地体験の2部構成となっており、この取り組みは、中学・高校を通して実施する環境研修の一環として行っているものです。

今年も、昨年と同じく和歌山大学システム工学部教授の養父志乃夫先生を講師にお迎えし、「学ぼう 発見しよう 里山づくり」をテーマに、生態系物質の循環について講演していただきました。

この講演では、日本の自然体系を守る上で日本の里山が担ってきた重要な役割などの紹介を通して、食糧自給率や地球温暖化の現状、絶滅危惧種の問題といった多彩な環境問題にも触れ、それらの問題を解決するための様々な取り組みの重要性などについてお話しくださいました。
そして、「自然の大切さを五感で感じ学ぶことができる素晴らしい環境の中で学んでいるのですから、里山の活用や循環型社会の構築などの環境問題について考えるきっかけとしてください」と訴えられました。

続いて生徒たちは、クラス別に分かれて、校地内の里山へ向かいました。
里山では、後輩の指導育成のために本校の卒業生で組織する「矢田の丘里山支援チーム」によるTA(ティーチングアシスタント)などが各要所に立ち、棚田では昆虫採取や『ナラ枯れ』など里山で起きている問題を確かめ、山中では食べられる植物採取とその名称を確認。また、ため池と水の営みについて学び、さらに、グラウンド周辺ではホタルが生息するための環境作りとしての土嚢作りなどを行いました。一方、保護者の方々も、教員やTAの案内で里山の様子や、生徒たちの作業する姿を見学していただきました。

参加した生徒は、「里山を実際に歩いてみて、その素晴らしさを実感できました」といった声が聞かれました。また保護者の方からは「里山という身近な存在を通して、地球全体のグローバルな環境問題を考えることができました」「学校内でホタルが飛ぶところを、実際に見てみたいと思いました」といった感想をいただきました。

棚田で環境実習(田植え)を行いました

  • 棚田で環境実習(田植え)を行いました
  • 棚田で環境実習(田植え)を行いました
  • 棚田で環境実習(田植え)を行いました

6月15、17、21日に高校1年生が、校内にある棚田で環境実習(田植え)を行いました。
校内に放置されていた棚田を整備・再生し、毎年環境実習(田植え)を行っています。
まず、講師の先生から棚田や里山の役割のお話を聞き、その後、苗の植え方を教わりました。生徒たちは恐る恐る裸足で田んぼの中に入って行き、ヌルヌルした感触や歩きにくさを実感していました。身動きがとりにくい中、苗を植え付ける作業に苦労していたようです。慣れない作業でしたが、皆、上手く植え付けることができました。
 かつて、斑鳩の里への食糧供給を担っていたこの棚田の役割を生徒達が理解して、秋の稲刈り実習でたくさんの米を収穫できることが楽しみです。

第2回環境研修を実施(中1)

  • 第2回環境研修を実施(中1)
  • 第2回環境研修を実施(中1)
  • 第2回環境研修を実施(中1)
  • 第2回環境研修を実施(中1)

2月26日、中学1年生とその保護者を対象に「第2回環境研修」を行いました。講師は和歌山大学・システム工学部の養父志乃夫教授です。
またTA(ティーチングアシスタント)として本校の卒業生で組織する「矢田の丘里山支援チーム」、和歌山大学生計14名、本校の高校2年生SSH系生徒10名も参加し、後輩たちをリードしました。

最初に森本校長から「奈良学園は、自然の中にあり、里山が学校の敷地にあります。つまり環境研修が学校の中で出来ます。今日は、多くの事を学ぶきっかけにしてほしいと思います」と挨拶がありました。

森の教室へ行く前に、養父先生が植菌前のホダ木とシイタケを収穫した後のホダ木を生徒に持たせました。シイタケを収穫した後のホダ木が、あまりにも軽くなっていました。養父先生は、「これは木の養分がシイタケに吸われて軽くなっているのですよ。それだけシイタケには木の養分がいっぱい含まれているのです」と説明されました。

その後、1クラス4班に分かれて、「風力発電&ソーラー発電見学」と「シイタケ植菌体験」を実施しました。
風力発電装置は、飛行機の翼が揚力を利用して飛ぶのと同じ原理です。わずかな風をつかまえて効率よく発電用プロペラが動きます。プロペラの回転は発電機のタービンを駆動させ、電気を生み出す仕組みになっています。

「シイタケ植菌体験」では、ホダ木に穴を開けシイタケの形成菌カプセルを埋め込みます。中学2年生の秋、中学3年生の秋、もしくは春先に収穫を行い、植菌後3年目には、シイタケは大豊作となるとのお話でした。
ホダ木に使われるコナラは成長しやすいとか、原木で栽培されたシイタケは高級品であるといった話などもありました。

第1回環境研修を実施(中1)

  • 第1回環境研修を実施(中1)
  • 第1回環境研修を実施(中1)
  • 第1回環境研修を実施(中1)
  • 第1回環境研修を実施(中1)

7月25日、中学1年生とその保護者を対象に、講演と里山での実地体験の2部構成による「第1回環境研修」を行いました。
この取り組みは「持続可能な循環型社会の仕組み」を体験的に学ぶため、中学高校の6年間を通して実施する環境研修の一環です。

講演では、和歌山大学システム工学部教授の養父志乃夫先生を講師にお迎えして、「学ぼう 発見しよう 里山づくり」をテーマに、生態系物質の循環について話していただきました。

日本の里山が担ってきた役割の素晴らしさや、食糧自給率、地球温暖化、絶滅危惧種など直面する問題にも触れ、現実問題を解決するため様々な技術開発の重要性も話されました。
そして、「自然の大切さを五感で感じ学ぶ機会を通して、里山の活用や循環型社会の構築を考えるきっかけにしてほしい」と話されました。

続いて、生徒たちはグループ別に、校地内の里山へ。
棚田での昆虫採取や"ナラ枯れ"など里山で起きている問題の確認、食べられる植物採取とその名称確認、ホタルが生息するための環境作りとしての土嚢作りなど、本校の卒業生で組織する「矢田の丘里山支援チーム」やSSH系の生徒によるTA(ティーチングアシスタント)の指導で取り組みました。

また、保護者の方々には、教師の案内で里山を巡り、生徒たちの様子や作業の意義などを見学していただきました。

保護者から「講義を聞いてから里山に入ったので、自然の大切さがよくわかりました」「里山の解釈を今まで間違っていました。里山は自然と人との共生で、手入れの大切さがよくわかりました」「子どもがこのような素晴らしい環境の中で勉強させていただいて、ありがたいと思いました」など感想が寄せられました。

第2回環境研修を実施(中1)

  • 第2回環境研修を実施(中1)
  • 第2回環境研修を実施(中1)
  • 第2回環境研修を実施(中1)

本日(2月27日)、中学1年生が、今年度2回目の環境研修を行いました。
在学中の6年間を通して「持続可能な循環型社会のしくみ」を体験的に学ぶ、「環境研修」の一環です。

今回は、各クラス単位で1時限ずつ、和歌山大学システム工学部の養父志乃夫先生を講師にお迎えして、生態系の物質循環のお話をしていただいた後、「森の教室」でのシイタケの植菌実習と、NGプラザ屋上に設置されているソーラーパネルの見学を行いました。

シイタケの植菌実習は、生態系における菌類のはたらきを体験的に学ぶため、一人一本ずつ用意されたコナラの「マイホダ木」に50個程度のシイタケ形成菌を植え付けていきます。

2年後にはシイタケがいっぱいでき、山の恵みをいただくと共に、年々軽くなっ行くホダ木の重さも実感でき、生態系における分解者(菌類)のはたらきを身をもって理解することができます。

また、20Kwソーラーパネルと風力発電装置を見学することで、本校が再生可能エネルギーを積極的に活用し、地球温暖化防止の取組みに力を入れていることも理解できます。

本校の卒業生で組織する「矢田の丘里山支援チーム」17名と、高校2年生SSH系生徒15名がTA(ティーチングアシスタント)として研修に参加し、後輩達をリードしてくれました。

研修を終えた生徒は、「シイタケがどのように生えているかを今日初めて知った」とか、「これからはもっと環境の勉強をしようと思いました」と感想を述べていました。

高校生環境実習で棚田の田植えを実施しました

  • 高校生環境実習で棚田の田植えを実施しました
  • 高校生環境実習で棚田の田植えを実施しました
  • 高校生環境実習で棚田の田植えを実施しました
  • 高校生環境実習で棚田の田植えを実施しました

 高校1年生「SS基礎」の環境実習の一環で、6月24(火)、26日(木)の2日間で96名が校内にある棚田で田植えを行いました。

 放棄されていた棚田跡を再生させ、田植えを始めて4年目になります。整備をはじめたおかげでたくさんの生き物たちが集まってきています。実習中もオオシオカラトンボやクロスジギンヤンマ、そしてトノサマガエルなどをたくさん見かけました。

 講師の先生から農林22号という苗の解説や植え方などの説明を聞き、5人ずつ田んぼの中に入っていきました。泥の中に素足で入ることに、初めは抵抗があったような生徒もいましたが、慣れてくるとヌルヌルする感覚を楽しんだり、場所によって水温が違うことを感じたりしていました。苗が倒れないようしっかり植え付けなさいと注意されたり、自由のきかない足下など、慣れない作業にはなかなか苦労していたようです。

 秋には、自分たちが植えた稲がたくさん収穫できることを楽しみにして、田植えを終了しました。

中学1年生を対象に「環境研修」を行いました

  • 中学1年生を対象に「環境研修」を行いました
  • 中学1年生を対象に「環境研修」を行いました
  • 中学1年生を対象に「環境研修」を行いました
  • 中学1年生を対象に「環境研修」を行いました

2月28日に、中学1年生が今年2回目の研修を行いました。本校では、6年間を通して循環型社会を実際に体験して学ぶ「環境研修」に取り組んでいますが、その一環です。

講師に、和歌山大学システム工学部の養父志乃夫教授と一級ビオトープ施工管理士の太田博之先生を迎えて、今回は敷地内の里山「森の教室」でシイタケの植菌実習と、NGプラザ屋上に設置されているソーラーパネルの見学を行いました。

実習は、ティーチングアドバイザーとして協力してくれた本校の卒業生の里山支援チームや、和歌山大学の学生の皆さんのアシストで進められ、里山から切り出したコナラのホダ木にシイタケの形成菌を植え付けしました。今後は、シイタケの成長を見守り、森の恵みとしていただくとともに、ホダ木の養分をシイタケ菌が吸収して成長した後どのように木の重量が変化するかを測定したり、胞子の観察にも活用する予定です。

また、太陽熱を電気エネルギーに変換して利用するソーラーパネルの見学では、抑制される二酸化炭素排出量についての説明を受け、地球温暖化が注視される現代に、環境との共存を考えるきっかけを学びました。

研修を終えた生徒は、「地球の温暖化について知ってはいるけれど、あまり真剣に考えていなかったので、これからはもっと環境の勉強をしようと思いました」と感想を述べていました。

校地の棚田で田植えを行いました

  • 校地の棚田で田植えを行いました
  • 校地の棚田で田植えを行いました
  • 校地の棚田で田植えを行いました
  • 校地の棚田で田植えを行いました

校地にある里山の棚田で、高校1年生を対象に田植えを行いました。

本校では校地に残る里山の再生に取り組んでおり、約40年前に放棄されたと見られる棚田跡も再生させ、田植えを始めて今年で3年目を迎えました。棚田では、シオカラトンボ、ニホンアカガエル、アメンボ、オタマジャクシなどの姿が見られるようになりました。また、「スーパーサイエンスハイスクール」(略称SSH)の一環として取り組んでいます。

生徒たちは講師の先生から説明を受けると、田んぼの中へ素足で入り、苗を3本ほど手に取り、しっかりと根を張るように植えていきました。苗はこしひかりの親にあたる、棚田に適した農林22号という品種です。

6限目に実施したため、50分という短い時間でしたが、初めて田んぼに入る生徒が大半のようで、「ドキドキする」「わー! ヌルヌルだ」などと大きな声をあげ、手や足を泥だらけにしながら笑顔を見せていました。昨年は収穫前にイノシシの被害に遭ったこともあり、今年の収穫を楽しみにして、田植えを終えました。