NARAGAKUEN Junior High School , High School

校内SS講座(公開・出前)

◇2017-02-02 (木)
行事
SS出前講義「恒星や惑星に関する講義」(大阪教育大)
SS出前講義「恒星や惑星に関する講義」(大阪教育大)
SS出前講義「恒星や惑星に関する講義」(大阪教育大)
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SS出前講義「恒星や惑星に関する講義」(大阪教育大)
SS出前講義「恒星や惑星に関する講義」(大阪教育大)
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1月28日(土)。星が見え始める夕刻より大阪教育大学柏原キャンパスに本校高校1年生13名が訪問し、天文学の講義受講と学内見学を行いました。

前半は大阪教育大学准教授の松本桂先生から、恒星が輝く仕組み、そして太陽の質量や寿命について、ご講義をいただきました。
それに関連してオリオン大星雲やプレアデス星団、ベテルギウスなどについてお話いただき、日頃、夜空で見ている星々に、想像を超えた物語があることに、参加した生徒たちは目を輝かせていました。
また、生徒からは「恒星の寿命は計算できるが、惑星の寿命は計算できないのでしょうか?」など、専門的で突っ込んだ内容の質問がありました。松本准教授は「とてもユニークな質問ですね。惑星は、その構造によって異なるため測定が難しいです」と応えていただくなど、素朴な生徒の質問にわかりやすく対応していただきました。

その後、生徒たちは大教大の学生食堂で食事をしました。同じ学食の空間の中でクラブ活動後の大学生なども食事をしている様子を見て、生徒たちは、ちょっとしたキャンパスライフを味わいました。
また本校とは違うメニューや、おかずの量り売りなどがあり、生徒たちは迷いながら食事を注文していました。

さて、すっかり外が暗くなってからは2班に別れ、C棟の屋上に設置された天体ドームや天体望遠鏡などで星を観察しました。この日は、昨日までの厳しい寒さも若干おさまり、絶好の天体観察日よりでした。
松本准教授に加え、研究室の大学院生4名、在学中の学生1名がアシスタントとして、生徒たちに星座の説明などをわかりやすくしてくださいました。
まずは夜空を見上げて肉眼で、オリオン座やカシオペア座等を観測しました。今まで何とはなく見上げていた夜空の星たちも「講座を受けた後の今はまるで違って見える」という生徒の声もありました。
天体ドームでシリウスを観測しているとき、松本準教授が「シリウスはとても明るいので、望遠鏡の覗く部分の前に手を置くと明るく見える」と教えていただきました。生徒たちは、実際に手を置いてみて、自分の手の中にシリウスの光が映っていることに感動していました。

◇2016-12-18 (日)
行事
第6回SS出前講義「液体力学とエネルギー変換・輸送」を開催しました。
第6回SS出前講義「液体力学とエネルギー変換・輸送」を開催しました。
第6回SS出前講義「液体力学とエネルギー変換・輸送」を開催しました。
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第6回SS出前講義「液体力学とエネルギー変換・輸送」を開催しました。
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12月15日(水)、大教室に本校の第28期生でもある同志社大学の山崎晴彦先生を講師にお迎えして、第6回「SS出前講義」を行いました。

今回のテーマは、「色と光と有機化学液体力学とエネルギー変換・輸送」でした。山崎先生は、なぜ自分が研究者の道に進んだのか、また流体力学とは、どのような学問であり、どういうふうに社会に役立っているのかなどについて、ご自身のプロフィールや研究成果を通して、生徒に分かりやすくお話ししてくださいました。

講義では、まず、自分の奈良学園時代を振り返って、野球に一生懸命に取り組んでいたため、あまり勉強には力が注げなかったこと。しかし、学問の道に進むには、勉強だけでなく、何かに集中して取り組めるという姿勢が大切であり、学生時代に主将として野球に必死に取り組んだことが、結局、研究者への道を切り開いたことなどを話してくださいました。

続いて山崎先生は、「流体力学は化学を学ぶ学生であっても、触れることがない人もいるような学問です。しかし、実際には私たちの非常に身近なところで、生活に深く関わっています」と、水力発電や火力発電をはじめ、自動車や洗濯機、掃除機などを具体的な例として挙げられました。

さらに、私たちにとって最も身近なエネルギーである電気を生み出している石油や石炭を燃やす火力発電や高低差を利用して水を流す水力発電などは、何十年も前から変わらずに大きなタービン(羽)を回すことで作り出されていること。そして、利用される液体や気体の流れを理解するために用いられているのが流体力学であることなどを解説。また、サスティナブル(継続的)な社会を実現させるためにCO2(二酸化炭素)を削減するのではなく、役立つものとして利用できないか研究に取り組んでいることなどを説明されました。

講義を受けた高校1年生の生徒たちは、授業だけでは、なかなか触れることが無い専門的な化学の話にどんどんと引き込まれたようで、熱心に聴講し、感銘を受けている様子でした。

最後に、「流体力学は車のどこに利用されているのか?」などといういくつかの質問が投げかけられ、「サスペンションという車の揺れを抑える部品に使われています」などと答えられ、出前講座を締めくくられました。

◇2016-12-01 (木)
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SS基礎「化学教室」を実施しました
SS基礎「化学教室」を実施しました
SS基礎「化学教室」を実施しました
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11月22日(火)午後、高校1年生20名が本校第1化学室でSS基礎「化学教室」を行いました。

今回は、本校の工藤教諭の指導のもと、お菓子やジュースなどの身近な食品を使って、様々な実験をしました。
まず1つ目は、口の中でシュワシュワするお菓子の再現でした。重曹とクエン酸との化学反応で二酸化炭素が発生します。この弱酸遊離の原理を使ったお菓子はたくさんあることも知ることができました。
次に、ジュースを使ったアイスクリーム作り。これは凝固点降下を利用した実験でした。ジュースを氷と食塩で過冷却の状態にしたところに衝撃を与えると一気に凍っていく様子を観察しました。
最後に、チョコレートの科学です。チョコレートの材料がどんなものであるかを考え、その主な成分であるカカオバター、カカオマスを使ったチョコレート作りも行いました。

今回、身近な食品を使ったこともあり生徒たちはとても楽しそうで、あっという間の2時間でした。これからは食品の原材料名を確認することも多くなりそうです。

◇2016-11-25 (金)
行事
第5回SS出前講義「遺伝子・ゲノムをみる」を開催しました。
第5回SS出前講義「遺伝子・ゲノムをみる」を開催しました。
第5回SS出前講義「遺伝子・ゲノムをみる」を開催しました。
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第5回SS出前講義「遺伝子・ゲノムをみる」を開催しました。

 本校のサイエンス館視聴覚教室において、11月18日(金)、講師に分子細胞遺伝子の研究を専門とされている大阪教育大学の向井康比己先生をお迎えし、第5回SS出前講義を行いました。

 今回のテーマは、「遺伝子・ゲノムをみる」でした。向井先生はスライドを使って、なぜ自分が化学に興味を持つようになったのか、そして化学の何が面白いのかなどについて、ご自身の生い立ちや感銘を受けた本や人物を通して、生徒に分かりやすくお話ししてくださいました。

 講義では、最初に、一番の愛読書でミクロの世界に興味を抱くきっかけになった本として、植物学者の牧野富太郎博士の『日本植物図鑑』を紹介されました。また、シュレーディンガーなどが著した『生命とは何か』に感銘を受けたことにも触れられました。そして、植物などの斑入り染色体の観察で、遺伝子が染色体の中を動くという発見をし、83歳の時にノーベル生理学・医学賞を受賞したバーバラ・マクリントックによる染色体の研究も大いに感化された研究内容の一つとして挙げられました。
さらに、ノーベル賞は生きているうちしかもらえない賞なので、長生きすることと、人とはちょっと違うことでもコツコツと努力をすることが大事だとアドバイスされました。

 続いて、遺伝子学の中での最重要アイテムは「顕微鏡」であること。その顕微鏡を発明したのはヤンセン親子であり、初めて顕微鏡を使ってミクロの世界に足を踏み入れた人物は、「フックの法則」を発見したロバート・フックであることを紹介されました。
 一方、日本における植物生理学で欠かせない人物として木原均博士を挙げられました。木原博士は、「生物をその生物たらしめるのに必須な最小限の染色体のセット」というゲノムの定義や「地球の歴史は地層に、生物の歴史は染色体に記されてある」という名言を残していることなどを話されました。
その他、専門分野であるゲノムの概念や識別方法、顕微鏡での観察方法などの専門的な話もされました。

 出席していた生徒たちは、奥深い化学の世界に魅了されたのか、お話に熱心に耳を傾け、大いに感銘を受けている様子でした。

 最後の質問コーナーでは、「近縁種とそうでないものとの区別はどのようにしているのですか?」という質問に対して、DNAの合致パーセントが近いものが近縁種になることなどを回答され、講義を締めくくられました。

◇2016-10-14 (金)
行事
第4回SS出前講義「色と光と有機化学」を開催しました。
第4回SS出前講義「色と光と有機化学」を開催しました。
第4回SS出前講義「色と光と有機化学」を開催しました。
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第4回SS出前講義「色と光と有機化学」を開催しました。
第4回SS出前講義「色と光と有機化学」を開催しました。
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9月29日(木)に本校のサイエンス館視聴覚教室で、大阪教育大学の種田将嗣先生を講師にお迎えし、第4回「SS出前講義」を行いました。

今回のテーマは、「色と光と有機化学」でした。種田先生は、なぜ化学を学ぶのか、化学を学ぶことでどのようなことに役立つかなどを、ご自身の研究成果を通して、生徒に分かりやすくお話ししてくださいました。

講義では、はじめに、人が色を認知できる可視光と不可視光の存在について、色ペンと蛍光ペンでそれぞれ描いた絵に、白色光を当てた場合と赤・青・黄色光を当てた場合の見え方の違いを確認しました。そして、光は電磁波(波動)であり、その波長の長さにより見える色やエネルギーが異なること。産業分野においてはこの理論をベースに、有機化学で得た知識と様々な専門家との協力により、新たな付加価値のある商品を生み出せるという面白さを話していただきました。
また、種田先生は「学校の授業で無駄な学びはない」ということを度々強調されました。例えば、原子と分子の構造、光とエネルギーとの関わり、単結合と二重結合の違い、二重結合の共役など、一見何の役に立つのかと疑問に思う学びでも、光の三原則と色の三原則、および人間が色を認識するメカニズムとの関係から、色を作り出すことにつながるという興味深い内容でした。身近なところで、プリンターのインク、テレビや携帯電話などのディスプレイの開発、洗剤、有機ELなどが例として挙げられました。

生徒たちは、奥深い化学の世界にどんどんと引き込まれていくようで、熱心に聴講し、感銘を受けている様子でした。

最後に、「なぜリンゴは赤いの?」という疑問に、講義で学んだ有機化学の側面から答える人がいる一方、化学、植物学、物理学、経済学、栄養学、文学といった様々な視点から考える人がいることを紹介し、多様性の重要さを説いて締めくくられました。

◇2016-10-06 (木)
行事
第1回SS公開講座を開催しました
第1回SS公開講座を開催しました
第1回SS公開講座を開催しました
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第1回SS公開講座を開催しました
第1回SS公開講座を開催しました
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10月1日、「おいしい毒魚フグのあれこれ」をテーマに、水産大学校校長の酒井治己水産学博士を講師にお迎えして、第1回SS公開講座を開催しました。

はじめに、酒井先生は水産大学校のある山口県下関市には、日本全国で水揚げされるフグ類が集まるフグ専門の市場があることを紹介されました。そして、フグの種類、特徴、系統、毒、そして食の歴史とフグがおいしい理由など、フグについて興味深い話を詳しくしてくださいました。

フグ類はフグ目のメンバーで、世界で10科約430種知られ、なかにはフグにはみえないようなマンボウが、仲間に入るとのこと。硬骨魚類に属し、その中のフグ科には19属187種が知られ、体内に毒を蓄えていること。そして、日本で食べられているトラフグ属は、東アジアを中心に約25種いて無毒なものはなく、日本では10種ほどを食用にしていると話されました。そして、この毒を持つフグを、日本人は縄文時代から食べていたという面白い話が続きました。

このフグの毒は主にテトロドトキシンTTXで、このTTXの影響により、フグ毒に当たった場合には身体中がしびれ、心臓が止まるのではなく呼吸ができなくなって死にいたるとのことでした。そのため、フグ毒に当たったら、毒を体内から排出されるまで人工呼吸を続けることが肝心だと話されました。

また、フグを食するのは日本だけではなく、東南アジアでも食べられているそうですが、亡くなる方が多いという話もされました。フグを調理するためには、日本では「フグ調理師」の免許が必要です。その理由は、フグが毒を持っているからであり、フグには種類によって毒が含まれている部分が異なることと、さらには、食べられるフグのシロサバフグと全身猛毒の食べられないドクサバフグの姿形が似ているため、見分ける力も必要になるためです。
さらに、フグには雑種があり、最近では雑種が増えているという興味深い話も。

近年、捕り過ぎや開発などにより減少していることも話されました。そして、生徒からの様々な質問に丁寧に答えていただき、公開講座を終えました。

◇2016-08-31 (水)
行事
第3回SS出前講義「運動と学業成績との関連」を開催
第3回SS出前講義「運動と学業成績との関連」を開催
第3回SS出前講義「運動と学業成績との関連」を開催
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第3回SS出前講義「運動と学業成績との関連」を開催
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7月29日(金)の午後、大阪教育大学から宍戸隆之先生をお招きして、第3回SS出前講義「運動と学業成績との関連」を実施しました。高1、高2生徒の希望者75名が受講しました。

ご講義では、まず初めに、大学院での研究に至る先生のご経歴、さらには、在外研究時の体験談や日本と異なるアメリカの研究室事情など、興味深いお話を、写真を交えて紹介してくださいました。

引き続き本題に入り、学習は神経細胞の働きを強化することで行われると指摘され、学習を支える意味記憶、エピソード記憶、手順記憶などについて、その記憶強化のメカニズムを解説されました。忘れることは当たり前のことであり、反芻行為などにより一時記憶の長期記憶化が図られていると述べられ、学習において同じことを繰り返すことの重要性を強調されました。また、有酸素運動後に脳の認知機能が高まることを紹介され、さらに、光の刺激と睡眠や体内時計との関係、運動後すぐの食事の重要性について述べられて、「運動―食事―学習―睡眠」という理想的な生活習慣のあり方を提示してくださいました。

お話の内容が生徒たちの日々の生活に直接結びついたものであり、興味深いご講義でした。先生のお子様の高校生活を実例として紹介いただき、生徒たちは大いに触発され、自らの生活を見直す好機となりました。

◇2016-06-23 (木)
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第2回SS出前講義「歯科医師と企業での就職」を開催
第2回SS出前講義「歯科医師と企業での就職」を開催
第2回SS出前講義「歯科医師と企業での就職」を開催
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第2回SS出前講義「歯科医師と企業での就職」を開催
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6月22日の放課後、第2回「SS出前講義」が視聴覚室にて実施され、高校1年生、高校2年生、合計35名が受講しました。今回は日本歯科大学の中野智子先生に「歯科医師と企業での就職」をテーマにご講演をいただきました。講義を始めるにあたって松尾孝司校長から「今日の講義が、みなさん一人一人の将来像を踏まえ、進路を決めるためのヒントにしてほしい」という話がありました。

講義の冒頭で中野先生から「高校2年生の人も高校1年生の人も、まだ進路を決めるには時間があると思っていませんか。特に、1年生だと、あと1年以上もあると。でも、将来をしっかりと決めるのは今なのですよ。
受験前になって、将来にどうなりたいのか、何を身につけたいのかも考えず、ただ大学に入ることだけを目指してしまう。そうなると結局大学で自分の将来につながるものを得ることができず、社会人になってから『こんなはずじゃなかった』と思ったりするのですね」と、今のうちにはっきりと目標を明確に持つことの大切さをお話しされました。

後半の講義は、先生が生徒の質問にお答えいただく形で進行しました。高校の勉強では保健と家庭の授業が大切であること。食事に関しては、ビタミンD摂取の必要性や、だ液の種類(耳下腺・顎下腺・舌下腺)と効能、
咀嚼(そしゃく)の必要性など、専門性に富んだ内容をかみ砕いてお話しいただきました。生徒達は、日常生活の中に様々な科学的裏付けがあることを知り、講義の終了時に感謝の拍手を先生に送りました。

◇2016-06-14 (火)
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第1回SS出前講義「光と半導体」を開催
第1回SS出前講義「光と半導体」を開催
第1回SS出前講義「光と半導体」を開催
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第1回SS出前講義「光と半導体」を開催
第1回SS出前講義「光と半導体」を開催
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6月14日(火)、大阪教育大学教養学科自然研究講座の中田博保先生を講師にお迎えし、高校生の希望者31名を対象に第1回SS出前講義「光と半導体」を開催しました。
講義では、スマホやパソコンなど私たちの周囲のさまざまなところで利用され、もはや日常生活に欠かせないものとなっている半導体と、その働きに不可欠な光について、解説してくださいました。

講義は、光の持つ性質から始まりました。
「光の反射」は入射角と反射角が同じで、水やガラスなどを通過する時には「光の屈折」が起こることなどを分かりやすく話してくださいました。
そして、そうした現象が起こるのは「光はなるべく早く目的地に着こうとする」からだと説明。『せっかちな人が、最短なルートを選ぶのと同じです』と身近な例で解説されました。また、「真空というものは、何もない状態ではなく、それについて研究している人もいます」と、光だけに留まらないエピソードも披露されました。

さらに、光は「屈折」する性質があることや、真空中では秒速30万kmの速度であること。
また、光が水やガラスなどの中から出られなくなる「全反射」と呼ばれる現象が起こり、多くのデーターを送るために使用される光ファイバーは、その性質を利用している、といったことを紹介されました。その際、実際の光ファイバーを使い、片方の端からレーザーポインターの緑色の光を送ると、ファイバー自体は光らず、もう片方の端からだけ緑の光が漏れる実験なども見せてくださいました。

また中田先生は、「大学に入る時に理学部を選んで研究の道に入りましたが、研究者になって、何度も難しい壁に当たりました。しかし、自分の苦手なことも頑張って学んで、全てを知った時に、その壁を乗り越えられました。受験も同じで、これから大変なことがあるでしょうが、何があっても必ず乗り越えられます」と自分の実体験を例に出して、これから受験勉強に立ち向かう生徒の心構えについても語ってくださいました。

光の話に重点が置かれたため、半導体に関しては詳しいお話をうかがえませんでしたが、それでも生徒は、半導体の持つ大きな可能性について関心を持ったようでした。

最後に、生徒から「真空の話は不思議に思いました」などの熱心な質問を受け、「真空は、仏教にある『色即是空、空即是色』という考え方に似ているように思います。実は真空の中に、本当はいろいろなものがあって、物質の中に何もないのかもしれません」と、単に物理の範疇に留まらない解釈も披露してくださいました。

◇2015-12-16 (水)
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「電気で実現!豊かな省エネ社会」(SS出前講座)
「電気で実現!豊かな省エネ社会」(SS出前講座)
「電気で実現!豊かな省エネ社会」(SS出前講座)
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「電気で実現!豊かな省エネ社会」(SS出前講座)
「電気で実現!豊かな省エネ社会」(SS出前講座)
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12月15日(火)、本校の卒業生で、大阪大学大学院工学研究科の井渕貴章先生を講師にお迎えして、高校1年生対象の第5回SS出前講義「電気で実現!豊かな省エネ社会」を開催しました。

講義では、日常のあらゆるところで使用され必要不可欠である電気について、そのエネルギーの発生・変換・利用における電気の役割についての内容が繰り広げられました。

身近な事例から、車に関してハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、F1のエネルギー回生、鉄道車両に関する運動エネルギーの高効率利用、航空機に関するFly by wire。また、ロボット、エアコン、白熱電球、蛍光灯、LED、高周波誘導加熱、太陽光発電、風力発電、太陽電池、リチウムイオン二次電池、燃料電池、さらに、大阪に建つ「あべのハルカス」の最先端設備などから、エネルギーの変換について分かりやすく話してくださいました。

特に、電気の形(交流、直流、大きさ、周波数)を変換・調達する装置について、パワーエレクトロニクスによる省エネルギー高効率電力変換の必要性や役割を語られ、地球環境やエネルギー資源問題の解決、未来の豊かな社会づくりに電気がどのように貢献できるのか、といった内容が紹介されました。

そして、井渕先生は本校の先輩として生徒に、「皆さんは多分、目の前にある大学受験をクリアすることが目標だと思うし大事なことだけれど、今はその基礎を磨く時期です。いろいろなことに興味を持って、幅広く多くの知識を得て、深く考えようとする姿勢が重要です。大学入試は次の出発点に過ぎません。全力で取り組む経験をしてください」とエールを送ってくださいました。

最後に、生徒から「北欧のようにインフラが整っている水素エネルギーに興味があるが、なぜ日本では利用が進まないのか」「LEDに関して、青色発光ダイオードの研究がなぜ難しいのか」といった熱心な質問に丁寧に答えていただきました。

◇2015-11-25 (水)
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理科実験教室を開催(工藤教諭)
理科実験教室を開催(工藤教諭)
理科実験教室を開催(工藤教諭)
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11月24日(火)の午後、高校1年生15名が本校第1化学室でSS基礎サイエンス学習を行いました。今回は、本校の工藤教諭の指導のもと、お菓子やジュースを使ったいろいろな実験しました。

生徒の感想
工藤先生はテレビでも面白い実験をされている有名な先生なのでとても楽しみにしていました。

お菓子やジュースを口にしたとき、口の中でシュワシュワするのは二酸化炭素だとは知っていました。今まで授業で習った炭酸水素ナトリウムと塩酸で塩化ナトリウムと水と二酸化炭素が発生することはわかっていましたが、口の中でもこれと同じ理屈で、重曹と酸味料との化学反応によって発生していることをあらためて知り理解しました。

その他にも酸化還元、高分子、果汁100%の不思議な話、お菓子の製造の裏話・・・化学にまつわる、ちょっと難しい話から面白い話までたくさんしてくださり、あっという間の2時間でした。

化学は覚えることが多くて大変だと思っていましたが、身近なものを例に化学の話を聞くとやっぱり面白い科目だと思いました。明日からの化学の授業が楽しみになりました。

◇2015-11-20 (金)
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「絶滅危惧植物を育む里草地」SS出前講義
「絶滅危惧植物を育む里草地」SS出前講義
「絶滅危惧植物を育む里草地」SS出前講義
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「絶滅危惧植物を育む里草地」SS出前講義
「絶滅危惧植物を育む里草地」SS出前講義
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11月20日(金)、大阪教育大学から岡崎純子先生をお招きして、第4回SS出前講義「絶滅危惧植物を育む里草地 大阪で再発見された植物 アイナエ(マチン科)」を実施しました。

スライドを使って約60分間、大阪で再発見されたマチン科のアイナエという植物について、里草地の大切さを中心に語られました。
「大阪の自然、里山の環境はどうなっているのか」、「近畿圏での山草地、カヤ草地、里草地の環境はどうなっているのか」などについて、絶滅のおそれのある野生生物情報を記載したレッドデータブックと先生の研究から、分かりやすく説明されました。

質疑応答の時間では生徒たちから積極的な質問が多数寄せられました。
「この学校の周りには貴重な植物がたくさん残っているそうです。学校にいる限られた期間の中でどのように研究をしていけばいいのでしょうか」という質問もありました。

岡崎先生は「関西のいわゆる絶滅品種は意外と研究されています。ですから身近にあるものを、例えばこれはいつ頃に咲いて、どれくらいの期間咲いていられるのか、など小さなところからデータを採取して蓄積していくのがよいと思います」と答えられました。

最後に本校教員が「植物の研究がどういうものか、詳しくそして易しく解説してくださいました。それらを通して、動物であれ、植物であれ、物を見るための目の付け所を教えてくださったと思います。」とまとめの挨拶をしました。

◇2015-11-14 (土)
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SS公開講座「The Science of Music」を開催
SS公開講座「The Science of Music」を開催
SS公開講座「The Science of Music」を開催
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SS公開講座「The Science of Music」を開催
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11月14日(土)の午後、作編曲家・ピアニスト・口笛奏者の上柴はじめ先生とファミリーソングシンガー・手あそび歌の山野さと子先生をお迎えして、第2回SS公開講座「The Science of Music-人はなぜ音楽に感動するのか-」を開催しました。

講座は、まず、上柴先生の演奏で本校の校歌を山野先生が独唱されることで始まりました。そして、聞きなれた校歌を短調に変換したり、ボサノバ風にしたりして歌いなおし、同じ音でも『ハーモニー=和音』を変えることで全く印象が異なるようになることを紹介。

その他にも時報など他の曲も同様に変化させて、音楽の多様性をもたらしているのが和音であることを証明して下さいました。
その上で、上柴先生は、音楽の文法やリズム(拍子)、そしてメロディーや詞などによって、多種多様な音楽が生み出されていることを語られました。

生徒は、同じメロディーであっても、さまざまなアレンジによって全く異なる印象の曲になることを目の当たりにして、音楽の多様性、そして科学性について理解できたと思います。
その後、山野先生が美しい歌声でディズニーの名曲を数曲歌い、歌の持つ素晴らしい魅力に触れることができました。

さらに、第二部では、山野先生のもう1つの特技である「手遊び」のコーナーが行われ、みんなが参加して脳の動きなどについても体験しました。

最後には、男子と女子、保護者と先生、そして山野先生が同じメロディーで、それぞれ別の歌詞で即興の振付で歌うミニミニ・ミュージカルが行われ、全員が一つとなって大盛り上がりする中、楽しい講座は終了しました。

◇2015-11-02 (月)
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「沿岸浅海域の環境と生物多様性 」講座(佐野 東大教授)
「沿岸浅海域の環境と生物多様性  」講座(佐野 東大教授)
「沿岸浅海域の環境と生物多様性  」講座(佐野 東大教授)
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10月31日(土)の午後、SS公開講座に東京大学大学院農学生命科学研究科 教授の佐野 光彦 先生をお迎えして、「沿岸浅海域の環境と生物多様性 -今,世界中のサンゴ礁が危ない- 」というテーマでご講演をいただきました。

「東京大学の先生にお越し頂き、お話を伺うということは、みんなが東大の学生になって、大学で講義を受けていることと同じなんですよ。」という校長先生の開講のあいさつからご講義が始まりました。
 
佐野先生は、学生時代から沖縄の魚類と格闘してきたとは思えない優しい語り口で、真核生物の絶滅状況データから、現代が生物にとって危機的状況にあること、さらに人口が集中する沿岸浅海域の生物への影響がひどいことを説かれました。

水中であるが故にその深刻さを目にすることが少ない私たちですが、沖縄本島や八重山諸島のサンゴを例にとり、地球温暖化や天敵増加の影響で珊瑚礁がひどく壊されている状況を紹介されました。

美しいスライドやていねいな資料のおかげで、生徒たちは知らず知らずのうちにサンゴとサンゴ礁の違いや、新しい生物の命名法、遠い南方の出来事が実は私たちの身近にまで大きな影響を与えていることなどを理解していました。

最後に、絶滅に瀕する生物には「守るべき」「守れる」「守りたい」の3基準から具体的な保護策を講じる必要性を説かれて、あっという間の90分が過ぎました。

その後、生徒たちからの多くの質問がありましたが、丁寧に答えて下さった先生に感謝して、講座は終了となりました。

◇2015-10-05 (月)
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SS出前講義「光触媒性能を有するチタンアパタイト粒子の調製と応用」
SS出前講義「光触媒性能を有するチタンアパタイト粒子の調製と応用」
SS出前講義「光触媒性能を有するチタンアパタイト粒子の調製と応用」
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10月2日(金)の午後、大阪教育大学から神鳥和彦先生をお招きして、第3回SS出前講義「光触媒性能を有するチタンアパタイト粒子の調製と応用」を実施しました。高1、高2生徒の希望者25名が受講しました。

講義の導入では、電磁波と可視光線の関係と、ものが見える仕組みについてお話しいただきました。
そして、可視光線が様々な色の光の束であることを示すプリズム分光実験や、物質の色はその補色の光が吸収され、残りの色が反射することによって認識していることを示す演示実験を拝見しました。

本題に入り、紫外線を受けた光触媒が細菌などの有機物を分解する仕組みについてお話があり、続いて、ほ乳類の生体硬組織(具体的には歯など)の主成分であるカルシウムヒドロキシアパタイトのカリウムイオンをチタンイオンで置換した、「チタンアパタイト」の合成法を紹介いただきました。

さらに、このチタンアパタイトがアパタイト特有の有機物に対する優れた吸着能力と同時に光触媒活性を発揮することを示す実験データを解説いただき、このチタンアパタイトの応用として、血液浄化システムへの利用に関する現在の研究についてもお話をいただきました。

ご講義には、生徒にとって難しい内容も含まれていたようですが、導入部分での演示実験や、光触媒の利用事例などが生徒の関心をひきつけるご講義でした。

◇2015-08-01 (土)
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「地層に残る流れの情報を読む」(出前講義)
「地層に残る流れの情報を読む」(出前講義)
「地層に残る流れの情報を読む」(出前講義)
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7月30日(木)の午後、大阪工業大学から横川美和先生をお招きして、第2回SS出前講義「地層に残る流れの情報を読む」を実施しました。

今回は実習を伴うご講義のため、定員20名で募集し、高1、高2生徒の希望者21名が受講しました。

前半は、地層に見られる堆積構造が、その地層がどのような場所で、どのような流れによって形成されたものかを知るための手がかりになることについて、ご講義いただきました。
流される砂粒の粒径と流速の組み合わせによって、川底や海底にリップルやデューンなどの様々な形状のベッドフォーム(砂の上にできる小さな地形)が形成されること、また、その過程で葉理(ラミナ)や層理といった堆積構造が生じる仕組みについて学習しました。

後半は、透明なアクリル板で作った実験水路を用いて、川底にベッドフォームが形成される様子と、それに伴って生じる堆積構造の観察実習を行っていただきました。

また並行して、ブラジルナッツ効果(振動などにより小さな粒子が下方に沈み、大きな粒子が上方に集まる現象)の実験・観察実習も体験させていただきました。

生徒達は、「実験を通して自然現象を検証する」という、サイエンスの基本的なスタイルを自分の目で確かめることができ、学習への理解がいっそう深まったご講義でした。

◇2015-06-22 (月)
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「走査型トンネル顕微鏡でみるナノの世界とその応用」講座
「走査型トンネル顕微鏡でみるナノの世界とその応用」講座
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本年度、第1回SS出前講義「走査型トンネル顕微鏡(STM)でみるナノの世界とその応用」を開催しました。

6月17日(水)の放課後に、第1回「SS出前講義」を実施しました。大阪教育大学から川越毅先生をお招きして、「走査型トンネル顕微鏡(STM)でみるナノの世界とその応用」というテーマでご講義をいただきました。高1、高2生徒の希望者18名が受講しました。

講義では、まず、走査型トンネル顕微鏡(STM)が、そのメカニズム及び分解能において画期的な顕微鏡であること、また、物理・化学・生物分野における分子・原子レベルでのナノサイエンスの進展に伴い、現代の科学技術に不可欠な装置として瞬く間に評価されたことをお話になりました。

続いて、電圧をかけたセラミック針を試料に近づけ、そこに流れるトンネル電流によって像を得るという、STMの原理を説明されました。
さらに、STMが物質の表面構造を明らかにするだけでなく、その状態や性質をも明らかにし、原子の操作を行うことも可能なことを解説され、遺伝子操作や薬剤開発などの広い分野に可能性を持つことを指摘されました。

また、先生のご専門であるSTMを用いた磁性体の観察についてお話くださり、磁性体の状態密度の観測などを紹介し、STMが基礎科学と応用科学との両分野で重要な役割を果たすことを強調されました。

最後には、高校時代から大学以降の研究生活に至る、先生御自身の体験談をお聞かせいただき、生徒たちにとって科学研究に対する関心とともに親しみの高まる講義となりました。

◇2015-02-18 (水)
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天体観測実習(大阪教育大)
天体観測実習(大阪教育大)
天体観測実習(大阪教育大)
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2月14日(土)、高Ⅰ・Ⅱの生徒20名が大阪教育大学柏原キャンパスへ伺い、松本桂先生に講師をお願いして、天体観測の実習を行いました。

最初に、「冬の星空で探る星の一生」というテーマで、ご講義をいただきました。星(恒星)が核融合反応によって輝くこと、その反応を持続できる期間が星の寿命であることをお教えいただきました。

続けて、太陽を例に、質量をもとに算出される生成可能な総エネルギー量と観測に基づき導かれる時間当たりの放射エネルギー量から、星の寿命が明らかになることを解説いただきました。

さらには、人間には観察不可能な悠久たる星の「一生」を、夜空に見える様々な「年齢」の星を手掛かりに理解するという手法を紹介いただき、暗黒星雲、主系列星・赤色巨星・白色矮星、さらには中性子星やブラックホールなどを取り上げて、星の一生が大きさによって異なる道筋をたどることを解説いただきました。

天体観測では、オリオン大星雲、プレアデス星団、ベテルギウスなどを観測し、星の「誕生」から「死」に至るまでのそれぞれ段階にある天体の様子を観察しました。

天体を科学的に捉える手法を学ぶとともに、日常世界とは遠く隔たった宇宙空間に思いをはせる機会となるご講義・実習でした。

◇2015-02-10 (火)
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第3回SS公開講座「 ヒトの寄生虫 -寄生虫撲滅の物語と現在行われている調査- 」
第3回SS公開講座「 ヒトの寄生虫 -寄生虫撲滅の物語と現在行われている調査- 」
第3回SS公開講座「 ヒトの寄生虫 -寄生虫撲滅の物語と現在行われている調査- 」
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2月7日(土)の午後、国立科学博物館 動物研究部長の倉持 利明 先生(獣医学博士)をお迎えして、第3回SS公開講座「 ヒトの寄生虫 -寄生虫撲滅の物語と現在行われている調査- 」を開催しました。

倉持先生はまず、寄生虫とはどのような生物なのかをていねいに説明されました。そして、寄生虫といっても分類学上様々な種類があり、各々の生物群ごとに過去に何度も寄生生活への進化が生じたことをお話し下さいました。

その上で、人に寄生する寄生虫を撲滅した例として、「日本住血吸虫」という風土病について、その発症の認知から1996年に最後の「流行終息宣言」が出されるまでの壮絶な人と寄生虫との闘いの経緯を語られました。

生徒は、たった1種類の寄生虫を撲滅するだけでもどれほどの人々の努力が必要なのか、そして、衛生的な環境がいかに重要であるかを理解できたと思います。

ただ、この寄生虫を撲滅できたのは世界で唯一、日本だけであり、まだ多くの国でこの奇病に苦しんでいる人々がいることを忘れてはならないことも先生のお言葉として心に残りました。

最後に、先生は世界のグローバル化に伴い生じた新たな寄生虫被害として、南米チリにおけるヒトのサナダムシ(条虫類)被害について語られました。

元々南米には生息していないサケ科魚類が、チリに移入されたことにより生じたサナダムシ被害、つまり、寄生虫も、人への感染を仲立ちする中間宿主もすべて外来種で成立しているというのです。

かつてはあり得なかった南北半球を超えた生物分布の拡大問題と、調査すればするほど新しい謎が出てくる学問の奥深さとを教えていただき、質問にも情熱的に語っていただく先生に感謝して、公開講座は終了となりました。

◇2014-11-25 (火)
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第2回SS公開講座-講師 河崎善一郎先生(大阪大学名誉教授)-を開催
第2回SS公開講座-講師 河崎善一郎先生(大阪大学名誉教授)-を開催
第2回SS公開講座-講師 河崎善一郎先生(大阪大学名誉教授)-を開催
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第2回SS公開講座-講師 河崎善一郎先生(大阪大学名誉教授)-を開催
第2回SS公開講座-講師 河崎善一郎先生(大阪大学名誉教授)-を開催
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11月22日(土)の午後、本校生および保護者を対象に、第2回「SS公開講座」を大教室で開催しました。今回は、雷博士として有名な大阪大学名誉教授の河崎善一郎先生(大気電気学)をお招きし、「雷を追いかけて」をテーマにご講演いただきました。

初めに河崎先生は、雨冠の漢字を取り上げ、「雷(雷鳴)」と「電(電光)」の成り立ちの違いから、およそ5000年前、漢字が生まれた当時の人もそれらが別のものだと考えていたことを紹介されました。

そして、小学生時代に鉄腕アトムに登場する博士にあこがれていたことや、自転車の発電機でいたずらをし、電気に興味を持ったことなどを、ユーモアを交えながら語られました。名古屋大学空電研究所での研究時代に、世の中にない装置を作って研究をするという考え方と出合い、「何ができるかではなく、何をやりたいかが大事」という思いを持って、雷を追い続けてきたと話されました。

また、大阪大学が開発した「VHF波帯広帯域干渉計」を用いて雷放電を電波で観た時の動きを、映像で見せていただきました。雲内部での放電や、地上と雲とを行き交う雷放電のメカニズムを解説していただき、これまで目で見ていただけでは分からなかった雷現象の面白さに、聴講生らは熱心に見入っていました。

最後に、河崎先生が大気電気学を生涯の専門にすると決意したのが40歳の頃であり、「時間をかけてもいいから、自分のやりたいことを何か探してみてください」と、聴講生にエールを送りました。そして、「誰でもライバルになれるのが学者です。たとえ、今は亡きアインシュタインでも、その研究成果を越えようとすれば自分にとってのライバル。私は奈良学園の皆さんと世代が異なりますが、同じ道に進む人がこの中から出てくれば、私とライバルになりますね」と、学者としての生き方の醍醐味を述べられ、公開講義が終了となりました。

◇2014-11-11 (火)
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SS出前講義「タワーマンションの広告から学ぶ住まいのしくみ・住まいの情報」を実施
SS出前講義「タワーマンションの広告から学ぶ住まいのしくみ・住まいの情報」を実施
SS出前講義「タワーマンションの広告から学ぶ住まいのしくみ・住まいの情報」を実施
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11月7日(金)の放課後に、第4回「SS出前講義」を開催しました。高1生徒の希望者35名が受講しました。
大阪教育大学から碓田智子先生に、「タワーマンションの広告から学ぶ住まいのしくみ・住まいの情報」というテーマでご講義をいただきました。


講義では、マンション広告に記載された情報の読み解き方や、超高層マンションに関する今後の研究課題などについてお話しくださいました。
まずは、マンション広告のチラシに見られるPRポイント(住宅設備の性能や耐震性、セキュリティーへの配慮、さらには眺望や共用施設の充実など)と、それらを読み解く際の留意点を紹介され、続けて、高さによるマンションの分類や、「マンション/アパート」という用語の原義と一般的な使用法などについて触れられました。

また、広告の「建築概要(物件概要)」の欄に記される、立地や費用などの重要な情報についての解説もいただきました。

最後には、高層かつ高密度の住環境がもたらす問題や災害時の対応など、建て始められてまだ日の浅い超高層マンションについての研究課題を指摘されました。

講義の途中には、マンションの広告チラシの間取り図から馴染みの薄い用語を抜き出したり、三角スケールを使って間取りを作図したりと、生徒の実習教材もご用意いただき、皆、熱心に取り組んでいました。

工学系の建築学や、生活科学系の住居学、さらには芸術学部における建築学など、それぞれが持つ特色についてのお話もあり、建築に対する様々なアプローチの可能性に気づかされた講義でした。

◇2014-10-07 (火)
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白川英樹先生(ノーベル賞受賞)の講演会を開催
白川英樹先生(ノーベル賞受賞)の講演会を開催
白川英樹先生(ノーベル賞受賞)の講演会を開催
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白川英樹先生(ノーベル賞受賞)の講演会を開催
白川英樹先生(ノーベル賞受賞)の講演会を開催
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10月4日(土)に、中1~高2の生徒全員と本校保護者65名を対象に、第1回SS公開講座を第1体育館で開催しました。

今回は2000年にノーベル化学賞を受賞された白川英樹先生をお招きし、「私の歩んだ道 ―電気を通すプラスチックの発見 セレンディピティを知っていますか―」をテーマにご講演いただきました。
白川先生は2008年にお越しいただいてから2度目のご来校です。

講演ではまず、少年時代からどのようなことに興味、関心を持って人生を歩んでこられたのかを語られました。
自然の中で育った幼少時代、昆虫や植物採集に夢中になって図鑑を見ながら実物を探し回ったことや、ごはんやお風呂を炊く手伝いをしながら炎色反応の実験を楽しんでいたこと。
高校生の頃に無線の面白さにひかれ、ラジオの組み立てなどを行っていたことなど、自然から得た学びやあらゆる物事に興味を持ち取り組んだ経験が、その後の研究に生かされていると話されました。

さらに、白川先生がノーベル化学賞を受賞された「導電性高分子の発見と発展」は、偶然や失敗から生まれた"セレンディピティ"であり、触媒濃度を間違えた結果生まれた薄膜状のポリアセチレンを単に失敗だとするのではなく、その偶然について思索を深めたことが新しい発見につながったと強調されました。

そして、「偶然のチャンスを掴み取るためには、日常的な研究努力をして待ち構える姿勢が大切です」と強調されました。

最後に、生徒からの質問も快く受けてくださり、ノーベル賞のメダルを授与された時の感想や、研究職を辞された現在でも日本科学未来館や学校などで実験教室を通して子どもたちに科学の面白さを伝えていることなどをお話しいただきました。

生徒を代表し、生徒会長の天野そよかさんが「ふとした偶然から大切な事を掴み取る能力を、私も身につけられるように努力し、今後の人生に生かしていきたい」と謝辞を述べ、今回のSS公開講座を終了しました。

◇2014-09-20 (土)
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第3回SS出前講義「タマネギを中心とする食品の機能性」を開催
第3回SS出前講義「タマネギを中心とする食品の機能性」を開催
第3回SS出前講義「タマネギを中心とする食品の機能性」を開催
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9月17日(水)に、第3回「SS出前講義」を開催しました。大阪教育大学から井奥加奈教授をお招きして、「タマネギを中心とする食品の機能性」というテーマでご講義をいただきました。

受講生徒は高2と高1の希望者で、26名の生徒が熱心に受講しました。

講義では、食品の成分には栄養素としての側面とともに、嗜好性成分や機能性成分としての側面があることを指摘され、タマネギに含まれる機能性成分「ケルセチン」についてお話くださいました。

機能性成分とは体内に摂取され、ヒトの健康維持に重要な働きを果たしている成分のことで、ケルセチンには活性酸素の消去やLDL(悪玉コレステロール)の酸化抑制を通して動脈硬化を抑える効果があることを、様々な研究のデータを示しながら紹介いただきました。

また、講義の締めくくりでは、食品の機能性に注目した特定保健用食品(トクホ)や、生鮮食料品にも機能性を表示する動向などを話されました。

機能性成分を自然食品から摂取することの重要性や、食べ物を栄養や機能性の観点からのみ捉える「頭でっかち」な姿勢では、望ましい食品摂取は長続きしないことなども指摘されました。

さらに、食育に代表される「食べること」に対する興味・関心の喚起が重要であること、そのためには食を文化として捉える「文系」的な見方など、幅広い視点が必要となってくることにも言及されました。

今回のご講義は、食品という我々に身近なものをテーマにお話いただいたこともあり、生徒たちはいつもにまして、科学と自分たちの生活との結びつきを強く感じることができたことと思います。

◇2014-07-23 (水)
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第2回SS出前講義「走査型電子顕微鏡で見た生物の世界」を開催しました
第2回SS出前講義「走査型電子顕微鏡で見た生物の世界」を開催しました
第2回SS出前講義「走査型電子顕微鏡で見た生物の世界」を開催しました
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 第2回「SS出前講義」は、大阪教育大学から出野卓也先生を講師にお招きして、「走査型電子顕微鏡(SEM)で見た生物の世界」をテーマに、ご講義をいただきました。

 今回は、生徒が自分自身で貴重なSEM=走査型電子顕微鏡=を操作し観察できるとあって参加希望者が多く、定員20名を大幅に超えたため抽選を行いました。

 はじめに、出野先生からSEMの仕組みについてのお話しを伺いました。SEMでは試料がどのように見えるのかをポイントに、光学顕微鏡と電子顕微鏡との違いについて、それぞれの特徴や性能、各顕微鏡の原理と像拡大法の比較など、分かりやすい内容でした。

 そして、SEMでは真空中の試料に電子ビームを当て、放出される二次電子を観察するため、試料の表面に金属コーティングが必要であることとその試料の作り方、また、SEMで得た情報への注意点なども教えていただきました。

 続いて、実際に観察を行いました。生徒たちは、チョウの鱗粉、花粉、鉛筆、消しゴム、髪の毛、爪、アリなど、様々な試料を金属コーティングしてSEMで観察しました。髪の毛の観察ではテレビのコマーシャルなどで見かけるのと同じキューティクルが見られ、花粉では球形からとげが無数に付き出している状態を、アリでは触角の先が毛で覆われている姿までを観察することができました。視覚では確認できない倍率で映し出された映像に、生徒たちは驚きの声を上げながら、興味深げに観察していました。

 爪を試料にして観察した生徒は「断面が層になっていて、驚きました。普段見ることができないものが見られ、いい経験をすることができました」と話していました。

◇2014-06-12 (木)
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本年度の第1回SS出前講義「太陽はなぜ光るか?」を開催しました
本年度の第1回SS出前講義「太陽はなぜ光るか?」を開催しました
本年度の第1回SS出前講義「太陽はなぜ光るか?」を開催しました
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第1回「SS出前講義」は、大阪教育大学から定金晃三先生を講師にお招きして、「太陽はなぜ光るか?」をテーマにご講義をいただきました。聴講生は高2生と高1生の希望者で、約70名の生徒が熱心に受講しました。

今回の講義では、日々当たり前のように我々を照らす太陽についての様々な疑問―太陽はいつから輝き、なぜそれほどまでに明るいのか、そして、いつまで輝き続けるのか? など―を、それらの疑問が物理学者たちによって解明されてきた歴史を追って、わかりやすく解説していただきました。

また、太陽の謎をめぐるこの論争は決して古い話ではなく、産業革命以降、絶滅した動物の化石が古い地層から発見されたことによって始まったこと、当時の物理学の枠内で正しいとされた考え方に、その後の核エネルギーや核融合反応の発見によって、修正が加えられたことなども紹介されました。

さらには、2011年にノーベル物理学賞を受賞した「宇宙の加速膨張の発見」によって明らかになった、未知のエネルギー(ダークエネルギー)の存在にも触れられ、「宇宙を支配する物理学の基礎を人類は理解している」と考えるのは間違いかも知れないと話されました。

定金先生は、「物理学を研究するから日本史や世界史を知らなくていいということはない」と強調され、文系や理系にこだわらず広く知見を広める大切さを、太陽の謎を通して語られました。最後に生徒からの質問にも丁寧に答えていただき、第1回SS出前講義を終えました。

参加した高2の女子生徒は「宇宙について、学者がこれまでに解明したことや、現在もまだわからないことなどを詳しく教えていただき、勉強になりました。将来ダークーエネルギーについて研究ができればいいいなと思いました」と感想を述べていました。

◇2014-02-15 (土)
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第7回SS出前講義 「冬の星空で探る星の一生(大阪教育大学訪問)」を開催
第7回SS出前講義 「冬の星空で探る星の一生(大阪教育大学訪問)」を開催
第7回SS出前講義 「冬の星空で探る星の一生(大阪教育大学訪問)」を開催
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第7回SS出前講義 「冬の星空で探る星の一生(大阪教育大学訪問)」を開催
第7回SS出前講義 「冬の星空で探る星の一生(大阪教育大学訪問)」を開催
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 2月15日(土)に、高校1年生43名が大阪教育大学の柏原キャンパスにお伺いしました。SS出前講義は通常校内で開いていますが、今回は天体観測のために大学にお邪魔しての実施となりました。毎年天文学の講義と天体観測の実習を併せてお願いしていますが、残念ながら今年は悪天候のため観測実習は実施できませんでした。

 前半は、大阪教育大学の松本桂先生に「冬の星空で探る星の一生」というテーマで講義をいただきました。太陽をはじめとする恒星が核融合によって光と熱を発していることを、天文学研究の歴史を追いながらお話いただきました。さらに夕食をはさみ、「主系列星から赤色巨星、さらには白色矮星へ」という、恒星のたどる一生について講義をいただきました。星の寿命と光度・質量との相関関係や、様々な元素の恒星内での生成など、興味深い話をお聞かせいただきました。

 後半は、2つの班に分かれて、観測ドーム・51cm天体望遠鏡の見学と、大学院生の方々の研究テーマに関する講義の拝聴とを交互に行いました。

 生徒には、日常生活のスケールを超えた宇宙という大きな世界へ思いを馳せるよい機会になったことと思います。また、学校を離れて大学の施設で講義や見学を体験し、学生食堂での夕食まで経験できたことは、生徒が大学生活や学問への関心を抱き、自らの進路について考えることに役立ったのではないかと期待しています。

◇2013-12-16 (月)
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第6回SS出前講義「生物の進化と多様性を魚類から考える」を開催
第6回SS出前講義「生物の進化と多様性を魚類から考える」を開催
第6回SS出前講義「生物の進化と多様性を魚類から考える」を開催
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高校1年生を対象に、第6回「SS出前講義」を大教室で開催しました。「生物の進化と多様性を魚類から考える」をテーマに、本校の卒業生であり、京都大学農学研究科助教の中山耕至先生に、講演していただきました。

講演では、ひとくくりにしがちな「魚類」について、定義や系統(進化の道筋)を分かりやすく解説しながら興味深い話を展開され、全てにおいて"見る目"を身に付けることの大切さを語ってくださいました。

魚類という分類群はなく、サイとタイとヒトでは、タイとヒトが同じ「硬骨魚」のグループに入り、サメを別にする方が良いと話され、常識とは違う話に驚きました。また、同じタイプ同士でしか交配しない点とDNA鑑定から、以前は1種と思われていたメバルが3種に分けられ、逆に、別種と思われていたハタタテダイとトリクチスが発育による形態変化で同一と見なされた例なども紹介されました。そして、生物を見る時は常に比較の視点が必要で、進化の本質は分岐による多様化であり、その道筋は一本道ではないと強調されました。

また、図鑑に載っている「魚類」の種の分類において、発行所により異なっている事例を挙げ、理由として「図鑑に書いてあることは、その時点で最新の研究成果、すなわち仮説であり、今後も変わる」と語られました。

最後に、中山先生ご自身の研究の話を交えながら、高校の勉強と大学の研究とで大きく違う点は、答えがなく、答え合わせをしてくれる人がいないことと話され、「(レポートや計算結果の提出時には)自分の出した結論が正しいと思えるまで自分自身で十分に確認する習慣をつけることが必要です。目的を持って大学に進学してください」とアドバイスしてくださいました。

◇2013-11-21 (木)
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第5回SS出前講義「時を刻む鉱物―放射線と考古学・文化財―」を開催
第5回SS出前講義「時を刻む鉱物―放射線と考古学・文化財―」を開催
第5回SS出前講義「時を刻む鉱物―放射線と考古学・文化財―」を開催
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第5回SS出前講義「時を刻む鉱物―放射線と考古学・文化財―」を開催
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高校生を対象に、第5回SS出前講義をNGプラザ大教室で開催しました。今回は、出土考古遺物(主に土器の焼き物)の年代測定など、文化財に関する自然科学研究に取り組む奈良教育大学の青木智史特定准教授(教育学部理科教育講座)を講師にお招きして、「時を刻む鉱物―放射線と考古学・文化財―」というテーマで講演していただきました。

前半は、自然放射線、「吸収した放射線を記憶する」などの鉱物の性質、文化財年代測定法の種類など、文化財科学に関する基礎知識を紹介いただき、続いて、ご自身の研究テーマである高い熱を受けた試料を対象とする「熱ルミネッセンス年代測定法」について、同大学の研究装置を紹介していただきました。

後半は、研究成果事例として、同測定法により火災があった時期を特定した『大安寺西塔の焼失年代検討』や、同測定法を応用した「陶磁器の真贋判定」によりねつ造を証明した『旧石器発掘ねつ造事件関連遺物の真贋検討』を当時のエピソードなどを交えながら紹介していただきました。

最後に質疑応答を行った後、青木准教授は「誰がおこなっても同じ結果が得られる、それが科学です。文化財科学は見えなかった遠い過去や人の動きを解明します。歴史的文化遺産の宝庫、考古学や歴史学のメッカである、この奈良での研究は毎日が楽しくてたまりません。共に研究に励む仲間ができることを楽しみにしています」と語られ、講義を終了しました。

また講義後、希望者に、昇温装置を使用して、蛍石の発光現象を見せていただきました。

受講した吉村栄人くん(高校1年生)は、「先生がこの研究の道に進むきっかけになった『旧石器発掘ねつ造事件』の話を聞いて、真実だと信じられてきたことが覆ることがあるんだと本当に驚きました。神秘的な蛍石の発光にも感動しました。文理のコース選択を控えてとても参考になりました。」と感想を話しました。

◇2013-11-16 (土)
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第3回SS公開講座「ヨット世界一周航海から見る世界の環境」を開催しました
第3回SS公開講座「ヨット世界一周航海から見る世界の環境」を開催しました
第3回SS公開講座「ヨット世界一周航海から見る世界の環境」を開催しました
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第3回SS公開講座「ヨット世界一周航海から見る世界の環境」を開催しました
第3回SS公開講座「ヨット世界一周航海から見る世界の環境」を開催しました
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本校生徒および保護者を対象に、第3回SS公開講座をNGプラザ大教室で開催しました。今回は、株式会社シー・テクニコ(沖縄県八重山郡)代表取締役社長兼、NPO法人石西礁湖サンゴ礁基金(同県石垣市)副理事長の前田博氏を講師にお招きして、「ヨット世界一周航海から見る世界の環境」という演題で講演していただきました。

前田氏は、大学時代に全日本学生ヨット選手権大会優勝や世界選手権出場を果たした経験などをお持ちで、2009年から1年10か月かけて、海外27カ国62寄港地をめぐる世界一周夢航海を果たしたヨット『八重山(やいま)号』の船長をされています。

前半は、『八重山号』の乗組員や長期にわたる船内生活の様子などを紹介されながら、風上にも進むことができるヨットの仕組み(「セーリングヨットの力学」他)、また、他船との衝突を避けるための航海備品(GPSなどの航海計器、電子海図他)など、ヨットに関する基礎知識を解説されました。

その後、3次元(3D)地図ソフトウェア『Google Earth』を使用され、世界周航航跡をたどりながら、各寄港地で発見したこと、想定外の困難や想像を超えた感動、世界の自然環境、世界一周を終えて改めて見つめ直した日本の「今」などを伝えられました。

後半は、自身の「サンゴ礁保全活動」や「赤土流出に関する取り組み」などを紹介し、サンゴ礁の海と人間が末永く共存していけるアイデアを聞かせてほしいと問いかけられました。

講演の中で前田氏は、未来を担う学生へ届けたいと「今ある当たり前の幸せに感謝する気持ちを忘れないでほしい」「リスクを受け入れながら自分の楽しみを見つけてください。それが好奇心と行動力につながり、夢実現への力となります」など、冒険家らしいたくさんのメッセージを伝えられました。

今回は、今年7月に八重山諸島で前田先生のもと、SS国内研修を受けた高校2年生4人が、お礼を伝えて奈良のお土産をお渡ししました。その一人である向当遼太郎くんは、「行動力や発想力が自分と次元が違うと感じました。研修の時も、ニュースを聞いているだけではなく自分の目で確認することの大切さを学びました。先生から今もらった宿題の答えは、2番『夢を達成できるか不安で疑問だ』を選びます。達成できるかわからないからこそ夢で、だからこそ夢の実現に挑戦したいです」と話していました。

◇2013-11-02 (土)
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第2回SS公開講座(「南海トラフ地震」等)を開催
第2回SS公開講座(「南海トラフ地震」等)を開催
第2回SS公開講座(「南海トラフ地震」等)を開催
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第2回SS公開講座(「南海トラフ地震」等)を開催
第2回SS公開講座(「南海トラフ地震」等)を開催
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中・高校生および本校保護者を対象に、第2回SS公開講座をNGプラザ大教室で開催しました。

今回は、地震学教育研究に取り組む神戸大学の吉岡祥一教授(都市安全研究センター・同大学院理学研究科)を講師にお招きして、「東北地方太平洋沖地震の地震・津波と西南日本の今後の地震」という題目で講演していただきました。

前半は、地震発生の仕組み、地震観測、地震に伴う現象など、地震に関する基礎知識を紹介。その後、「2011年東北地方太平洋沖地震」(主に津波被害)と「1995年兵庫県南部地震」(主に震害)を比較しながら、特に重点的に『地震津波発生と伝播の仕組み』を解説されました。

後半は、西南日本を中心に、今後起こる可能性のある地震を地震のタイプ別に列挙。想定される規模、人的被害や建物被害など具体的な数値を示しながら、自身の研究テーマである『スーパーコンピュータを使った南海トラフ巨大地震の津波シミュレーション動画』などを紹介されました。

最後に質疑応答を行った後、吉岡教授は「地震発生後の野外観測データで得られた知見をフィードバックすることで、地震予知研究や防災につなげることができれば幸いです。メカニズムの解明が我々科学者の使命です」と語り、講座は終了しました。

受講した黒子茜さん(高校1年生)は、「長時間かけて到着する遠地津波のことを知らなかったので、岩手県宮古大津波が(海面からの高さ10メートルの)堤防を越える映像などを見て、改めて津波の恐ろしさを感じました。"仕組み"を知ることが好きなので、このSS公開講座に参加しました。『GPSを用いた海底地殻変動観測』の話など、もっと詳しく話を聞きたい、もっと学びたいと思いました」と感想を話しました。

◇2013-10-31 (木)
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第4回SS出前講義(「人口知能の現状と課題」)を開催
第4回SS出前講義(「人口知能の現状と課題」)を開催
第4回SS出前講義(「人口知能の現状と課題」)を開催
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「第4回SS出前講義」を本校サイエンス館で行い、大阪教育大学の藤田修教授を講師にお招きして、「人工知能の現状と課題」をテーマに講演していただきました。

はじめに、藤田教授は人工知能で話題になった例として、チェス世界チャンピョンに勝利した「DeepBlue」、クイズ番組で優勝した「Watson」、プロ棋士に勝利した「将棋ソフト」、さらに、軍事用ロボットや掃除ロボット"ルンバ"、及び、Car Navigationや自動運転などのITS(高度交通システム)が開発されたことなどを紹介されました。

続いて、これらの開発の成功には電子計算機の歴史が関わっており、半導体製造技術の発展による計算能力の急激な向上があるとし、中でも、東大チームが開発した対局型ゲームの「GPS将棋」には、iMac800台で1秒間に3億手を計算させていることを話されました。ところが、大半の人が人工知能ロボットと思っていた二足歩行型ロボットのASIMOについて、藤田教授が「歩くだけのロボットで高級なからくり人形のようなもの。ASIMOの小さな頭にiMac800台は入れられない」と話されると、生徒たちは驚いていました。

次に、人工知能の数理モデルを考えれば、形式的には電子計算機と同じ情報処理機械だとして、知能部分に当たる判断行動の内容を実行させる数式はなく、原理は未解明と話されました。そして、現在の人工知能は、想定された状況に対処するように調整されているが想定外の変化を無視するので、汎化能力を機械学習の課題としているとし、「データに合わせ過ぎると新しいことに対応できなくなる。大ざっぱな目標を導いた方がよい」と語られました。

最後に、藤田教授には生徒からの質問に丁寧に答えていただき、「自然界を数式化するためにも、数学を勉強してください」とエールを送ってくださいました。

◇2013-09-26 (木)
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第3回SS出前講義(大阪教育大学)を受けました
第3回SS出前講義(大阪教育大学)を受けました
第3回SS出前講義(大阪教育大学)を受けました
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本校サイエンス館視聴覚教室で「第3回SS出前講義」を行いました。相対論的宇宙流体力学を専門とされておられる大阪教育大学の福江純教授を講師にお迎えし、「ブラックホール活動天体入門」をテーマに講演していただきました。

福江教授はまず、ブラックホールと聞いて何をイメージするか生徒に質問。「真っ暗で何も見えない」「何でも吸い込んでしまう」と思われがちのブラックホールが、実は光り輝き、吸い込むだけでなく吹き出す活動も行っていると紹介しました。具体的にブラックホールがどんな風に見えるのか、数値シミュレーションや活動銀河の描像などを用いながら、ブラックホール活動天体と亜光速ジェット現象について分かりやすく説明されました。

続いて、ブラックホールの仕組みについて言及。実はブラックホールだけでは何の現象も起こらず、落ちてくるガスの作用でエネルギーが発生していることを明らかにされました。そして、今年の夏から銀河系中心でガスがブラックホールに落ちつつあるという、今まさに宇宙で起きている現象をシミュレーション動画で紹介。生徒は、宇宙空間を漂うガスが白い光へと吸い込まれる神秘的な情景に釘付けの様子で、天体への知的好奇心をさらに刺激されたようでした。

最後に福江教授は「ブラックホールの研究は日常生活でどのように役立っているのか」「ブラックホールの表面は本当に時間が止まるのか」といった生徒の質問にも丁寧にお答えし、今回のSS出前講義を終えました。受講した生徒からは「1万倍、1億倍などの大きな単位が想像できず大変だった。それだけ宇宙空間に可能性があると感じ、興味がわいた」「天文学と言っても物理や化学などいろんな要素が合わさっていると知り、理系分野への視野が広がった」といった感想が聞かれました。

◇2013-09-14 (土)
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第1回SS公開講座(東京大学)を開催しました
第1回SS公開講座(東京大学)を開催しました
第1回SS公開講座(東京大学)を開催しました
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第1回SS公開講座は、東京大学大学院理学研究科の早野龍五教授を講師にお招きして、「震災ビッグデータの可視化と福島における内部被曝」をテーマに講演していただきました。早野教授は様々なメディアを通して、東日本大震災発生後に大問題視されている放射能に関し、収集したデータや見解を発信し続けてこられた方として知られています。

はじめに、早野教授は自身の研究テーマ「エキゾチック元素」について話された後、人間の体内水素は137億年という年齢でビッグバンの時に作られたこと、人間は日常生活の中で年間約6ミリシーベルトの、医療被曝を含む放射線を浴びていること、そして、元素記号などを用いて、放射性同位体のことも簡単に紹介されました。

続いて、心配されている内部被曝について実際はどうなのかということを示すためにも、生活しながらどれだけのリスクがあるのかを調べる重要性を話されました。事故後から検査を継続する大切さを提案され、体内のセシウム量を測る検査を、文部科学省を通して定常的に実施されるまでに整備され、様々な情報を公開してこられるなど、2年間の経緯や取り組み内容とその理由、及び結果などを教えてくださいました。

そして、福島県の給食を検査した結果から問題がなかったこと、流通している食材や福島で収穫された米も問題がないと判明したことなども話されました。ただ、日々の生活行動(訪れる場所や流通以外の食材など)によって個々の体内のセシウム量が違うため、地域一括で考えるのではなく、一人ひとりの状況を確認して対応することが大切だと強調されました。

最後に、生徒や保護者からの質問に丁寧に答えていただき、早野教授は「データを見続ける限り心配する必要はない。世界に対して、世界的な常識の値から考えても恐ろしく低いということを伝えなければならない」と締めくくり、講演を終えられました。

◇2013-07-22 (月)
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第2回SS出前講義(奈良女子大学)を受けました
第2回SS出前講義(奈良女子大学)を受けました
第2回SS出前講義(奈良女子大学)を受けました
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第2回SS出前講義(奈良女子大学)を受けました
第2回SS出前講義(奈良女子大学)を受けました
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高校1・2年生を対象に、国立大学法人 奈良女子大学の石井邦和助教授(理学部物理科学科)による出前講義を受けました。今回は、研究設備の見学をするために、奈良市にある同大学を訪問し、「放射線とイオンビーム(Radiation physics and ion beam analysis)」というテーマのもと、大学の授業を体験しました。

石井助教授は、放射線発見の歴史から最近の利用の最前線まで、その歴史を築いたノーベル物理学賞受賞者にスポットを当てながらわかりやすく解説。特に重点的に量子ビームを効果的に活用している応用分野を医学応用(CT検査、重粒子線治療/他)、農業的応用、歴史的事物の年代測定など具体的な事例を挙げながら紹介されました。

講義後は、いよいよ普段入ることのできない研究室へ。加速器、PIXI放射線実験装置(多元素同時・非破壊分析法)、制御室などをその仕組みの説明を受けながら見学しました。

終了後、石井助教授と研究室に所属する4回生から「物事の原理を知ることは楽しい! 将来ぜひ一緒に研究しましょう」と生徒への応援メッセージをいただきました。

受講した高校1年生は「加速器を自分の目で見てみたかったのでとてもうれしい」「自分も飲んでいるミネラルウォーターと淀川の水の濃度比較測定の話など、日常生活の中でもためになる話を聞くことができた」「研究者たちの紆余曲折にも感動した」と感想を話しました。

◇2013-06-27 (木)
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第1回SS出前講義(京都大学)を受けました
第1回SS出前講義(京都大学)を受けました
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今年度の第1回目となる「SS出前講義」を、本校サイエンス館視聴覚教室で行いました。今回は、大和郡山市出身、在住でもある京都大学の八尾誠教授(大学院理学研究科 物理学第一教室)をお迎えし、「X線自由電子レーザー:生命科学を支える物理学」をテーマに講演していただきました。

八尾教授は、物理学の基礎理論が最先端の医療現場で活躍していることを、CT、MRI、PETなどの検査方法を例にわかりやすく説明。中でもCTで使われる電磁波・X線に着目して、その最先端の研究内容を紹介されました。

超強力なX線発生装置「X線自由電子レーザー」は世界に2機しかなく、そのうちの1機、日本の『SACLA』について、位相の揃った強いX線が放出されるまでの流れを施設内部の加速器トンネルやアンジュレータホールのイメージ映像を見せながら示されました。そして、この装置によって非周期系の3D立体構造解析が可能になり、液体論が一新されるであろうと近未来の物理学の展望を語られました。

さらに、日本が最先端を行く「人工光合成」の研究でも可視光やX線を使った実験が行われていると話され、「現代科学において物理・化学・生物・地学はボーダーレス。貪欲に勉強し、若い皆さんが科学の未来を実現させていってください」と締めくくられました。

最後に、生徒からの質問にも丁寧に答えていただき、今回のSS出前講義を終えました。

◇2013-02-23 (土)
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第3回SS公開講座で中貝豊岡市長に講演していただきました
第3回SS公開講座で中貝豊岡市長に講演していただきました
第3回SS公開講座で中貝豊岡市長に講演していただきました
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第3回SS公開講座で中貝豊岡市長に講演していただきました
第3回SS公開講座で中貝豊岡市長に講演していただきました
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第3回「SS公開講座」を本校大教室で行い、講師に兵庫県豊岡市長の中貝宗治氏をお迎えし、「コウノトリと共に生きる―豊岡の挑戦―」をテーマに講演していただきました。

中貝市長は、豊岡市の自然環境と歴史に触れ、北但地震災害から復興を遂げたことなどを例に挙げ、姿を消したコウノトリの野生放鳥に成功した町として、野生放鳥に取り組んだ思いや成功までの道のりを話されました。

「豊かさって何でしょうか?」。この言葉を投げかけ、「コウノトリもくらせる町」を掲げ、単なるコウノトリオタクにならず、環境にいいことをしながら経済活動をする環境経済戦略を推進させてきたことなどを話されました。

そして、「不可能」の多くは人々の意識だとして、意見が違う人にも情熱の伝播・共感の連鎖により「意識が変わり、そのことにより仲間が増え、世の中が変わる」と続けられました。そのためにも、机上の考えだけではなく現地を見ることが大切で、何よりも誠実であることが重要だと強調し、小さな世界都市を目指す豊岡市の取り組みを紹介してくださいました。

最後に、生徒や卒業生からの質問にも丁寧に答えていただき、今回のSS公開講座を終えました。

貴重なお話をしてくださいました中貝豊岡市長様に、感謝申し上げます。

◇2012-12-14 (金)
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第5回SS出前講義(京都大学)を受けました
第5回SS出前講義(京都大学)を受けました
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第5回SS出前講義(京都大学)を受けました
第5回SS出前講義(京都大学)を受けました
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高校1年生を対象に、NGプラザ大教室で「第5回SS出前講義」を行いました。本校の卒業生でもある、京都大学工学部地球工学科准教授の後藤忠徳先生をお招きし、「いま地下で何が起きているか?」をテーマに、防災・環境保全のための探査技術について講演していただきました。

講演で後藤先生は、地下を掘らずに地中を見る技術として、自然及び人工的に発生した物理現象の反応を測定・解析する「物理探査」を挙げ、地下水調査や地盤調査など身近な防災・環境保全の場で活躍していることを話されました。その中から、電気と電磁の原理を用いた探査方法について動画や概念図でわかりやすく解説し、この技術の基礎こそが中学・高校で習う理科と数学の知識だと強調されました。

最後に、「コンピュータやエレクトロニクスが発達してきた昨今、より地下が見えるようになるでしょう。天気予報のようにどこの活断層が割れやすいかを予知できる未来が訪れるかもしれません」と技術発展の更なる展望を語り、出前講義を終了しました。

◇2012-11-19 (月)
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第4回SS出前講義を行いました
第4回SS出前講義を行いました
第4回SS出前講義を行いました
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第4回SS出前講義を行いました
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本校サイエンス館地学教室で、「第4回SS出前講義」を行いました。講師に大阪教育大学の広谷博史先生をお招きして、「水と環境」をテーマに講演していただきました。

講演で広谷先生は、資料を例に挙げながら、生徒たちに身近な"水"に意識を持ち"水"を取り巻く課題について、何が問題でどのような対応が可能なのかなど、自分自身で考える癖を身に付けることが大切であるとの話を展開されました。

水環境の問題として、日本の国土は地形により雨量の多い地域と少ない地域があり水問題は深刻であること、海水を飲料水に変える技術は確立されているものの設備費用も含め導入には厳しい面があること、ダムの重要性を考え、河川のどの位置に優先的に造ればきれいな水質を保てるのか、そのため水質悪化の原因について考えることなど、様々な例を挙げて考えるポイントを提示されました。そして、「水を出す蛇口があれば、必ず排水口がある。最後まで考えなければならない」と強調されました。

また、統計資料から、1人が使用する1日当たり水の使用量は約300リットルで、そのうち飲料水は1割にも満たず、9割強を洗濯、洗浄、トイレ、風呂などに使用していると話されました。そして、洗うための水は再利用でもよいはずで、現在は上水道と下水道の間の中水道が、トイレの洗浄水や散水などに使用され始めていると続けられました。

最後に、スーパーなどで販売されているフランスや日本の水の"きき水"をしました。生徒たちは硬水や軟水を口に含みながら、水の味の違いを確かめていました。

生徒たちは、"おいしい水・体によい水"を飲み続けるために、どのような視点を大切にしていかなければならないのかを、講義を通して考えさせられました。

◇2012-07-25 (水)
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第2回SS出前講義を行いました
第2回SS出前講義を行いました
第2回SS出前講義を行いました
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第2回SS出前講義を行いました
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第2回SS出前講義を、本校サイエンス館地学教室で行いました。
今回は、大阪教育大学の鈴木剛准教授(教養学科・植物分子遺伝学研究室)を講師に迎え、『菜の花の花粉と雌しべが出会うとき―細胞レベルの自己・非自己認識反応―』をテーマに講演していただきました。

鈴木准教授は、菜の花(アブラナ科)が両性花であることから「自己受粉」しやすい仕組みを持っているが、自分と他人の花粉を見分けて、他人の花粉のみと受精する「自家付和合性」というシステムで「多様性」を維持していると説明されました。

そして、食卓に並ぶ野菜にはアブラナ科のものも多く、農家は種苗会社から「均一な品質」「大きくて病気に強い」「農家が独自に種子を採れない」と言った性質をもった「F1hybrid」と呼ばれる一代雑種のタネを購入しており、「自家付和合性」を持った親品種をハチに相互交配させると一代雑種種子ができると紹介しました。

続いて、それらアブラナ科植物の自家付合和性を制御しているS遺伝子座をDNA(二重らせん)レベルで解析し、その構造について説明したうえで、自己付和合性は植物の「近親交配」を回避する機構であると位置づけました。

最後に鈴木准教授は、大学における研究活動について、「日々努力して研究を重ねるには費用もかかるもの」と語り、「結果を残して名のある学術誌に論文を掲載することはとても意義があり、報われる瞬間。ぜひ科学の世界へ進んでほしい」と締めくくられ、出前講義を終了しました。

◇2012-07-21 (土)
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第1回SS公開講座を開催しました
第1回SS公開講座を開催しました
第1回SS公開講座を開催しました
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第1回SS公開講座を開催しました
第1回SS公開講座を開催しました
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7月21日、第1回SS公開講座「The Science of Music ~人はなぜ音楽に感動するのか~」を開催しました。講師は、作編曲家でありピアニスト、口笛奏者と、NHKの音楽番組でおなじみの上柴はじめさんと、『ドラエもんのうた』を始めとするアニメの主題歌・童謡・手遊びうたの歌手・監修として活躍し、講師としても活動している山野さと子さんです。

今回は音楽が人間の気持ちに対して、どのように影響を与えるかを、実演奏を交えながら科学していただきました。本校の校歌を合唱した後、音楽実験。校歌や時報、救急車のサイレンなど身近な音楽をアレンジしたり、『赤い鳥小鳥』(北原白秋)を関東弁や関西弁のイントネーションで歌ってみたり、全く違う曲を同時に歌ってみたりと、音楽の文法の不思議や、編曲での感じ方の違いを体験しました。

その後、幼児や高齢者の脳を急激に活性化させると科学的に実証されている手あそび歌も、体験しました。「音楽」に「手あそび」という体の動きがつながるとどのような効果がでるのか生徒たちは体で感じたようでした。

最後に、みんなで超ミニミニ・ミュージカル『おべんきょうのうた』に挑戦しました。女子合唱は「ABC」と流れるように歌い、男子合唱は「九九」を暗記勉強をするように歌い、山野さんがやさしい女先生、特別参加の前田先生が命令口調の男先生と、4つの違う歌を重ね即席ミュージカルを楽しみました。

「動きたくなる、はもりたくなる、うたいたくなる。音楽はエネルギーです。これからも音楽で感動して思いっきり楽しんで下さい」と上柴さん。生徒からは「一緒に歌ったり体を動かしたり、ほんとに楽しかった」や、「もともと好きですが、心で感じる音楽がもっと好きになりました」といった声が聞かれました。

◇2012-06-21 (木)
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第1回SS出前講義を開きました
第1回SS出前講義を開きました
第1回SS出前講義を開きました
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6月21日、第1回SS出前講義を、本校サイエンス館視聴覚教室で行いました。この講義は本校がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)として文部科学省より今年度から5年間にわたり指定を受けたことをきっかけに、これまでの大学サイエンス出前講義から名称を変更して実施しました。

今回、大阪教育大学の堀一繁准教授(教養学科・自然研究専攻有機物質科学研究室)を講師に迎え、『香料から液晶テレビまで~鏡像異性体と旋光そして未来のテレビ~』をテーマに講演していただきました。

内容は身近な家電製品のテレビの映像技術や、コマーシャルでよく耳にする薬品の成分について、高校で勉強する化学の内容がどのように生(い)かされているのかを分かりやすく説明してくださいました。そして、未来のテレビなどの映像技術がどのように進化するのか、すでに開発されている有機ELテレビを例に挙げ、さらに、ある映画に登場した新聞の写真が動画になる場面も、現在の技術ではカラーで表現が可能になっていることなどを紹介されました。

これらの技術を理解しやすいように、分子式や構造式といった元素の組み合わせや特徴の説明から、身の回りの光学活性化合物へと話が展開。生徒たちは興味津々な様子で聞き入っていました。堀准教授は「素晴らしい技術を開発することができても、その技術を生かすためには経済状況や外交面が重要です。皆さんの中には化学方面に進まない人がいても、これらの知識を自分の向いているところで生かしてもらいたいです。高校の勉強が実社会でどうリンクしているのか分かってもらえると幸いです」と締めくくられ、出前講義を終了しました。

clb