中学2年生 第二回環境研修
令和7年2月18日(火)の3限と4限に中学2年生が第2回目の環境研修として本校里山学校林でシイタケと棚田の観察を行いました。講師に山口貴大先生(奈良県環境森林部 景観・自然環境課 生物多様性係)をお招きして、ご指導いただきました。
まず、山口先生による「外来生物」についての講義を拝聴しました。外来生物は「本来の生息地域でない地域から人間の活動によって持ち込まれた動物や植物のこと」です。この外来生物が日本に来ることにより、元からあった生態系に大きな影響を与えていることを知りました。最近のニュースでは、クビアカツヤカミキリが桜の木を根っこから食べてしまうことにより、何本もの桜の木が枯れてしまうという被害がでていることや、各自治体では、このような外来生物から元の生態系を守るための活動も行われていたり、私たちも外来種被害を予防するために「入れない」、「捨てない」、「拡げない」を徹底していくことが大切ということを学びました。質疑応答の時間には多くの生徒が積極的に質問し、講義の内容が生徒たちにとって、興味深いものであったことが伺えました。
続いて、中学2年生を2クラスずつに分け、そのそれぞれのグループで、シイタケの観察と収穫、棚田周辺での観察を行いました。シイタケの観察と収穫では、中学1年生のときに生徒全員が個々に植菌した自分のホダ木からシイタケがどれだけ成長しているか、ホダ場をはじめとする里山保全の実際を学ぶことができました。また、高校1年で実施している米作り(田植え、稲刈り、脱穀)の実践場所である棚田周辺での観察も行いました。また事後学習として、classiを使って研修レポートの作成を行いました。環境に対する興味関心の増進を図ることのできた有意義な研修になりました。