防犯啓発活動に使うポケットティッシュケースを作りました
高校1年生の生徒たちが、家庭科の授業の一環として、防犯啓発活動に活用されるポケットティッシュケース作りに取り組みました。
この取り組みには、郡山警察署・地域安全推進委員女性部の方も来校され、生徒たちに直接、丁寧な指導をしてくださいました。生徒たちも新鮮な気持ちで取り組んでいました。
授業のはじめに、生徒一人ひとりにあらかじめ折り目がつけられた布が配布されました。普段の家庭科で使用している裁縫道具を手に、さっそく作業開始です。
まずは布をまち針でしっかり固定し、その後、線に沿って半返し縫いで縫い進めていきます。これは授業でも何度も学習してきた基本的な縫い方ですが、実際の作品作りに活かす場面では、より集中力と丁寧さが求められます。縫い方には生徒それぞれの個性が表れました。一針一針に時間をかけて、じっくりと丁寧に縫い進める生徒もいれば、慣れた手つきでテンポよくスピーディーに仕上げていく生徒もいます。特に、器用な男子生徒の見事な針さばきには、サポートに入ってくださった先生から「縫い目がきれいでとても上手!」と驚きの声があがり、周囲の生徒たちも感心していました。
作業の途中では、玉結びの仕方や縫い終わった後に布を裏返す方法など、生徒がつまずきやすいポイントを先生方が一人ひとりに合わせて丁寧に教えてくださいました。また、生徒同士でも声をかけ合い、分からないところを教え合ったり、手が止まった友だちを手伝ったりする姿が見られました。
こうして完成したポケットティッシュケースは、最後に用紙に貼り付けられました。その中に、交通安全や防犯について自分たちが取り組みたいことや意識していきたいことを、それぞれの言葉で書き添えました。作品そのものに加えて、生徒一人ひとりの思いが形となり、防犯啓発へのメッセージとして込められました。
今回の授業で作られたポケットティッシュケースは、全部で約200枚。年末には、生徒有志によるボランティア活動の一環として、防犯啓発リーフレットやティッシュを中に入れ、街頭で市民の皆さんに配布される予定です。かわいらしい手作り作品を手に取った人々に、交通安全や防犯への意識が少しでも高まれば、という生徒たちの願いが込められています。