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中1生を対象に特別講座を開催しました

 1月10日(土)、中学1年生を対象に特別講座を開催しました。講師は北海道・旭山動物園の統括園長である坂東元氏です。

 旭山動物園の特色である「行動展示」への取り組みを中心に、動物たちそれぞれの素晴らしさを知ること、相手を理解し思いやることの大切さについてお話をしていただきました。

 子どもの頃から生き物が大好きだったという坂東氏は獣医となり、1986年に旭山動物園に就職。当時の園は施設が老朽化し、パンダやコアラなどいわゆる「花形」とされる動物もいなかったため、来園者から「つまらない」と言われることさえあったそうです。

 しかし坂東氏は、動物たちの姿に毎日見飽きることのない魅力を感じていました。ヨーロッパ視察を経て、動物の生態を自然に引き出し、ありのままの姿を魅力的に見せる「行動展示」の構想を立ち上げます。

 1997年から始まった行動展示では、アザラシを立体的に観察できる縦型のアクリルチューブや、ペンギンが頭上を飛ぶように泳ぐ水中トンネルなど、画期的な展示を次々と実現しました。樹上生活をするオランウータンのために高さ17メートルの空中放飼場も設置し、リアンとジャックのペアリングに成功して3頭の子どもが誕生したことも紹介されました。

 講座の締めくくりには野生種を治療することの難しさや、自然に備わった死という命を終わらせる仕組みについても触れられました。

 講義後、生徒からは「働く場として旭山動物園を選んだのはなぜですか」と質問が上がっていました。将来の仕事や命への向き合い方など、深く考えるきっかけとなる講座でした。