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「図書館公開講座」〜羽柴(豊臣)秀長 秀吉を支えた「補佐役」の真実〜を開催しました

 今回の講師は、駿河台大学教授の黒田基樹先生です。黒田先生は、2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の時代考証もされています。

 今回の講演では、最新の研究成果をもとに豊臣秀吉と秀長の兄弟としての関係性をわかりやすく解説していただくと同時に、秀長が秀吉の天下統一のためどのような役割を担っていたか、また政権においてのどんな役割だったのかなど、秀長の人となりについても先生のお考えを伺えました。

 講義の口火を切って、まず最初の話題は、羽柴と豊臣の違いについて教えていただきました。羽柴は苗字で豊臣は氏。明治までは、苗字と氏の2つの名前があり、中世近世の武家では、基本的に苗字で呼ぶのが適切だった。豊臣が使われるようになったのは明治以降とのこと。

 本題に戻り、秀長に関する史実のなかで、秀長は秀吉の本部軍とは別に軍勢を編成してその総大将を務めており、秀吉はこの2軍隊を上手に活用して基本的に2方面における軍事行動を展開していたとのこと。また、常にこの2軍隊が勝利していたとのこと。秀吉は、「本能寺の変」からわずか5年で九州を統一しますが、この驚異的なスピードは秀長のスーパーサブとしての役割や采配が秀吉を強力にサポートしていたことも重要なことだと先生は考察されていました。

 講義の最後にもうけた質疑応答の時間では、数名の方が講義のお礼と共に掘り下げた質問をされていました。中でも聴講に参加していた当校の男子学生からの質問で、秀長が病死せずに長生きしていたら、天下取りの情勢は変わっていたと思いますか?という、とても興味が湧く質問もあり、先生の考察に聴講参加者のみなさんも興味津々で聞き入っていました。

 あっという間に時間は過ぎて、予定時間を少し超える盛況ぶりでした。今回は豊臣兄弟について思慮が深まったことと、歴史好きにはたまらない、歴史の裏の事情にも触れることができ、ミステリアスな歴史の真実を知ることができた楽しい図書館公開講座となりました。