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学外サイエンス学習「大阪府立環境農林水産総合研究所水産技術センター研修」

 令和5年2月21日(火)、大阪府立環境農林水産総合研究所水産技術センターにて、佐野雅基先生、辻村浩隆先生を講師として「水産技術センターではこんなことをやっています 」をテーマに学外サイエンス学習を実施し、高校1年生41名が参加しました。

 佐野先生の講義でまず、大阪湾の特徴を学んだ後、貝毒原因プランクトンの発生監視、効率的な水産資源の管理方法(放流や禁漁期間の設定、環境DNAによる魚類の分布推定)、漁獲物の解体や測定、船曳網によるイカナゴ稚魚の分布調査、メバルやヒラメ等の高級魚の種苗生産の意義、栽培漁業と養殖の違いなどについて説明を受けました。講義の後は、栽培センターの施設見学を行いました。キジハタやトラフグの飼育水槽やその稚魚のえさとなるアルテミアやシオミズツボワムシのふ化水槽を見学し、複雑で根気の必要なセンター職員の業務内容を確認しました。

 今回大阪湾について簡単な事前学習をし、生徒たちには研修前に大阪湾の魚について調べていました。受講後、本研修に大変満足し、理解度も高かったとの声が寄せられました。また、現場ではたくさんの本質をついた質問をする生徒たちの姿から、この予習の成果がでているように感じました。海がない奈良の学校のため、ふだんなかなか水産業や海を実感することができませんが、今回研修を通して進学や研究対象が「海」にも広がったように思います。