奈良学ゼミ「理化学研究所『富岳』見学」
令和6年7月29日(月)、理化学研究所計算科学研究センターにて以下の内容で奈良学ゼミを実施し、計23名の中高生が参加しました。
富岳はSociety5.0等の実現のための大規模計算基盤であり、国が実施する他の研究開発プロジェクト、産業界、行政組織等との連携体制を構築しながら、最先端の科学的成果創出や成果の社会実装を強力に推進することを目的としています。富岳は1台の大きなスパコンではなく、複数の計算機ラックをつないで計算を行うように設計されており、合計432 ラックで構成されています。これらのほか、計算を行うとものすごい量の熱が発生し、それを冷却するためにも、機械を冷やすために大量の冷水を流していることも知ることができました。最初はカーテンが閉じられていて見えませんでしたが、途中でカーテンが開かれると、その様子は圧巻で、生徒たちからも「おー」という歓声が上がっていました。富岳の性能は恐るべきもので、開発当初は4つのタイトルで1位を取っていました。4年経った今でも2冠であり、世界2位の実力を保っているとのことです。
世界の最先端で活躍する富岳を生で見ることができたのは、生徒たちにとって本当に貴重な経験になりました。情報の授業で学んでいる高校生にとっては、授業に対する関心・意欲をより深める機会にもなりました。