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奈良学ゼミ「大阪公立大学 植物工場見学」

 令和6年7月23日(火)、大阪公立大学中百舌鳥キャンパスの植物工場研究センター(PFG)にて、以下の内容で奈良学ゼミを実施し、計13名の中高生が参加しました。

 <センターの紹介、植物工場の概要>

植物工場とは、光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、養分、水分、気流などの植物 生育環境を制御し、計画的、安定的な生産を可能とする栽培施設です。それは閉鎖環境からなる人工光型と太陽光利用型に大別されます。大阪公立大学の植物工場研究センターは、人工光型植物工場で、2011年に研究棟、2014年に大規模実証型植物工場、 2019年に次世代型研究施設「南北花田ラボ」が整備されました。 現在は、風量風向、多品目同時栽培、アクアポニックスなどの研究が行われていることなどを知ることができました。

<研究施設・工場見学>

 様々な施設で行われている研究内容を実際の現場で解説していただきました。無風で湿度の高い状態が続くと、根から水を吸わなくなり、栄養不足となる(チップバーン現象)や、風を当てることで、チップバーン現象が抑制され、成長も促進されることなどについて学びました。また、野菜の水耕栽培と魚の養殖を組み合わせた生産システムアクアポニックスの研究についてもご説明いただき、魚の排せつ物を栄養として利用していることなどを知ることができました。 さらに、植物工場の見学では、実際に働いている方の手作業の様子、何段にも重なった培養の棚の様子や機械のよるトレイの移動の様子などを見ることができました。また、工場内は夏も冬も冷房で25℃に保たれており、電気代が高額になるため、夜間料金である夜に光を当てるなどの工夫もされていることがわかりました。

 本ゼミを通して、参加した生徒は、さまざまな研究内容の現場を見学することで、植物工場に対するイメージをはっきり把握することができたようです。また、大学キャンパスの雰囲気も味わうことができ、大学進学に対する意識も高まったようです。