学外サイエンス学習(神戸大学理学部 素粒子論研究室)
令和5年11月30日(木)、神戸大学素粒子論研究室の坂本眞人先生を講師にお招きして、「相対論と宇宙」というテーマで高校1年生全員を対象とした学外サイエンス学習を実施しました。大きく次の3つの主題を設定して講義が行われました。
Ⅰ.相対論の不思議な世界
① 物理学とは?素粒子論とは?
② 光速度不変の原理について
③ アンドロメダ銀河への旅行を例に時間の遅れについて
④ 相対論(時間の遅れ)の検証―カーナビのしくみを例として
Ⅱ.ブラックホールの不思議な世界
① ブラックホールの直感的理解
② ブラックホールのでき方と候補
Ⅲ.重力波とブラックホール
① ノーベル物理学賞(重力波の観測)
② 重力に対するニュートンとアインシュタインの立場
③ アインシュタインリング
④ 等価原理
⑤ 自由落下するエレベータ
⑥ 重力波とは
「光速度不変の原理」から導かれる「時間の遅れ」という相対論の不思議な世界を「アンドロメダ銀河への旅行」や「カーナビ」のしくみを通して興味深く学ぶことができました。また、「ブラックホール」については、直感的に理解することができました。さらには、「重力波」について、ノーベル物理学賞の紹介とともに、その観測の成功のお話や、ブラックホールとの関連など、わかりやすくご教示頂きました。先生の「我々の常識は、宇宙の非常識である」というお言葉が印象的でした。本研修では、多くの生徒が興味・関心を深めることができ、もっと学んでみたいという思いをかき立ててくれました。また、今後の学びの意欲の向上や将来の進路意識にも良い影響を与えられたようです。







