コウノトリとヒトの共生研修
令和5年8月18 日(金)~8月21日(月)の4日間の日程で兵庫県豊岡市で佐竹節夫 先生(NPO 法人コウノトリ湿地ネット)、永瀬倖大先生(NPO 法人コウノトリ湿地ネット)、宇田川卓義先生(豊岡市コウノトリ共生課)のご指導の下、以下の内容で研修を行い、高校2年生6名が参加しました。
<1日目>
コウノトリの郷公園にて、宇田川先生よりコウノトリと共生するための豊岡市の取り組みについての講義を受けた後、ハチゴロウの戸島湿地にて、佐竹先生より、コウノトリが生息できる湿地の再生と維持管理についてのお話をお伺いしました。
<2日目>
田結地区の放棄田周辺の環境を、佐竹先生・永瀬先生の案内で巡検し、湿地で水路づくりを行いました。また、田結地区の湿地づくりと歴史について、地元女性グループ「案ガールズ」のみなさんからお話をお伺いすることもできました。
<3日目>
近畿大学附属豊岡高等学校鸛部の生徒と協働し、田結地区で湿地の再生実習と、定置網での汽水域魚類調査・外来種駆除を行いました。また、「コウノトリが生息できる環境づくり」について、佐竹先生・永瀬先生からお話をお伺いしました。
<4日目>
ハチゴロウの戸島湿地にて、生徒一人一人がパワーポイントにまとめた研修報告を発表し、本研修のまとめを行いました。
本研修を通して、参加生徒は、コウノトリの野生復帰だけを目的としているのではなく、人間とどう共生していくのかのという視点も学ぶことができました。地域の農業、経済、治水などを巻き込んで、コウノトリとの共生の実践が豊岡でどのように広がり、どういう問題に直面しているのかも知ることのできた、有意義な研修となりました。