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ニュース&トピックス

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SSHベトナム海外研修

 令和5年12月17日(日)~令和5年12月22日(金)の6日間の日程で金沢大学の谷川竜一先生に講師として同行いただき、以下の内容でベトナムでの研修を実施し、高校2年SS発展コース(グローバルユニット)の生徒7名が参加しました。

<1日目>12 月 17 日(日)

  関西国際空港を出発し、ハノイのノイバイ空港に到着後、ハノイ民俗学博物館に移動して、ベトナムを構成する多民族の文化についての学習を実施しました。

<2日目>12 月 18 日(月)

 私立グエンシュ高等学校にお伺いし、グエンシュ高等学校教員のみなさんのご指導の下、本校の生徒とグエンシュ高等学校の生徒のみなさんとでサイエンス交流を行いました。まず、グエンシュ高校による歓迎式がありました。その後、本校生徒がそれぞれの課題研究について英語でプレゼンテーションを行いました。グエンシュ高校の生徒と一緒に、伝統細工であるお菓子の材料を使った人形作りをしたり、化学の授業にも参加したりして交流しました。グエンシュ高校生徒や教職員の方々とシルク村を訪れたりしてさらに交流を深めることができました。英語の発表は普段よりも緊張した様子でしたが、生徒達にとってとても良い経験となりました。

<3日目>12 月 19 日(火)

 日越大学との交流を行いました。まず、講師の桃木至朗先生から「タンロン遺跡について」講義を日本語で拝聴したあと、本校生徒が課題研究に関するプレゼンテーションを英語で行いました。また日越大学生からも本校生徒のプレゼンテーションに積極的に質問をしてくださり、バンチュン(ベトナム北部の「ちまき」)といったベトナムの文化や風習を紹介してくださり、とても良い交流ができました。

 つづいて、バビ農園を訪問しました。そこでは、農家の池に生息するコイを、竹籠を使った伝統的な方法で捕捉する体験をし、循環型生活の一端を見聞することができました。

<4日目>12 月 20 日(水)

 まず、ハノイ工科大学との交流からはじまりました。ハノイ工科大学ではProf. Hoang Xuan Lan先生に全体統括をしていただきながら、Dr. Nguyen Phi Le 先生から「ハノイ工科大学の紹介」とMs. To Hai Ha先生から「タンロン遺跡についての講義」をそれぞれ拝聴しました。その後、本校生徒による研究発表や現地大学生との交流を行いました。

 その後、ハノイ旧市街地での家屋調査を行い、タンロン遺跡見学に出かけました。タンロン遺跡では、Hoang The Huynh さんにガイドをしていただきながら、1000年前までのベトナム諸王朝の変遷を辿ったり、ベトナム戦争時の北ベトナム軍総司令部の地下壕を見学したりしました。

<5日目>12 月 21 日(土)

 ハノイ市ドゥンラム村に赴き、講師の谷川竜一先生と本校理科教員の指導の下、世界遺産への登録を目指している同村内を実際に歩いて回り、村全体の空間配置などを学びました。また、村の中の建物の家屋調査と、周辺の池の水質調査も行いました。家屋調査の際、村の方とのお話で、自分たちの価値観を大切に守り、生活の中で具現化していることを知り、生徒たちにとってグローバルマインドを育むことに大いに役立ちました。

 研修全体を通して、民族、生活、文化、年齢の異なる多くの人々との出会いと交流を繰り返したことで、このユニットの当初の目標である「異なる価値観をもつ人と積極的に関わり、共生・協働できる心=グローバルマインド」を育むことができました。