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広島大学 環境分析化学研修

 令和6年8月19日(月)~8月21日(水)、広島大学東広島キャンパスにて、浅岡聡 先生(広島大学統合生命科学研究科)のご指導の下、環境分析化学研修を実施し、高校2年生1名が参加しました。

 1日目は到着後、環境水中の栄養塩と分析法についての説明を受け、実際に広島大学のキャンパス内を流れる小川の水を試料水とするために採水しました。採水した試料水をろ過し、翌日の実験に備えました。その間、水と物質循環についての講義を拝聴し、環境水を分析して水質調査をすることの必要性について学びました。

 2日目は試料水中の物質を測定するための化学分析について学びました。水中の物質と結合して発色するような試薬を用い、吸光光度計を用いてその発色の強さから濃度を測定するという方法です。現在は特別な分析機器を用いることでイオンクロマトグラフィーなども可能となっており、環境水に含まれるイオンの濃度を直接的に求めることも可能となっていることも説明していただきました。また、クロロフィルについてはアセトンなどの有機溶媒で抽出して同様に求められることも学ぶことができました。これらの技術を実際に用いて、昨日採水した試料を分析しました。実験の待ち時間を利用して、浅岡先生が排水処理についても研究されているということで、大学キャンパス内の排水を管理する施設の見学を行いました。

 3日目はキャンパス内にある総合博物館を見学し、東広島キャンパスを造営した際に出土した化石や地層、周辺の動植物標本などを見学しました。その後、3日間の実習のまとめを行い、水質分析の方法の基礎を学んで研修を終えました。 参加した生徒は、今後の課題研究にも役立つ学びができたということで、その意味でも大変有意義な研修となりました。