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ニュース&トピックス

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コウノトリとヒトの共生研修

 令和6年7月23日(火)~7月26日(金)、兵庫県豊岡市(兵庫県立コウノトリの郷公園・豊岡市立ハチゴロウの戸島湿地)において、以下の内容でコウノトリとヒトの共生研修を実施し、高校2年生1名が参加しました。現地では、佐竹節夫先生(NPO法人日本コウノトリの会代表) 、宮垣均先生(豊岡市コウノトリ共生課主事)、松本令以先生(兵庫県立コウノトリの鄕公園獣医)、永瀬倖大先生(NPO法人日本コウノトリの会)の方々にご指導いただきました。

①オリエンテーション

 佐竹先生から、兵庫県豊岡市が取り組んできた内容について簡単に説明いただき、今回の研修の目的について確認を行いました。

②兵庫県立コウノトリの郷公園見学

 併設のコウノトリ文化館や、獣医の松本先生から保護増殖施設や治療室で行っていることなどの説明をしていただきました。

③講義「全国のコウノトリ生息状況とコウノトリの市民科学学習」

 永瀬先生から「全国のコウノトリ市民科学」というホームページについて教えていただきました。ここでは、コウノトリの目撃情報が報告されており、市民全体でコウノトリを見守る体制ができていることを知ることができました。

④コウノトリの巣立ち調査

 湿地の中にある施設からは、コウノトリの親子の様子が 確認することができました。

⑤講義「コウノトリと共に生きるまちづくり」

 宮垣先生から、豊岡市がコウノトリと共生するために行っている取組についてお話いただきました。豊岡市では「コウノトリを育む農法」を取り入れ、無農薬・減農薬栽培を行い、生物にとって良い環境を整備していることを知りました。コウノトリを育む農法で育てられたお米等を購入することにより、コウノトリを守ること、さらには消費者の健康意識にもつながるとのことです。

⑥議論「コウノトリと共に生きるまちづくり」

 近畿大学附属豊岡高等学校「鸛部」の生徒3名に、普段はどのような取組をされているかをうかがい、質疑応答形式でさまざまな疑問に答えていただくことができました。

⑦「奈良県への提言」発表

 豊岡市が行っている取組はコウノトリ保全のためだけではなく、環境保全全体に役立つ取組です。これを踏まえ、地元奈良県でできることを考え、提言し、本研修のまとめとしました。奈良ではなかなかお目にかかれないコウノトリに出会え、コウノトリと共生することの難しさをうかがい、とても勉強になる有意義な研修でした。