第3回SS出前講義を開催しました
11月12日(木)、本校サイエンス館生物教室にて、第3回のSS出前講義を実施しました。
今回は大阪教育大学から生田享介先生をお招きし、「甲殻類学入門」と題した講義を行っていただきました。
まず澄川先生から、生田先生のご紹介とともに、「生田先生は11年前、SS出前講義の大阪教育大学のトップバッターとしてご講義をいただきました。前回お越し頂いたときは「生物の系統分類」という分類のお話でしたが、本日は生田先生の専門分野である甲殻類のお話です。実習も行われる予定なので、みなさんもたくさん学んでもらえたらと思います」と挨拶がありました。
講義は、身近な甲殻類である「エビ」「カニ」「ヤドカリ」の分類から始まりました。スライドでは見やすく細分化された分類階級を紹介していただき、普段耳にする「甲殻類」の「類」という語は分類学では使われず、たとえばエビであれば「動物界 節足動物門 甲殻綱 十脚目 長尾亜目」になるということを説明していただきました。生徒たちは講義を傾聴し、熱心にプリントに書き留めていました。
実習では、エビと同じく甲殻綱に分類されるダンゴムシの観察を行いました。普段、下から見ることはほとんどないダンゴムシですが、生徒たちは興味をもってルーペで細かく観察し、エビと似ている部分を探していました。
「恐竜とトカゲ・ヘビ」という分類よりも、「恐竜と鳥」の方が分類学上では近い関係にあることも説明され、「一般的な感覚と進化の道すじが合わない場合があることも覚えていてください」との生田先生の言葉で締めくくられ、講義は終了しました。
講義後には生徒からの質問もあがり、生田先生も丁寧に答えてくださいました。身近な生き物に対する理解がより深まった講義となりました。