中学2年生 環境研修
令和5年1月23日(月)、本校の学校林(里山)および校内の池周辺にて、本校SS発展コースの高校2年の生徒達の誘導と指導の下、以下の内容で中学2年生対象の環境研修を実施しました。各クラスとも2グループの生徒の小集団に分け、そのそれぞれのグループにSS発展の生徒達が講師役、実習サポート役の役割分担でつく形で進めました。
〇シイタケの観察と収穫
中学1年のときに生徒全員が個々に植菌した自分のホダ木からシイタケがどれだけ成長しているかの観察やその収穫を行いました。先輩たちのホダ木の観察も行い、シイタケが育つ陰でホダ木は朽ち果てていき、いずれは土に還ること、炭素原子を中心とした循環、ホダ場をはじめとする里山保全の実際を学ぶことができました。
〇棚田周辺での観察
高校1年で実施している米作り(田植え、稲刈り、脱穀)の実践場所である棚田周辺で、稲刈り後に実際に使っている稲架がけ用の枝木など米作りの営みについて学習しました。本校の棚田は江戸時代あたりに使用されていた遺構を再興したものですが、人間の主食となる米をこの校内にある山の中でかつての人々がつくっていたことを実感できたようです。
〇池周辺での観察
本校の池の周辺に自生しているシュロの葉は昔の人は布団にも利用してきたことなど、食生活以外での住環境での里山の恵みの利用を学習しました。SDGsの観点からも貴重な学習の機会となりました。
今回の実地での体験は、他人事から自分事へ学習理解が及ぶものとなりました。
また、昔の人から自分たちまでの人々の里山利用の営みを実感することで、持続可能な循環型社会の実際とそのための環境保全の重要性について理解を深めることができました。指導者側の高校生にとっても大学生や社会人へと進路実現していく中で、環境科学領域の科学技術系人材として将来活躍してくれることが期待できるよい機会ともなりました。
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