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第1回奈良学塾「里山の森を育てるクラブー入門編ー」を実施しました

 8月2日(土)、地域の小学生とその保護者の皆さんにご参加いただき、本年度第1回奈良学塾「里山の森を育てるクラブー入門編ー」を実施しました。本校敷地内にある広大な里山の自然を体感していただきながら昆虫採取を行い、昆虫の名前や特徴を確認しながら、自然の大切さを感じていただく取組です。

 出発前の教室では、本校の卒業生で組織する「矢田の丘里山支援チーム」のメンバーからレクチャーがありました。里山での注意事項とともに、最近、奈良県内でも発見され、サクラやウメ、モモなどに寄生し、幼虫が木の中を食い荒らす被害の原因になっている、外来昆虫のクビアカツヤカミキリについての説明もありました。クビアカツヤカミキリの標本を皆さんで確認し、もし、発見した場合は捕まえて駆除してくださいとのことでした。

 そして、いよいよ、昆虫採取に出発です。ホダ場では、シイタケを育てるホダ木を持って、その重さを体感したり、ホダ木の下にいる山に生息するオオゴキブリを捕まえたりしました。また、里山の動物の様子を観察するために木の根本に設置されているカメラの説明を受けたり、生徒が水脈をたどって設置した井戸の見学などを行いました。とくに、水のある井戸周辺では、バッタやカマキリなど、たくさんの昆虫採集ができました。「矢田の丘里山支援チーム」のメンバーの話では、トンボは子どもの頃はヤゴと呼ばれ、水の中にいるとのことで、棚田にはたくさんのシオカラトンボが飛び交い、参加した小学生の皆さんは、夢中になって虫取り網でトンボを追いかけていました。サクラの木の近くでは、「クビアカツヤカミキリはいないか?!」と、皆さん、一生懸命に探してくださいましたが、この日は見つからず、一安心というところでした。

 里山でたくさん昆虫採集をした後は、教室に戻り、「矢田の丘里山支援チーム」のメンバーと一緒に捕まえた昆虫の名前を図鑑で調べて、どの場所にどんな昆虫が多かったかを黒板に書いていきました。黒板は昆虫の名前でいっぱいになり、里山にはこれだけ多種多様な昆虫がいるということを実感することができました。

 最後に、「同じ場所でも季節が変わると見られる生物が変わります。どこに行ったら何がいるかを考えながら山に行くと、虫取りが上手になるよ!」と、「矢田の丘里山支援チーム」のメンバーからアドバイスがあり、第1回奈良学塾「里山の森を育てるクラブー入門編ー」を終了しました。