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ニュース&トピックス

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1月28日(火)、中学2年生を対象とした薬物乱用防止教室が本校の第一体育館で開催されました

 大阪税関から広報広聴室の方をお招きし、生徒たちに薬物乱用の危険性やその影響について分かりやすく解説いただきました。

 税関とは、その名の通り、外国から輸入される品物に対して税をかけたり、関所として麻薬や銃などの取り締まりをしたりする機関です。

 まずは不正薬物の恐ろしさについて教えていただきました。薬には法律で禁止されているものがあり、それを不正薬物と呼びます。その種類は覚醒剤、大麻、コカイン、MDMAなどさまざまで、最近では大麻スナックやクッキー、グミなどといった手を出すのに抵抗感のないものも出回っているとのことでした。

 また、SNSでも手軽に手に入るので、未成年者の摘発も増えているそうです。不正薬物を乱用すると、幻覚、幻聴、運動機能の低下など、人間の生活にとって大切な脳に悪影響をもたらします。

 また、乱用することで身体的にも精神的にも依存をもたらし、身体に耐性もできるので、さらに多くの薬物を求めるようになるのです。講義によると、不正薬物を使い出すきっかけは、好奇心や興味本位が最も多く、その次がその場の雰囲気に流されてといったものでした。

 誘われた場合は、はっきりと使う気がないことを伝える、話題を変える、その場から逃げる、また困ったことがあったら信頼できる大人あるいは専門機関に相談することが大切だと教えていただきました。

 最後に、麻薬捜査犬によるデモンストレーションが行われました。税関の方が用意したショルダーバッグをかけて6人の生徒が並んで立ち、そこを麻薬捜査犬が歩いて捜査をしていきます。ひとりだけ、ショルダーバッグの中に不正薬物の匂いのするものを入れておきます。白いラブラドールレトリバーの捜査犬が順番に匂いを嗅いでいき、見事、不正薬物の匂いの入ったバッグのところでおすわりをして、ハンドラー(捜査犬を連れている人)に知らせました!その様子を見た生徒たちはみな感心して拍手をしていました。

 終わりの質疑応答では、「不正薬物を見つけた時はどんな気持ちですか?」「押収した不正薬物はどうやって処分するのですか?」など、多くの率直な質問が出て、ひとつひとつ税関の方に答えていただきました。

 今回の薬物乱用防止教室を通じて、生徒たちには薬物の危険性を学び、乱用を防ぐための知識と心構えを身につけたと思います。この学びが、生徒一人一人の将来を守る大切なきっかけとなることを願っています。