財務教室を行いました
2月12日(水)、近畿財務局奈良財務事務所と大阪国税局奈良税務署から講師の方々にお越しいただき、「自分の将来のために日本の未来を考える」と題して、中3生を対象に財務教室を行っていただきました。公民の授業で学んだ日本の財政に関連した特別授業です。
今回のねらいは、日本の財政の現状や税の仕組みを理解し、自分たちの未来について考えることです。前半の講義では公共サービスや公共施設を支える税制度と公平性の概念や、日本の借り入れ増大とその背景となる少子高齢化について学びました。
後半は、税の集め方とその使いみちについて考えるグループワークを行いました。まず、テーマを決め、目指すべき国の理想を実現するための歳出や歳入を設計しました。その後、選ばれた代表グループが、「子育てしやすい社会の実現」、「ヤングケアラーの実態を考えた介護予算の増額」、「教育予算の増額で現役世代の負担を減らす」など、国家予算についての発表を行いました。財源としては、酒税・たばこ税の増額や、貯金にまわってしまう年金の余剰分を充てるなど、ユニークな財源案が提示されました。それらの案に対しては、生徒と講師の方からの突っ込んだ質問も活発に行われました。
最後に講師の方からは、国家予算は国会で決められること、そのために国会議員の選出がとても重要であることについて説明がありました。現状、60歳以上の投票率が高いことにふれられ、「今日、考えてもらった自分たちの理想の国を実現するためには、若年層の投票が大切になります。」と、お話がありました。
生徒たちにとって、日本の財政や税に関する理解を深め、国の未来を自分ごととして考えるきっかけとなる時間になりました。