奈良学ゼミ「里山を探検しよう」~卒業生が案内する本校里山生物観察~
令和6年7月15日(月・祝)、本校サイエンス館および本校里山学校林にて、「里山を探検しよう」をテーマに奈良学ゼミを実施し、中学生10名が参加しました。卒業生組織「矢田の丘里山支援チーム」のメンバーの誘導と指導の下、生物相の調査を目的として、以下の内容で行いました。
①講義「里山の生物相調査」
里山の生物多様性を調査するにあたり、その調査方法の習得は不可欠な知識の一つです。そこで今回はそのうち、哺乳類や鳥類等を対象とする「カメラトラップによる調査」と、地表徘徊性甲虫類等を対象とする「ピットフォールトラップによる調査」について学び、後者については実際に自作のトラップを作成しました。
②実習「ピットフォールトラップの設置」
里山内に、自作のピットフォールトラップを設置しました。
③実習「カメラトラップによる調査」
あらかじめ里山内に設置しておいたトラッキングカメラのデータを回収し、どのような動物が生息しているかの調査を行いました。
初めて体験した中学生からは新たな発見に驚きの声が多く聞かれました。このフィールドで学んで卒業した先輩との対話の中で自身の課題を見つけたり、探究活動に向けての動機付けとなるとともに、「実地で学ぶこと」と「コミュニケーション から学ぶこと」の両方の意義を知るよい機会となりました。