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第2回SS出前講義を行いました

9月21日(木)、大阪教育大学の鈴木剛教授をお招きして、第2回SS出前講義を開催しました。テーマは「植物の遺伝子解析から分かること-雌しべで花粉をどう見分けるのか-」です。
被子植物では、雌しべに運ばれてきた花粉が受粉し、最終的に受精に至り種子を作ります。このとき、菜の花(アブラナ)のような植物は、雌しべにおいて花粉が自分のものか他の花のものかを見分けていて、自分の花粉であれば拒絶する反応(自家不和合性)を引き起こします。そのような細胞間の認識にも「遺伝子」が関係していて、研究者はどのようにしてそのような遺伝子の機能を明らかにし、遺伝子の解析にどのようなテクノロジーが用いられているのか、植物の分子遺伝学的研究の一端を紹介していただきました。
受講した生徒からは、「身近な植物がこんなに面白い仕組みで繁殖しているのかと思うと興味がわいた」という感想や、「自家不和合性の植物がたくさんあって驚いた。シロイヌナズナが氷河期に自家不和合性から自家和合性になった理由が、交配相手が少なかったからだとすると、アブラナも交配相手がいないような環境で育てると自家和合性に進化するのか気になった」という新たな疑問も出てきました。専門的な内容でしたが、生徒たちは興味の対象を新たに広げることができたようです。